『小説:OO中学校 同窓会』 その1
作;ベル
私はW。昨年、定年退職を迎えた団塊の世代の元中学校教師だ。
私の退職を知った教え子が、同窓会に招待してくれた。
懐かしい思い出がよみがえる・・・と言いたい所だが
長い教師生活を過ごしたせいで、教え子の数も膨大な数になる。
正直、顔と名前が一致して思い出せるのはごくわずか。
個々の生徒を思い出せても、誰と誰が同年代だったかは自信がない。
しかしまあ、会えば思い出すものだ。
隠居の身なので時間はタップリある。
同窓会の会場に行く前に、教え子たちと過ごした校舎を見て行くことにした。
OO県のOO駅で降り、バスに乗って在籍していた中学校の前で降りる。
正門の前に立って一息ついた後、小脇に挟んだ卒業アルバムを開く。
顔写真を眺めるうちに、だんだんと記憶をつむぐように手繰り寄せる事が出来た。
「この子はたしか野球部だったな。県大会まで進んだ時のレギュラーだ」
「この子は生徒会で会長をやっていた。実直だったが声が小さくてなぁ」
「そうそう、この子には手を焼いたな。よく叱ったし、よく泣かれたよ」
そろそろ30才前後になっているハズだ。
どんな大人になっているか、だんだんと会うのが楽しみになってきた。
駅前に戻り、招待状の地図を頼りに同窓会会場に向かう。
料理屋の入口に『OO中学校 第O期卒業生 様』と書かれた縦看板があった。
暖簾をくぐると若い従業員がやって来て
「すみません。今夜は貸切なんです」と丁寧に断られた。
まあ無理もない。年令より若く見えると自負する私だが
30才前後の若造と一緒にされてはコチラも心外だ。
説明しようとした時、奥の座敷から「先生!お待ちしてました」と声が掛かった。
私を今日の同窓会に招待してくれたSだった。
案内されるまま廊下の突当たりを曲がると
貸切られた大座敷に30人ほどの男女が集まっていた。
「みんな立派になったな。こんなに集まるとはすごいじゃないか」
「いいえ。同学年のほぼ全員に声を掛けたのに
こうして集まったのは1クラス分の人数にも満たないんですから」
「まあ、それぞれ事情があるんだ。大人になるとはそういうことさ」
転居・転勤している者、連絡のつかない者は当然だが
事情がある者は、懐かしくとも足が遠のいてしまうものだ。
私は上座に案内され、ようやく腰を下ろした。
乾杯の後、何人もの生徒が私のグラスに酒を注いでくれた。
思い出や近況を互いに語り合い、料理に舌鼓を打ち、宴もたけなわになった頃
最初に私を案内してくれたSがそっと席を立ったのに気がついた。
「かくし芸か、カラオケの準備だろうか?
頼むから花束贈呈だけは止してくれよ。そんなガラじゃない(笑)」
私もすっかり飲みすぎて、久しぶりに上機嫌になっていたが
実はこの後、その酔いが一気にさめるような『催し物』が用意されていた。
座敷に入ってきた料理屋の従業員が座敷の下手側に板を敷き並べ
それを囲むように屏風を並べ始めた。
目隠しのように屏風をコの字型に作り、さらに廊下までつなげると
廊下側の戸を開けて何かを運び入れたようだった。
しばらくして屏風の裏からSがマイクを持って現れた。
「同窓会にお集まり頂いた皆さん。今日は本当に良く来てくださいました。
数年ぶりの再会に、楽しい時間が過ごせたかと思います。
これから、ちょっと・・・いや、かなりエッチな余興をご用意しました。
もう皆さん大人ですから、きっと楽しんでもらえると思います。
ただしあらかじめ皆さんにお願いしたいことがあります。
残念ながら連絡が取れなかったり、都合がつかなかった人はもちろん
これから始まる余興については『他言無用』『撮影禁止』でお願いします。
いいですか?もし約束出来ない方は、今のうちにお帰り下さい」
「もったいぶるなよ(笑)」
「イイからさっさとやりなさいよ(笑)」
「つまらないネタだったらタダじゃおかねえぞ(笑)」
「いいえ。この余興に対する好き嫌いはあるでしょうが
きっと皆さんの誰もが経験した事のない余興だと思いますよ。
さあ、皆さん。もっと近くに寄って下さい。
先生も座ってないでコチラまでいらして下さい。
きっと良い『冥土の土産』になりますよ」
「こらっ、年寄り扱いするな(笑)!」
ドッと歓声が沸き、全員がぞろぞろと席を立って
屏風のすぐ近くで思い思いの場所に半円状に座った。
最前列に座った私は、この時ちょっとだけ違和感を感じていた。
「Sはこんな生徒だっただろうか?
引っ込み思案のおとなしい生徒だったハズだが。
場馴れしていると感じるのは、それだけ彼が大人になったせいだろうか?」
しかしそれを口にする間もなく、余興が始まった。
「退席者はナシ・・・ですね?
くれぐれも余興については『他言無用』『撮影禁止』でお願いしますよ。
ではM子さん、お願いします!」
中央の屏風がSの手で外され、かなり大きな台車が現れた。
何かが載せてあるのだが黒いシーツが被せてあるので分からない。
しかしみんながもっと注目を集めたのは
台車に続いて、その後ろから出て来た女性だ。
M子さんと紹介された女性は、西洋の仮面舞踏会で使うような真っ赤なマスクを着け
全身を覆い隠す黒い薄手のマントを羽織っていた。
足元から見える赤くてかかとの高いブーツ。鮮やかな赤い口紅。
そして金髪の長い髪(もっともこれはカツラだと思うが)。
マントの中身を期待させる妖艶な女性だった。
「皆さん、お静かに。まだ余興は始まったばかりですよ」
「こんな女が出てきて黙っていられるか(笑)」
「何、この人(笑)?Sくん、どこから連れてきたのよ(笑)?」
「皆さん、静粛に。まだ始まったばかりだと言ったでしょう?
M子さん、こちらに来て自己紹介をお願いします」
「皆さん、こんばんは。『露出狂メス奴隷』のM子です」
ワァーッと歓声が沸き、会場全体がもりあがった。
「何、その自己紹介(笑)?」
「いま何て言った?なあ、もう一度言ってくれよ(笑)」
「・・・こんばんは。『露出狂メス奴隷』のM子です。
今夜は私の恥ずかしい姿を見ながら
皆さんと一緒にエッチなゲームを楽しみたいと思います」
男女問わず、M子の言葉に反応していた。
30才前後の若者なら、結婚せずとも童貞・処女はいないだろうが
恥ずかしさから目を背けるような『純粋さ』を持ち続ける者は
私:Wも含めて一人もいなかった。
「じゃあ、もう少し詳しく自己紹介してもらいましょう。
まずは普通に年令と出身地。それからスリーサイズも教えて下さい」
「えーと、まずスリーサイズから。
上から8X-6X-8X。バストはCカップです。
でも年令は秘密です。女性に年令を聞くのは失礼ですよー。
たぶん皆さんと同年代ぐらいだと思いますけれど」
「本当にCカップですか?」
Sがからかうように言うと、M子はこう返事した。
「嘘じゃありません。
後でお見せする機会があるので、皆さんの目で確かめて下さい」
ワァーッと再び歓声が沸き、会場全体が興奮状態になりつつあった。
「それと出身地なんですが、実は私も皆さんと同じOO中学校の卒業生なんです」
「今の話、本当?マジ(笑)?」
「すげーよ!それって偶然?」
「も、もしかして本当は同級生なんじゃないの(笑)?」
「今日はOO中学校の同窓会だって、知ってて来たの(笑)?」
「ええ、仕事の話を聞いてビックリしました。
でも私、露出狂のメス奴隷だから
誰が相手でもご主人さまの命令なら断れないんです」
「キターッ(笑)!ご主人さまだってさ」
「じゃあ、誰か知っている人来てる?」
「何となく見掛けた事がありそうな人が少しだけ。でも・・・」
「でも?」
「W先生は良く知っています。私のクラスの担任だったから(笑)」
会場全員の注目が私に集まった。
「わ、私が担任だった時の生徒かね?」
正直、耳を疑った。
自らを『露出狂メス奴隷』だと名乗るM子が、私の教え子だったと言ったのだ。
「先生、誰だか分かる?」
「分かる訳なかろう。もう何年も経っているし
こんなマスクまで着けたマント姿じゃ思い出せるハズがない」
「そうでしょうね。中学生だった時の私は痩せていて、Aカップでしたから。
でも今日は担任の先生に、大人になった私を見てもらえると知って
すごくドキドキしているんですよ(笑)」
そう言ってM子は私を見つめて微笑んだ。
「じゃあ、先生の前でもっとエッチな自己紹介を2つ続けてもらいましょう。
1:性感帯はどこですか?
2:SEXの時、好きな体位は何ですか?」
「えーと、性感帯はクリトリスです。
優しくクリトリスを擦られたり、舌で舐められると
すごく感じちゃうんです(笑)。
それから好きな体位は後背位、バックです。
後ろからズンズンと突き上げられる感じが好きなんです。
でも本当はどんな体位でも感じちゃうんですけれど(笑)」
「M子さんは本当に淫乱な人ですね。
では自己紹介はこのくらいにして、そろそろゲームを始めたいと思います。
皆さん、男女を問わず、今から配るこのトランプを1枚ずつ受取って下さい」
Sが上着のポケットから真新しいトランプを取り出して封を切り、扇状に広げた。
「一人1枚だけですよ。2枚持っている人は失格ですよ。
確率は同じ、イカサマなしの公平なゲームです。
・・・全員に行き渡りましたか?持っている人は上にかざして下さーい」
会場の全員が一斉に手を上げてトランプをかざした。
今どきの教室では、どんなに教師が大声を張り上げても見られないような
誰もが従順な光景だった。
まだ何も始まっていないのにM子の登場で
全員が期待を膨らませて次の指示を待っていた。
「ではこれから、ゲームを説明します。
今日の参加者はジョーカーを除く全トランプ:52枚に満たないので
さっき余ったカードは全て私(S)のスーツの内ポケットに仕舞います。
あ、でもその前に私のカードも1枚選ばさせて下さいね。
私もOO中学校の卒業生なんですから(笑)」
「イカサマじゃないなら、お前のカードは先生に引いてもらえ」
「・・・良いですよ。W先生、1枚取って下さい。
はい、・・・私のカードはクローバーの6です。残りは全て仕舞います、良いですね?」
「次にM子さんにゲームとそのお相手を選んで頂きます。
ゲーム内容はこの封筒の中に書かれています。
どれもイヤらしいエッチなゲームばかりですが
M子さんが用意してくれたので、実は私も内容は知りません。
続けてこの柄の違うもう一組のトランプを引いて、お相手を選んでもらいます。
ではM子さん、まず封筒を一つ選んで下さい」
一瞬の沈黙の後、彼女はこう言った。
「あの・・・マントはこのままで、ですか?」
マントは袖がないタイプだったが
そういえば自己紹介でマイクを向けられても、M子は一度も手を出さなかった。
「そうでしたね。M子さんは自分じゃマントを脱げないんでした(笑)。
このマントは頭からスッポリ被ってから、襟の紐を結ぶのですが
実はM子さんは手が動かせないんです。
その理由を知るためにも、まずはマントを脱がせましょう」
そう言ってSがM子に近付いたが、M子はひらりと身をひるがえして笑って言った。
「このマントはW先生に脱がせて欲しいんです。
トランプ抽選は本当にイカサマなしなので
きっと先生が『当たり』になる確率は少ないから・・・。
お願いします、先生。・・・じゃないと私、もう帰りますよ(笑)」
再び、耳を疑った。
自らを『淫乱露出狂メス奴隷』だと名乗る教え子:M子が
あきらかに妖しいマントを脱がせて欲しいと頼むのだ。
全員の注目が私に集まった。
「先生、まさか断りませんよね?」
「し、しかし・・・。教師の私が、余興とはいえそんな事を・・・」
私も純粋なだけの教師生活を送った訳ではない。
しかし、もし本当に元教え子だったら・・・と思うと躊躇した。
「定年を迎えて、もう教師じゃなくなったんでしょう?」
「先生、空気読んでよ。ココで終わりだなんて、あり得ないでしょ(笑)」
「どうしてもと言うなら、俺が代わっても良いケド(笑)?」
「いいえ。私、W先生が脱がせてくれないなら
ギャラをお返ししてでも本当に帰りますから」
「先生?ココは言う通りにするしかないわよ(笑)」
「先生、たかがマントじゃないですか。
裸にするワケじゃなし、期待し過ぎなのは先生の方じゃないの(笑)?」
「そ、そうか。マントを脱がすだけ・・・なんだったな」
四面楚歌の中で、自分を納得させる言い訳を見つけた気がした。
私は立ち上がり、襟の紐を解きやすいようにM子がしゃがんだ。
間近でM子の顔を見ても、正直に言って思い出せない。
私が知っているとしたら15才前後までの彼女だが
金髪でマスクを着けたままでは、在りし日の姿に結びつかない。
「もしかして本当は元教え子じゃないんじゃないか?
余興で盛り上げるためについた嘘なんじゃないか?」
紐を解きながら、自分に都合の良い理由が頭を駆け巡った。
「先生。紐を解いたらマントの襟を掴んで、そのまま上に引き上げて下さい」
Sの指示に従って、マントを引き上げた。
私からは、しゃがんだM子の頭がマントの中に沈み込むように見えた。
一瞬の沈黙の後、マントを抜き取ると同時に
叫びにも近い歓声が私の周囲から沸き上がった。
M子は肘近くまである赤い手袋と、膝近くまである赤いブーツを着け
亀甲縛りのようなデザインの赤い革の拘束具を着ていた。
両手首には赤い皮製のリストバンドが巻かれ
腰骨の近くのリングと繋がれて、全く動かせない状態だった。
さらに首には赤い首輪も着けていて
どこから見てもSMの奴隷令嬢の姿だった。
ほとんど裸の、いや、それ以上に恥ずかしい姿を見られているのに
M子はそのまま立ち上がって背筋を伸ばした。
亀甲縛りと同じく、乳房は剥き出しだった。
革の間から引き出されたように突き出した乳房の先では
薄茶色の乳輪の真ん中で、乳首が硬く立っていた。
「キターッ(笑)!ご主人さま、ありがとう!」
「すごーい、本物のメス奴隷よ(笑)!」
M子は周囲の反応を楽しむかのように、満面の笑顔を向けた。
「ご主人さまの命令なら何でも言う事聞いちゃうの(笑)?」
「ええ、大抵の事は従います。
だってご主人さまあっての『メス奴隷』ですから(笑)」
「マジすげーよ!あり得ねえっつうの(笑)」
「恥ずかしくないの?ねえ、恥ずかしくないの(笑)?」
「いいえ、本当はとても恥ずかしいんですよ。
でも私『露出狂』として調教を受けてきたので
恥ずかしいほど感じちゃうようにされたんです(笑)」
「も、もしかして本当は君も興奮しているんじゃないか(笑)?」
「ええ、屏風の後ろで待っていた時から興奮していたと思います。
だってもうその時は、マントの下はこの姿だったんですよ。
屏風の向こうには何も知らない人が宴会を楽しんでいるのに
私は裸同然の姿を見られるためにココにいて出番を待っているんだわ・・・
と思うと、自分ではどこも触れないのに濡れてしまいました(笑)」
質問に応えながら、M子自身も興奮が高まっているようだった。
私自身、M子から目が離せなくなっていた。
初老だといわれる年令だというのに、年甲斐もなく勃起していた。
同窓会の参加者と同年代という言葉を信じるのであれば
彼女も30才前後だろう。
見た目はもう少し若く見えるが、ほぼその通りで
中学生とは違う『大人の女』の身体つきをしていた。
もし二人きりなら、私は手を伸ばして肌に触れてしまったかも知れない。
肌にうっすらと透けて見える血管に、我ながらこんなに興奮を覚えるとは・・・。
「Sくん。君の言った通りだ。こんな同窓会、誰も経験した事ないぞ(笑)!」
体育会系とおぼしき男性も、私同様に興奮を抑えきれなくなっていた。
いや、彼だけではなく他の男性も、さらに女性でさえも
目の前の裸同然のM子に興奮を隠せないでいた。
「ではゲームを再開します。興奮しすぎて持ち札を失くすと
せっかくのチャンスを逃しますよ(笑)。
ではM子さん、まず封筒を一つ選んで下さい。
そして続けてトランプを引き、そのカードを皆さんに見せて下さい」
拘束具のリングと繋がれて、全く動かせないままのM子の手。
Sは封筒とカードをよく切って、S子の手元に寄せた。
「では・・・封筒はコレ。そしてカードは真ん中ぐらいから、エイッ(笑)」
「はい、決定しました。封筒はA、そしてカードはハートの11です。
ハートの11を持っている方はいませんか?」
「あ、はーい。私です(笑)」
最初の当選者は女性:Tだった。
「では封筒の中身を出して、読んで下さい。どうぞ!」
「あ、はい。えーと・・・ウソ、良いのかな・・・
『背後から脇の下を通して、オッパイを3分間揉み続ける』です」
「おっと、いきなり過激な内容だー(笑)」
おおーっと感嘆の歓声が上がった。
M子はステージの真ん中に戻ると、クルリと背を向けたので
今度はお尻をじっくりと見ることが出来た。
拘束具のベルトがお尻の中央にあり、まっすぐに股間に向かっていた。
「えー、どうしよう?良いのかな?」
M子よりもTの方が照れてしまって、M子の背後に立つものの
なかなか脇の下に手を差し込めないでいたので、SがTを急き立てた。
「ゲームを放棄した場合は、代わりにTがM子さんの衣装を着て
自分の相手を新たにトランプで選んで頂くことにします。
皆さん、それで良いですよね?」
周囲からSの提案に同意の拍手が起こると、Tも決心したように手を差し込んだ。
さっきの私と同じで、こういう余興の決断には後押しがないと難しいだろう。
女性のTは(たとえ男性であっても)余興で自分から裸になることはしないから
当然『揉み続ける』以外の選択はしない。
とっさのアドリブでそう仕向けたSは
もしかしたらこの手の司会も始めてじゃないのかも知れない。
「あっ・・・う、はうぅっ・・・じょ、上手ですね(笑)」
M子はTの腕を自分の脇の下で挟み込みながら
Tの愛撫に合わせて悶えだした。
「まだ1分を過ぎたところですよ。M子さん、どうですか(笑)?」
「ああっ・・・このゲーム、もし男性だと・・・力任せだったり・・・
引っ張られて痛かったり・・・するんですが・・・
やはり同じ女性だから・・・揉み方も・・・あっ・・・」
キャラリーは乳房を直に見たくて、次第に左右に移動し始めた。
Tが邪魔で真後ろからはS子の様子が見えないからだ。
Sはそれを察知して、繋がれて動かせないままのM子の手を握り
時計回りにそっと向きを替えさせた。
M子とTは屏風に背を向けて、身体を座敷の上座側に向け直した。
「さあ、そろそろ2分が経過しますよ。
M子さん。Tの揉み方に注文をつけるとしたら、どうして欲しいですか(笑)?」
乳房を揉まれている女の方に聞くのも変なセリフだが、M子は正直に答えた。
「もっと先の方を・・・乳首を・・・乳首をもっと責めて下さい」
「わが身可愛さに揉み役を決心したTが
それでも無意識に遠慮していた乳首を『責めて欲しい』と言い出すなんて
自己紹介どおり、M子さんは本当に淫乱なんですね(笑)」
「はい。私、淫乱な露出狂のメス奴隷ですから。
Tさん、遠慮しないで。少し痛いくらいに責められても大丈夫だから。
そうしないと、今度は貴女が『揉まれ役』になるんですよ(笑)」
「ちょ、ちょっとやめてよ(笑)」
Tは苦笑いしながら揉むのをやめて、指先でM子の乳首を摘まんで押しつぶした。
「ああーっ、そうよ・・・イイわ、もっと摘まんで!」
M子の表情は完全に恍惚していた。
私は年甲斐もなく、その淫靡な表情を眺めていた。
「3,2,1・・・はい、終了−っ!」
Sはそう言ってTの方をポンポンと叩いた。
「どうでした?同じ女性を羞恥責めした感想は?」
「あ、はい。えーと・・・何と言うか、私も興奮してしまいました(笑)」
「楽しめたみたいですね。ではTに盛大なる拍手を!」
拍手が鳴りやんだ頃、Sは進行を再開した。
「ではM子さん。次の封筒とトランプを引いて、ゲームを選んで下さい」
再びM子が選んだ封筒はD.カードはスペードの2だった。
「え、マジ?俺だ。ハハハ、当たったよ(笑)」
次の当選者は男性:Yだった。
「では封筒の中身を出して、読んで下さい。どうぞ!」
「えー・・・『下半身の衣服を脱いで、股間を3分間舐め続けさせる』です」
「おっと、コレはもっとも過激な封筒を引き当てたかー(笑)」
「きゃー、ウソ。みんなの前でそこまでやらせるの(笑)?」
「ちくしょう!そんなカードもあったのかよ(笑)」
今度は悲鳴に近い歓声が上がった。
「どうする、Y?お前のアレも参加者全員の前に晒すことになるけど(笑)?」
Yの友人が彼をからかった。
自分も恥ずかしい姿を晒すので、さすがにYも躊躇している。
構わずSは屏風の裏から折畳み椅子を取り出した。
両手が繋がれたままのM子も、すぐにその椅子の前に正座して座った。
「さっきも言いましたが、ゲームを放棄した場合は
代わりにYが自分の相手を新たにトランプで選んで頂くことにします。
衣装に関してはサイズ的にも着れないだろうから免除しましょう。
でもYはアレを晒さないで済む代わりに、今度は舐める側になるのです。
イカサマはしていないけれど、もし男を選んだ時は悲惨だよ(笑)。
皆さん、それで良いですよね?」
今度も周囲から同意の拍手が起こった。Yの選択肢は決まったも同然だった。
YはさっきのTと同じく、余興の封筒どおりに従う決断をした。
ズボンとブリーフを自分で脱ぎ捨てると、折畳み椅子に座った。
ギャラリーがフェラチオの様子をそのままの場所で鑑賞出来るように
Sは見え方を考えて椅子を置いていた。
「おいおい、もう勃起してるじゃないか。Yよ、3分ももつのか(笑)?」
「・・・すみませんが両手が使えないので、もう少し前に浅く腰掛けて下さい」
同窓会で、女性を含めた同級生に、勃起したアレを見られる恥ずかしさ。
さらにM子に受け身のままフェラチオされる不甲斐なさ。
Yは顔を真っ赤にしたままオドオドしていたが
せめて3分間堪えて意地を見せたいと思ったハズだ。
しかしすぐにそんな事はどうでも良くなった。
正座から前屈みに身を乗り出したM子は
勃起したアレではなく、文字どおり股間の陰のうに顔を埋めた。
「はひぃ・・・」
聞きたくもない『男の喘ぎ声』だったが、逆に女性の興味を引き付け
最前列に割って入った女性が私の両隣にも座った。
やがて会場が静まり返ると、ピチャピチャと舐める音が聞こえてきた。
しかしM子の顔は股間に埋められたままだった。
「まだ1分を過ぎたところだよ。Yくん、どんな感じ(笑)?」
「い、いま話掛けられても・・・こ、このゲーム・・・いったい誰が考え・・・!!」
会話の途中でM子が次第に頭を上に移動させた。
半開きの口から突き出された舌先が、ツツーっとYのアレの裏側を舐め上げ
先端の尿道までをゆっくり往復するのがよく見えた。
「キャー、すごーい(笑)」「イヤらし過ぎるー(笑)」
アダルトビデオの一場面のような光景を見て
私の両隣の女性はますます興奮していた。
M子は舌を巧みに動かして、アレの先端を舐めたりキスをしたり・・・を繰り返した。
彼女たちは、もう一瞬たりとも目が離せなくなっていた。
「さあ、そろそろ2分が経過しますよ。
Y、正直に答えてくれ。気持ち良いか(笑)?」
Yは折畳み椅子のバイプをギュッと握り締めて、懸命に射精を堪えていた。
当然、受け答えする余裕などない。
「さあ、あと30秒!このまま最後まで堪え切れるかー(笑)?」
その言葉を合図に、M子はついにYのアレを咥えた。
M子の頭は激しく上下に往復し、時には驚くほど奥まで咥え込んだ。
「チュボッ、チュボッ」
と、アレを吸い上げる音が聞こえるほどの激しいフェラチオに
会場はいつの間には静まりかえり、全員が固唾を呑んでM子とYを見守っていた。
「・・・うっ!!」
ずっと無言だったYが小さく喘ぎ
身体を仰け反らせながら痙攣するのが見えた。
射精したのはあきらかだったが
M子はYのアレを咥えたまま、すぐには放さなかった。
「ねえ、イッた?Yくん、イッたんだよね?」
「た、たぶん・・・」
やがてM子が無言のまま身体を起こしてYから離れると
そのままゆっくり立ち上がって、中央に陣取った私の前にやって来た。
「W先生、コッチに来たー!」
さっきまで興奮していた両隣の女性は、私の腕にすがって助けを求めた。
何十年も経っているのに、初老になる私に頼るとは・・・。
教師と生徒は、良くも悪くも『永遠の上下関係』だ。
M子は無言のまま私の前に正座し、口を少し開けたかと思うと
ドロッとしたYの精子を少しずつ垂れ流して見せた。
「キャー、いやあぁ(笑)!」
「ちょっ、あり得ないー(笑)!」
静まり返っていた会場が、再び驚嘆の叫びで満たされた。
「すげーっ!とんでもない淫乱だ(笑)」
「良いの?ココまでしちゃって良いの(笑)?」
「もう、見ているコッチがドキドキしたよ(笑)」
男女問わず、堰き切ったかのように感想を口にした。
私だけが沈黙したままM子を見つめていた。
M子の口から垂れた精子は、ほとんどが彼女の太股に落ちたが
私はわずかに首筋を滴った精子を目で追っていた。
「何てイヤらしい光景だろうか・・・」
私は勃起したまま、目の前のM子の姿を目に焼き付けた。
M子とYはSに手を引かれ、屏風の前に3人並んだ。
首筋と太股の精子はそのままだった。
「さて、M子さん。Yの『お味』はいかがでした(笑)?」
「はい、美味しかったです(笑)。
とっても濃くて、それに量も多かったし・・・」
「Yはどうだった(笑)?」
「信じられないくらい気持ち良かったぜーっ(笑)!」
ドッと歓声が沸き、会場の興奮は元通り『異様な雰囲気』になった。
Yは何か吹っ切れたのか、萎えたアレを隠そうともせず
Sとのやり取りに応じていた。
「Yって包茎だったんだね(笑)」
「でもさっきまでは剥けていたけどね(笑)」
私にすがった両隣の女性は、同窓会とは思えない言葉をさらりと口にした。
私は苦笑した。
思い出の中の少女たちは、もう大人になったのだ・・・と思わざるを得なかった。
【つづく】
一覧 次話
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