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fld_nor.gif 『岩陰の波、裸の日焼け』をアレンジしてみました
投稿日 : 2026/03/06(Fri) 02:19
投稿者 ベル
参照先

 『岩陰の波、裸の日焼け』



鈴本春果(はるか 21歳:女子大生)は、8月の夏休みを利用して
混雑を避けて地元の小さな海水浴場に来ていた。
観光客が少ない岩場側の端、大きな岩がいくつも重なるエリアだが
波は穏やかで、人影は遠くにある砂浜の方にしか見えなかった。

「どうせ誰も来ないし、完璧な日焼けしたい」
春果は水着の上にTシャツとショートパンツを羽織って来ていたが
岩の陰にタオルを敷いて、着ていた服を脱ぎ始めた。
一気に水着も脱いで全裸になると、流石に少し緊張したが
時間が経つにつれて警戒心は薄れていった。

「ヤバいよ、コレ。誰も居ないからって、大人がすることじゃないわ(笑)」
そう言いながら、春果はこの状況を楽しんでいた。
バッグの中にはサンオイルとスマホだけ。
そのスマホに自撮り棒を取付け、証拠代わりの記念写真を数枚撮った。
その後はタオルの上に腰を下ろすと、大きな岩に背中を預けてサンオイルを塗った。
胸から腹、太ももの内側まで丁寧に。

「気持ちイイ。だけど全裸になってサンオイル塗っていると
ちょっと違う気持ちにもなっちゃいそう(笑)」
日焼けに専念しようと仰向けになると
オイルでテカった肌が、すぐにジリジリと焼け始めた。
「シミになりたくないから、顔だけはタオルで覆っておかないと・・・」
だが視界を遮ると、日頃の疲れが出たのかウトウトし始めた。

──どれくらい経っただろう。

爪先に何度か波が被ったせいで、春果は目を覚ました。
「・・・ん、潮が満ちてきているの?」
慌てて起き上がると、既に敷いていたタオルがかなり濡れ
貴重品のバッグにも海水が浸み込んでいた。
さらに最悪なことに、服と水着を入れておいたビニール袋が波にさらわれ
波間に浮かんでいるのが見えた。
Tシャツ、ショートパンツ、ビキニ上下・・・。着るべき全部失っていた。

「ああ、どうしよう!」
春果には身体を隠す手段が何もなく、戸惑うしかなかった
今いる場所は岩陰だが、少し上の方には遊歩道が通っていたし
遠くから家族連れの声が聞こえていた。

だが、もしココで海に飛び込み、すぐにビニール袋を取りに行けば
事態は悪化しなかっただろう。
水の中に入ってしまえば、水着を着ているかどうかなんて分からないし
近くから見られる訳でもない。
しかし、気が動転した春果はそのタイミングを失い
ビニール袋が波間に消えるのを見届けてしまっていた。

時刻は14時20分。潮はどんどん満ちてきて、岩陰のスペースが狭くなってきた。
「あと30分もすれば、ココも完全に海水に浸かっちゃうわ」
春果は胸と股間を手で隠しながら、少しでも目立たぬよう大きな岩に身を寄せた。
「どうしよう、どうしたら良いの?」
しかし妙案が浮かばないうちに、最初に危機が訪れた。
遊歩道からカップルが降りてきたのだ。
年齢は20歳くらい。岩場を散策しに来たようだった。

「コッチは人が少ないね?」
「海をバックに写真を撮ろうよ」
カップルは春果のいる大きな岩から、わずか5m先で立ち止まった。
「・・・(ヤバいよ。これ以上進むと、遊歩道から丸見えになっちゃうじゃない!)」
春果は岩を回り込むように後ずさりしながら、口元を押さえて息を止めたが
足元を洗う波の音に紛れて、再びカップルの足音が近付いて来た。

「この岩、良い感じじゃない?大きくって『大自然』って感じ」
女性がそう言いながら、春香が隠れているすぐ近くまでやって来た。
「・・・(もう駄目!)」
春果の心臓は爆発しそうになったが
男性がもう戻ろうと急に言い出して、カップルはそのまま引き返していった。

「帰ってくれたから良かったけれど
もっと潮が満ちたら、岩を回り込む事も出来なくなりそうね」
春果はホッと一息ついたが、すでに次の危機が迫っていた。

次に岩場にやって来たのは、家族連れだった。父親、母親、小学生の男の子2人。
「ここで遊ぼうよ!」「すげぇ、秘密基地みたいだ!」
子供たちが無邪気に、岩場に駆け込んでくるのが見えた。
「また?どうして砂浜の方で遊ばないのよ?」
春果は再び岩陰に身を潜めたが、水面から出ていた足元の岩場は
波が来るたびに足が海水に浸かるほどますます狭まっていた。
案の定、子供の一人が遥香の岩に近付いて来た。

「なんかバッグがあるよ?」
「よその人の物に触っちゃダメ」
母親の声が聞こえると、春果の緊張はますます高まった。
「・・・(もしスマホと財布が入っているあのバッグを
忘れ物だと勘違いして持ち去られたら!)」
だが緊張のあまり、足がすくんで飛び出すことも出来なかった。
「・・・(お願い。持って行かないで!)」
今の春果に出来ることは、祈ることだけだったが
父親が遠くで呼ぶ声がして、母子は別の岩場へと向かって行った。

時刻は15時。潮がさらに満ち、春果の隠れている岩場は
大きな石を除いて水面に沈み始め、もう隠れてはいられなくなってきた。

選択肢は二つ。
1. 全裸のまま泳いで、遠くの砂浜まで行く。
2. 遊歩道を上がって、誰かに助けを求める。

どちらを選んでも見つかることは必至だが、春果は助けを求めることに決めた。
日が暮れるまで岩場の影に隠れ続けることは出来そうもないし
全裸で溺れる可能性も考えれば、苦渋の決断をするしかなかった。
春果はスマホと財布が入っているバッグを前に抱え
岩陰から出て遊歩道に向かった。

だが遊歩道に着くとすぐに、地元の高校生たち4人組に気付かれた。
夏休み中なので制服は着ていなかったが
ユニフォーム姿なので、陸上部の仲間同士のようだった。
いずれも日焼けした細身の引き締まった身体付きだったが
春果の姿を見て、向こうの方が驚いていた。

「うわっ、裸?」「きゃっ!なに、何なの?」
春果は顔を赤くしながらも、事情を説明して助けを求めた。
「だからそんな姿に・・・。でも僕らも練習中で、何も持っていないんです」
男子生徒の一人はそう言いながらも、着ていたタンクトップを脱いで手渡してくれた。
「汗臭いけれど、我慢して下さい」
男物は丈も長いのでお尻まで隠せたが
少し動くだけで、タンクトップの隙間から乳房が見え隠れした。

「何か羽織れるだけでも、すごくありがたいわ」
春果は素直に感謝を述べたが
前側の裾を強く抑えれば、その分お尻が見え隠れしてしまっていた。
「私たちが周りを囲むから、学校まで行きましょう。
部室に行けば、ジャージも貸せますし」
ココで別れてしまうのは見捨てるようなものだ、と感じた女子生徒が
さらに提案してくれた。

「男子は後を。私たちが前を伴走するわ」
「分かった。すぐに向かおう」
とは言え、囲むように伴走するといっても
実際はかなり隙間だらけで、春果の姿が隠せているとは言えない状態だったし
ゆっくり走っても、乳房やお尻が見え隠れしてしまうのは否めなかった。

「少しでも早く学校に着けるんだったら、多少は見えてしまっても仕方がないわ」
「春果さんがそう割り切ってくれるなら・・・」
どうしても自分に置き換えて考えてしまうのか、女子生徒は躊躇していたが
春果にとっては、一人で岩場に全裸で身動き出来なかった状況に比べたら
彼らと一緒に居るだけで十分に心強かったのだ。
しかし、しばらくすると男子生徒がこんなことを言ったのが聞こえた。

「お、おい。あれ!」
「分かってる。でも、少しでも早く学校に着くことが最優先だろう?」
このやり取りが何を意味するか、春果も気付くまでに時間が掛かったが
すれ違った子供がハッキリと言った。
「ママ。真ん中のお姉ちゃん、お尻が丸見えだね」
「えっ?」
立ち止まっていた時は隠れていた春果のお尻は
走ることでタンクトップの裾が、少しずつめくれ上がっていたのだ。

「まだ学校まではだいぶあるの?」
「いいえ。遊歩道があの橋の下を潜り抜けたら、もうすぐです」
「だったらペースを上げましょう。
ココで立ち止まったって、状況が良くなる訳じゃないんだから」
走るペースが上がるとお互いの距離も広がり
春果に向けられた視線を遮る役目を果たせなくなるが
今さら仕方がない、と割り切っていた。

「ラストスパートだ。周りは無視して、駆け抜けろ!」
そのまま正門を避け、運動場の裏門から部室棟へと一気に進むと
5人は陸上部の部室へ飛び込んだ。
夏休みで、いつもより生徒や関係者も少なかったおかげで
春果の姿に気付いた人もいなかったようだ。
やがて、ようやく一息ついた女子生徒が春果に聞いた。

「ところで、本当に服は流されたんですか?」
「えっ?」
「荷物が波で流されたり、強い風が吹いて服が飛ばされることはあると思います。
だけどそれでも、全部なくなるってことはないんじゃないかなぁって・・・」
一瞬、正直に答えるかどうか迷ったが
ここまで一緒に走ってくれた彼らには、本当のことを話しても良い気がした。
「全部なくなったのは本当よ。でも、そうなってしまったのは・・・」
春果は助けを求めた時は伏せていたことも、全て隠さずに告白した。

「じゃあ、春果さんは露出狂なの?」
「ち、違うわよ!少し悪ふざけしていたら
うたたねしている間に思い掛けない状況になっちゃってたの。
そう説明したでしょう?」
「いやいや。最初の悪ふざけが、すでに『露出狂』っぽいんだよね」
「私たちと一緒に走っている時だって
『割り切るしかない』とか言いながら、ずっと笑顔だったもの」
「えっ?」
この指摘には春果も驚いた。

「私、笑顔だったの?」
春果の反応に、今度は4人組全員が笑い出した。
「へえ、無自覚だったんですね」
「まるで、走るのが楽しくて仕方がない子供のような笑顔でしたよ?」
「もう、からかわないでよ」
そう言いながら、春果もつられて笑っていた。
あの大きな岩陰で、全裸で怯えていた時間がウソのように思えるほど
春果は心から笑っていた。

「じゃあ、そろそろ帰らないと。約束していたジャージ、貸してもらえる?」
春果はそう言いながら、着ていたタンクトップを脱いで全裸になった。
「・・・本当に春果さんは露出狂じゃないの?」
「違うわよ。・・・と言いたいところだけれど
助けてくれたお礼に、記念写真を一緒に撮りたい気分になっているから
もしかしたら今はもう露出に目覚めたのかもね」

その後、春果だけが全裸のまま
お互いのスマホで記念写真を撮り合ってから別れた。
その写真には、水着による日焼け跡のない春果の裸がクッキリと写り込んでいた。

(おわり)


追伸:リスペクトを示す意味で
   主人公の名前は、鈴木遥香→鈴本春果に変更しました。
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