文子の場合


[1] 文子 スリップ姿で試着室から出されました
文子です。

スーパーに行って来ました。
この前のスリップを着て。
店員のあの子も、ベンジーさんも、何を期待しているのでしょうね。
確かにスリップは着て行きましたよ。
その上に普通に服を着て。
下着売り場に着いたら、この前のあの子がいました。
私を覚えてくれていたようです。
顔を見た瞬間に表情が変わりました。
最初は笑顔に。次は不満顔に。
「いらっしゃいませ。この前のスリップはどうしたのですか」
ストレートに攻めて来ました。
「着てるわよ」って、コートの胸のあたりを指さすと、
「じゃあ、見せてください」って試着室に連れて行かれました。< /div>
コートを脱いで、ワンピースを脱いで、この前のスリップを着ている姿をあの子に見せました。
コートとワンピースはあの子に渡しました。
と言うより、奪い取られたというのが正解かもしれません。
これって異常な光景ですよね。
商品でもないスリップ姿を店員に見せているのです。
「アウターとして買ったんですよね。だったら、そのまま買い物してきてくださいよぉ」
そう言って、私の手を引っ張るのです。
どうしようと思っている内に、試着室の外に出てしまいました。
「ちょっと止めてください」
周りを気にしながら、小さな声で抗議しましたが、
「そういう約束でしたよね」
ウソです。
そんな約束は していません。
でも、あの子は私の手首を離しません。
本気でこのまま買い物に行かせる気でしょうか。
私も興味はあったのだと思います。
下着売り場の真ん中あたりまで引っ張って行かれました。
スリップ一枚でスーパーの片隅に立っていたのです。
「今日はここまでにして。お願い」
店員のあの子に言いました。
「今日は、って言いましたよね。じゃあ、次は通路に出て貰いますよ」
「わ、わかったわ」
「約束しましたからね。その時はショーツもなしですよ」
なんて話になってしまいました。
その後、試着室に戻り、服を着て、少し露出の話をして帰って来ました。
あの子は、
「そういう人の気持 ちってわかるような気がします」って。
どうわかったのでしょうね。

[2] ベンジー
店員の子も大胆なものだね。
文子が意図というか願望をしっかりわかっているんだね。
この人はスリップ一枚で外を歩きたいんだって。
誰かに強く言われたら、きっと実行する人なんだって。
私もそう思うよ。
次はその子が言うように、ショーツなしのスリップ一枚で通路まで出てみようよ。
文子ならできるさ。