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ペットのいる風景
TEKE・TEKE
「うーん」
私は大きく伸びをすると、隣で寝ているご主人様を起こさないようにそっと布団をはい出た。
まずおトイレ。
それから洗面所にいって顔を洗い歯磨きをする。
そしてシャワーを浴びるため浴室に入る。
おっと、首輪を外さないと濡れちゃう。
真っ赤な本革の特注品で、私の宝物。
私がご主人様のペットである証。
できる限り身に着けていたい。
でも鍵はついていない。
なぜなら私の心にしっかりと鍵がかかっているから・・・。
ご主人様以外の誰かに飼われるなんて想像できない。
シャワーを浴び、全身をボディソープで清める。
それから髪を洗う。
ちょっとウェーブのかかった胸元まで届く髪。
そろそろトリミングに行ったほうがいいかな?
鏡で点検。
お肌つやつや、いい感じ。
昨晩は久しぶりだったのでいっぱいおねだりしてしまった。
腰がちょっと痛いけど、体と心は大満足。
今日がお休みだったらお散歩に連れて行ってもらえたのに、残念。
次のお休みには絶対に連れて行ってもらおう。
体を拭き、髪を乾かしてシュシュで1つまとめると、再び首輪をつける。
プレートには"フミ"の文字。
うん、いい感じ。
台所へゆき、エプロンをつけて朝ごはんの支度。
ご主人様はこの格好が大好き。
オヤジ趣味だけど、実際私より20も年上だからやっぱりオヤジだ。
目玉焼きとトースト、コーヒー、レタスときゅうり、トマトのサラダを用意する。
「ご主人様、起きてください。朝ですよー。お仕事遅刻しますよー」
なかなか起きてくれない。
やっぱり昨夜の件で疲れているのかな?
「お邪魔します」
布団に下のほうからもぐりこむ。
ご主人様の下半身。
しっかりパンツを穿いていた。
私はそのまま寝ちゃったけれど、ご主人様は夜中にシャワーを浴びたらしい。
ぺろん、とめくるとご主人様のおちんちんがオハヨウゴザイマスと顔を出した。
ちょっと元気がない。
やっぱり昨晩やりすぎたかな?
「おはようございます。失礼します」
そう挨拶してパクリとくわえる。
歯を立てないように口の中でもごもごやると、だんだん大きくなってきた。
うん、やっぱりご主人様だ。
ちゃんと反応してくれる。
「うーん」
ご主人様、目が覚めてきたみたい。
おちんちんを口から出して、下で根元から先端まで何度もなめ上げる。
十分に大きくなったところで再度くわえこみ、喉の奥まで使って締め付ける。
「うおっ!」
ご主人様がうめき声をあげると同時に、布団越しに私の頭をつかんだ。
そのまま股間に押し付けられる。
おちんちんが奥まで入り込みちょっと苦しいけど我慢。
びくっ、びくっ、とおちんちんが震えて熱いものが喉の奥に放たれる。
とっさに呼吸を止めて、放たれたものを飲み下す。
頭を押さえていた手を離してくれたのでお掃除フェラをする。
朝のミルクごちそうさまでした。
もぞもぞと布団から顔を出すとあきれ顔のご主人様と目があった。
「おはようございます」
「ああ、おはよう・・・」
ご主人様はぼさぼさの頭をかきながら挨拶をする。
出勤前に髪の毛を梳いてあげなきゃ。
「朝ご飯できていますよ」
「いつも悪いな。顔を洗ったらすぐに行くよ」
ご主人様は起き上がり洗面所に向かう。
トーストは少しだけ温めなおして、コーヒーをカップにそそぐ。
ご主人様は猫舌だからミルク多めにする。
私の分は一口大に切ったトーストをペット用お皿に盛り、深皿にミルクをたっぷり入れて床に置く。
エプロンを外して、テーブルの脇でお座りの姿勢で待つこと5分。
ご主人様が現れた。
ワイシャツにスラックス姿だ。
ネクタイは出かける直前にする。
一応髪の毛は自分で梳いたみたいだけど、まだ十分に寝癖が直っていない。
やっぱり私がやらないとダメみたい。
「いただきます」
ご主人様が食べ始めると私も"いただきます"を言って食べ始める。
手は使わずに犬喰いだ。
だってペットだから当然でしょう?
ミルクを飲むと口の周りがミルクだらけになってしまうが、舐めとれるところは舐めて、できないところは脇に置いたタオルに顔をこすりつける。
ご主人様はテレビを見ながら食べるので私より遅い。
私はさっさと食べ終わるとご主人様の足にじゃれつく。
靴下の点検。
臭いなし、穴なし、OK!
親指をハミハミするとご主人様はくすぐったそうに足を動かす。
食事が終わるとペットタイムは一旦中止。
ご主人様は出勤の準備、私は台所の片づけをする。
普通のペットを飼うよりお金がかかるから、やっぱり働かないといけません。
というのは建前で、本当は働いていないと暇を持て余してしまうから。
片づけが済むと玄関でお見送りの準備。
ご主人様がかばんを持って玄関にきたけど、やっぱり寝癖が直っていないので、ブラシで梳かしてあげる。
「ありがとう」
ご主人様がご褒美のキスをほっぺにしてくれて新婚さんの気分。
私はお座りの姿勢を取り、お見送り。
ご主人様は私の頭をなでなですると出勤していった。
さて、今日は何をしようか?
お天気が良いから洗濯をしておこう。
洗濯機を回している間にお掃除もする。
でも実際お掃除するのはお掃除ロボットだけどね。
私はそのあとを四つん這いでついてまわるだけ。
きっと本物の猫も興味津々で同じことをするのだろう。
洗濯が終わると、取り出してベランダに干す。
最新の洗濯機なので乾燥までしてくれるが、やっぱりお日様に干したほうが気持ちいい。
そろそろお昼の準備。
この前の出張のお土産のうどんが残っていたはずだから、それにしよう。
ねぎと蒲鉾が冷蔵庫にまだあったはず。
さすがに温かいうどんは犬喰いできないので、お箸をつかう。
ここらへんは臨機応変に。
片づけが済むと今度はビデオ鑑賞。
といってもエッチなビデオじゃない。
撮りだめしておいた夜の連続ドラマだ。
ご主人様は結構ミーハーで、毎週夜のドラマを連ドラ予約しているのだけど、時間がなくてほとんど見ていない。
だから私が代わりに見て、そのあらすじをご主人様に教えてあげるのだ。
今のお気に入りは、一代で大会社を作った社長と新入社員の恋愛コメディー。
仕事はできるのに、恋愛は中学生なみの駆け引きしかできない社長のギャップが結構おもしろくて笑える。
これはご主人様と一緒にもう一度見よう。
3話連続で見るとさすがに疲れたので、お昼寝タイム。
太陽の光のあたる窓際の畳の上に仰向けに横たわる。
脚をかるく開き、両手も下げただらんとしたポーズ。
よくネットに掲載されている、猫が仰向けに全く無防備に寝ている姿をとる。
ポカポカして暖かい。
窓を開けているのでそよそよと吹き込んでくる風が気持ち良い。
おやすみなさい・・・。
目が覚めると夕方5時過ぎだった。
日が傾きかけている。
洗濯物を取り入れなくちゃ。
洗濯物を丁寧に畳んで引き出しにしまう。
ワイシャツは形状記憶タイプなのでハンガーに吊るしたままにしておく。
やることを全部済ませてしまったので、いよいよ私の一番好きなペットタイムだ。
リビングの隅に大型犬用のゲージが置いてある。
高さ1m、幅1m、奥行き1.5mで体を丸めれば十分に寝るスペースがある。
底には板を敷いてあり、その上に薄い毛布がある。
一番奥にはペット用のトレー型トイレ。
シートは交換したばかりだから臭わない。
ペット用の餌皿に水を入れてゲージの中に置く。
ゲージの中にはいると、内側からダイアル式の南京錠をかける。
本当は普通の鍵付きの南京錠にして、その鍵をご主人様が管理してくれたらいいのだけれど、万が一ご主人様が外出中に何かあったとき、私が閉じ込められっぱなしになってしまうから、だめなんだって。
それでも、鍵付きのゲージに入ることで、自分はペットなんだ、と改めて自覚させられる。
ご主人様が帰ってくるまで、私はこのままで過ごす。
今晩も私を可愛がってくれるだろうか?
もしかすると昨晩あまりにせがみ過ぎたから、お疲れモードで今晩はこのままゲージに入れられたままかもしれない。
でも、それもペットらしくていいかもしれない。
明後日はご主人様のお休みだ。
ご主人様、早く帰ってこないかな・・・。
今日は待ちに待ったお休みだ。
結局あれから一度もゲージから出してもらえず、おとといの夜からずっとお預けだった。
オナニーも禁止されてしまって、そのおかげで欲求不満です。
鍵のロックナンバーは知っているからゲージから出ることは可能だったけど、勝手に出たらお仕置きされてしまう。
きっとお尻が真っ赤に腫れ上がるまでぺんぺんされると思う。
でも、それもいいかな?と思ったりして・・・。
でもお仕置きで一番こたえるのは、完全に無視されること。
手足を拘束されてゲージに閉じこめられて、餌も水も与えてくれない。
今回はちゃんと餌と水はもらえたから、お仕置きではなく、今日のお散歩に向けての準備だと思う。
今の私は一刻も早くお散歩に行きたくて仕方がない。
最初のころはお散歩に行くのが恥ずかしくて仕方がなかった。
だって、私の裸を見ず知らずの人に見られるんだよ。
ご主人様以外の人に裸は見せたくなかったし、可愛がられるのはもっと嫌だった。
でもご主人様が、ペットを散歩に連れてゆくのは飼い主の義務だし、ちゃんと世間にお披露目しておかないとあらぬ誤解を受けるから、と諭されていやいやながら従った。
でも今は、私はご主人様のペットであることに誇りを持っているし、周りの人にもちゃんと知ってもらいたい。
だから頑張って、積極的に散歩に出かけて、近所の人や通りすがりの人と話して、可愛がってもらうようにした。
今では散歩に行っても、私をじろじろ見る人はいても、何か言ってきたりはしないし、警察官を呼ばれることもない。
ペットの友達もたくさんできた。
でもみんな、本物のオス犬なんだけどね。
早朝から私が騒ぐので、ご主人様はゲージの鍵をあけてくれた。
さっそくお散歩グッズのしまってある戸棚に向かう。
私が戸棚から引っ張り出したのは、リードと手足につける長手袋、ブーツ、プラグ付きのフェイクファーの尻尾だった。
ご主人様はこれを"獣足セット"と呼んでいる。
手袋、ブーツの表面にフェイクファーが張り付けてある。
腕、すなわち前足用は肘まである長目の手袋だが、指先を使ったり、物を掴んだりすることはできない。
指は軽く伸ばしたままになる。
後ろ足用はつま先を向こう臑と一直線に伸ばした状態で履くようになっているため、一度装着したら足の裏を付いて立ち上がることができなくなる。
地面に当たる部分は、前足用も後ろ足用も、共に靴のゴム底と同じ造りになっていて、四つん這いで外を歩いても痛くないようになっている。
ご主人様は私を四つん這いにしてこれらを装着してゆく。
最後に歩いている間に脱げないようにベルトで締め上げられた。
そして、プラグ付き尻尾が私の目の前に突き出された。
「あーん」
私は大きく口を開けてプラグを頬張る。
プラグを十分に唾液で濡らしてから、少しいきんでお尻の穴をあけるようにする。
プラグがお尻の穴に当てられグリグリされる。
「ん、んんん・・・」
プラグの一番太いところを通過すると、自然と飲み込まれフェイクファーの尻尾がお尻からたれさがる。
この尻尾には私のアソコを隠すのと同時にフェイクファーが微妙なところを刺激するという2つの役目があり、そのため散歩の前日から禁欲させられると、私は散歩の最中は発情しっぱなしになってしまう。
だからオス犬たちは私の匂いを嗅いで発情してマウントしてくるのだ。
だから今日のお散歩でご主人様は私をオス犬達と交尾させるつもりだと思う。
オス犬と交尾して感じている姿を見られるのが私は一番恥ずかしい。
でも行為に没頭するうちにもう自分が人間じゃないんだ、ただのメスなんだと思えてしまう。
でも、ご主人様はこれを見るのが大好きだという。
ご主人様は、私を人権の無い"人間のペット"として飼っている。
その私が"人間"でなくなる瞬間を見るのが最高に楽しいと言う。
だから完全にペット扱いせずに、私に家事をやらせたり、TVを自由に見させたりしているのだそうだ。
最後に、私のお気に入りの赤い首輪が外されて、ごつい黒い革の首輪に替えられる。
この黒い首輪はハイテクの塊で、ご主人様の持つ特殊な鍵でないと開けることができない。
またダイアモンドを塗布した特殊炭素繊維が編み込んでありどんな工具を使っても切断することができない。
それにICチップが組み込んであって、私の位置情報がすぐにわかるようになっている。
つまり私の盗難防止装置というわけだ。
この首輪にリードをつけて私のお散歩の準備ができた。
「じゃあ、お散歩に行こうか」
私が先になって歩いてゆく。
いつものお散歩コース。
ところが、途中の曲がり角でリードを強く引かれた。
「こっちだ」
いつもと違うコース。
この道をまっすぐいくと幹線道路にぶつかる。
どうしたんだろう?ちょっと不安になる。
幹線道路に出た。
行きかうたくさんの車と大勢の人。
怖い。
ご主人様にリードを曳かれて幹線道路沿いに歩く。
顔をあげられずに、ご主人様の足だけをみつめて歩みを進める。
「ここだ」
ご主人様が足を止めたので顔をあげると、そこはコインパーキングだった。
ご主人様は、止めてあった軽トラックに向かって歩いてゆく。
軽トラックには幌がついていなくて、その荷台にはリビングにあるゲージを2回りほど大きくしたような檻が載せてあった。
ご主人様は、檻の扉を開くと私を抱え上げて檻のなかに入れた。
ご主人様も檻の中に入り、私のリードを外すと檻の中にあった鎖と付け替えて、鎖の長さを私が四つん這いの格好でいないと首が締まるような長さに調整して天井の格子に固定した。
この光景、どこかで見たことがある。
たしかTV中継されたことがあったような気がした。
「ご主人様、何をなさるんですか?」
「フミのお披露目だよ。もっと大勢の人にフミの存在を知ってもらうために、このまま繁華街を走り回るんだよ。リアルでなければなかなか信じてもらえないからね」
「で、でもどうして今更?」
近所に人たちにお披露目は済んでいる。
「今後フミを調教してもらうかもしれない人たちにお披露目しておかないと意味がないからね」
ぞくり。
嫌な予感が背中を走った。
「さあ、出発しようか?」
ご主人様は檻の扉を閉めると、清算をして軽トラックを発進させた。
渋谷、新宿、六本木、銀座、東京、浅草など大勢の人が集まる場所をまわる。
今日は快晴でかなり日差しが強い。
肌がじりじりと焼かれてゆく。
そういえばペットになってからこれほど長時間外にいたことはなかったな、と思い出していた。
途中で何度も停車してお水を飲ませてもらったが、檻からは出してもらえなかった。
日もだいぶ傾いた5時過ぎ、お台場で停車したとき、ご主人様がタブレットを見せてくれた。
「ほら、フミのことがネットで大きな話題になっているよ」
"渋谷で裸の女の人が檻に入れられたトラックを見ました。あれはなんですか?AVの宣伝でしょうか?"
"ペット契約した女じゃねーの?以前初めてペット契約した女弁護士が同じように引き回されていたのをTVで見たことがあるよ"
"ヒトペットワゴン銀座ナウ!"
"見た見た。手足にへんな毛皮つけていた。あれ恥ずかしくねーのかな?"
"おっぱいもろ出し。でも肝心なところが見えない。しっぽ邪魔!"
"オレもヒトペット欲しーい。誰か譲ってくれないかな?"
"飼うの手続き大変だし、金がかかるぞ。レンタルペットってないのかな?"
「これだけ話題にされる気分はどうだ?なるほど、レンタルペットとは面白いな」
「そんな、嫌です。私のご主人様はご主人様だけです」
「そうだ。フミのご主人様は私だけだ。お前は私のものだ。誰にも渡さない」
「はい、フミはご主人様だけのものです」
「だが、お前は"O嬢の物語"にでてくる有名なセリフを知っているか?」
「えっ?」
「自分のものだと確信できているからこそ、他人に貸し与えることができる」
「そんな・・・」
「私はペットとしてお前を愛しているが、お前を最高のヒトペットとして調教、完成さえたいとも思っている。その場合、お前に対する愛情が調教の邪魔になることもある。だから私だけが調教するのではダメなんだ」
「・・・」
「とりあえず帰ろう」
ご主人様は私を檻から出して、両手足の獣足を外した。
長時間日に焼けた私の素肌は赤くなっていた。
しかし獣足をつけていた肘から先、膝から下の素肌が、真っ白のまま残っていた。
「マーキングだな。この意味がわかるか?」
「はい、手足を切断するための線ですね」
例の女弁護士が獣足で同じように日焼けして、この日焼け跡に沿って危うく手足を切断されそうになったという噂はネットではあまりにも有名である。
「もしご主人様が望まれるのであれば私は・・・」
「言うな!」
ご主人様の言葉に私は押し黙った。
「乗りなさい」
私を助手席に乗せて軽トラックは帰路についた。
部屋につくまでの間、私たちは一言も口をきかなかった。
でもその晩はゲージに入れられることもなく、ご主人様との添い寝を許された。
本当は可愛がって欲しかったけど我慢した。
どんな小さなことでもご主人様の意に添うようにしないと捨てられてしまうような気がした。
次の朝、私はいつも通り朝食を準備してご主人様を仕事に送り出す。
いつもと同じはずなのに、何か決定的に違ってしまったような気がして、何もする気になれず、ずっとゲージの中で過ごした。
昨日の疲れもあっていつの間にか眠ってしまっていたらしい。
気が付くと夜の8時を過ぎていた。
おかしい。
いつもならご主人様が帰ってきているはず。
急に遅くなる時は必ず電話をくれていた。
それとも寝ていて電話に気が付かなかったのかな?
慌てて着信履歴を見るが何もない。
どうしよう。
もし、このままご主人様が帰ってこなかったら・・・。
居ても立ってもいられず探しに行こうか、と考え始めたとき、玄関のドアが開いた。
「ただいま」
「・・・おかえりなさい」
私は涙で顔をぐしゃぐしゃにしながらご主人様に抱き着いた。
ご主人様は何も言わず、私を抱きしめて頭をなでなでしてくれた。
ドアを閉め、ご主人様が靴を脱いだところで私はご主人様の前に跪いた。
ご主人様の腰を抱えて、口でズボンのファスナーを下す。
手を使わずにパンツをずらし、おちんちんを露出させると口に含んだ。
心を込めてご奉仕する。
ご主人様は何も言わず私の頭をやさしく撫でている。
十分に大きくなると私は顔をあげてご主人様に訴えた。
「ご主人様、我慢できずに申し訳ありません。お願いします。淫乱なメスペットのフミにおちんちんをお恵みください」
そういうと私はご主人様にお尻を向け、高く掲げた。
両肩を床につき、両手で尻臀をひろげて全てをさらけ出す。
ベルトを外し、スラックスを脱ぐ音がした。
がしっと腰をつかまれる。
そして・・・。
ズン!
熱いくさびを根元まで一気に突き込まれた。
「あう!」
アソコからのど元まで槍で貫かれたような感覚。
ズッっと途中まで引き抜かれ、再び奥まで突かれる。
「うわあ!」
おちんちんの先端が子宮口に当たった。
脳天まで快感が突き抜けた。
膣がギュッとしまる。
いったん引き抜かれてまた深く突かれる。
「あっ」
今度はちょっとずれた。
腰をねじって一番気持ちいい場所に当てようとする。
ご主人様は私の動きを感じ取って、腰の動きを早くしてより奥まで突くようにした。
私も突かれる瞬間にタイミングを合わせて腰を後ろに突き出す。
「あん、いいっ!」
トントンと何度も子宮口におちんちんの先端が当たるたびに快感が脳天まで突き抜ける。
「あん、あん、うん、あん・・・」
これがポルチオ感覚というものなの?
だめ。あまりに気持ち良すぎて頭がバカになっちゃう。
「もっと、もっと」
もうこの快感を貪ることしか考えられない。
この快感を得るためなら、私はどんなことでもするだろう。
不意におちんちんが引き抜かれた。
「いやー、抜かないで、お願い、もっと頂戴!」
四つん這いの姿勢から仰向けにされると、再び挿入される。
「だめー、これじゃあ届かない」
そう言ったとたん、抱え上げられた。
「ぐうー、ふ、深い!」
私の体重が結合部にかかり、子宮が突き上げられる。
おちんちんの先が子宮口にめり込んでいる。
思わずご主人様に抱きつくと、ご主人様が腰を何度も突き上げた。
「ひ、ひいいー!」
頭の中で白い光が何度も爆発する。
「・・・、・・・、・・・」
声にならないほどの究極の快感。
そして私の子宮の中に直接熱いものが注ぎ込まれる。
自分に中がすべて熱いもので満たされる感覚。
この感じ、前に経験したことがある。
その時もすごく気持ちよかった。
そうだ、初めて犬と交尾した時と同じだ。
ご主人様は、私に初めて犬と交尾させる際、ネットで女性との交尾に慣れた犬を探し出し、その飼い主に連絡を取った。
その夫婦はラッキーという名前の大きなゴールデンレトリーバーを飼っており、ラッキーと奥さんは何度も交尾の経験があるという。
奥さんの名前はリカさんといって、細くて小さくて童顔でへたをすると中学生に間違われそうな女性だった。
2人は高校の同級生だったそうだが、リカさんはなんでも旦那さんと初めてセックスする前にラッキーと交尾していたという筋金入りのマニアで、結婚生活でも旦那さんとするよりラッキーとするほうがはるかに多いそうだ。
旦那さんもリカさんとラッキーの交尾を見るのが大好きで、いずれ豚や馬(?!)と交尾させることも考えており、これはこれでお似合いの夫婦だと思う。
そして私もラッキーと交尾した。
初めてとは思えないくらいうまく繋がれたし、ラッキーはマシンガンみたいな腰使いで私を犯した。
私は犬に犯されているという背徳感と、そのあさましい行為を初めて会う人たちに見られているという羞恥心で異常に興奮していまい、いつになく乱れてご主人様に呆れられてしまった。
でもそれが気に入ったのか、それからご主人様は私にしばしば近所の飼い犬と交尾させるようになったの。
そしてラッキーとの交尾のクライマックスで私は異常な体験をした。
なんとラッキーのおちんちんが私の中で大きく膨らんで抜けなくなってしまったのだ。
しかもその時、ラッキーのおちんちんの先端が私の子宮口にめり込んでいた。
そして長い長い射精が始まり、私が雌犬だったら確実に妊娠してしまうだろう量の精液が子宮に注ぎ込まれた。
そして今、私の子宮はご主人様の精液で満たされてゆく。
薄れゆく意識の中、ご主人様のどんな命令にも喜んで従う忠実なペットになろう、と私は思った。
ようやく意識が戻ったとき、私はまだご主人様にしがみついたまま繋がった状態だった。
ご主人様はダイニングの椅子に腰かけて、私の頭や背中を撫でていた。
「ご主人様、ありがとうございます。すごく気持ちよかったです」
「そうか、実はフミに大事な話がある」
「は、はい」
「最初にはっきり言っておくが、私はお前を手放す気は毛頭ない。それをしっかり心にきざみこんでおけ」
「はい!」
「私はお前を愛している。最高のヒトペットにしたいと思っている。そしてそのようにお前を調教してきたつもりだった」
「・・・はい」
「だが最近思うのだ。お前を愛するがゆえに、お前のことを真のヒトペットとして扱ってこなかったのではないかと・・・。いまのままでは性奴隷となんら変わりはない。なぜなら私はお前を人間扱いしてしまうからだ。それではペット契約の意味がない。どうしたらよいか私は考えた。そしてお前の調教を不特定多数の他人に任せることにしたのだ」
「えっ?不特定多数の他人ですか?」
「そうだ、特定の人ではなく、誰もがお前を調教できるんだ」
ご主人様は私との結合を解いて立ち上がり、玄関から鞄をとってくると中から首輪を取り出した。
「それを実現できるのがこの白い首輪なのだ」
ご主人様は首輪の説明をはじめた。
基本構造は散歩に使っている黒い首輪と変わらない。
違うのはこの首輪には2つ目のQRコードがつけられている点だ。
1つは元々ついている私の"ペット契約書"、そしてもう1つが"白紙委任状"にアクセスするためのコードだそうだ。
この2つ目のQRコードにアクセスすると、そこには宛名が記載されていない委任状が表示
され、"ペット契約書"の範囲内で調教を委任する旨が書かれている。
つまり私がこの首輪している間は、誰でも私を自由に調教できる、という意味だ。
誰もが自由にできるペット。
ペットになるほうは、どんな人がご主人様なるのかわからないので不安でたまらない。
今のご主人様のような人ばかりではない。
ましてや飼い主でないのだから、"ペットを愛さなければならない"という義務を果たす必要はないのだ。
とんでもない性癖の持ち主であれば、取り返しのつかないようない肉体的損傷を負ったり、精神に異常をきたすことも十分に考えられる。
考えようによっては最も過酷な調教ともいえる。
「これは命令ではない。"お願い"だ。もしお前が拒否するのであれば、お前とのペット契約を解除する。人権復活はできないがお前が生きて行くための便宜は可能な限りはかる。どうしようとお前の自由だ」
「・・・」
「今すぐに答えは出さなくていい」
「いいえ、今すぐにその白い首輪をつけてください」
「フミ・・・」
「ご主人様が真剣に悩んで考えて決断した"お願い"ですよね。私にはわかります。だから私は喜んで受け入れます。私の飼い主はご主人様一人だけです」
「わかった。お前が調教を受けているときは相手に気づかれないように近くにいて、しっかり見守っていてやる。万が一の時は命を懸けても守ってやるから安心しろ」
「ご主人様ならそう言ってくれると思っていました」
ご主人様は私に白い首輪をつけてくれた。
「白い首輪もよく似合う。どこかの携帯電話のCMのようだな」
「あれは首輪じゃなくて、犬が白いんじゃなかったですか?」
「ああ、そうだな・・・」
ご主人様は私の頭をなでなでしながら笑った。
この先、どんなことがあろうとご主人様についてゆこう、と私は改めて決意した。
終わり
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