文子の場合
- [1] 文子 シースルーのランジェリーで店内に
- 文子です。
> 「何しに来たの」って顔をされるのは仕方がないね。
口に出して言われなかっただけラッキーだったのかもしれませんね。
> 文子が言う通り、誰かが間違ってカーテンを開けるかもしれないんだから。
それはないと信じていました。 履物だって、そのままだし、中に誰かいるのはわかっていますから。
続きです。
店員のあの子が許してくれるまで、とても長い時間でした。 試着室で全裸で、何も着るものがなくて、取りにもいけなくて、本当にドキドキでした。 どうするつもりなんだろう。 まさか、このままあの子が帰ってしまったら、なんて。 不審に思って、別の店員さんに声を掛けられることだってありますよね。 「失礼します」って、あの子の声が聞こえた時はドキッとしました。 あれほど、来るのを待っていたのに。 「これ着て」って、それだけ言って服を一枚渡されました。 シースルーのランジェリーです。 下着の役割なんてしていません。 完全にスケスケです。 見せるための下着です。 丈も、股下までしかありません。 全裸の上に、それ一枚だけ付けろと言うのです。 「こんなの着れない」 「だったら、いつまでもハダカでいる?」 「だってぇ」 「着替えたら呼んでね」 そんな感じで、一方的にランジェリーを置いていってしまいました。 本当にこれを着るの、って感じでした。 でもまあ試着室の中だし、全然興味がないわけでもありませんし、取り敢えず着てみました。 みましたが、全然服を着ているという気がしません。 乳首まではっきり見えているし、おへそも透き通って見えているし、背中には殆ど生地がないし、本当にハダカ同然です。 バスタオルの方がずっとマシです。 「呼んでね」と言われましたが、この格好でどうやってあの子を呼べば良いのでしょう。 そう思っている内に、いきなりカーテンが開きました。 「なんだ。もう着替え終わっているじゃない」 あの子です。 一瞬、心臓が止まるかも思いましたが、あの子で良かったと思うしかありません。 「こんなの着せて、どういうつもり」 抗議したのも束の間、あの子に手首を引っ張られました。 そのまま試着室の外に出てしまう私。 履物も履かず、裸足のままです。 「ウソっ!」 こんな格好じゃ店内に出られない、そう思いながらも抵抗をしない私がいました。 ショッピングモールの片隅で、全裸同然の姿になってしまいました。 「それがイヤなら、変わりのを選ぶのね」 あの子はそう言って、私をお店の一角まで引っ張っていきました。 そこには、今着ているのと似たように下着が並んでいました。 男性を喜ばせるための下着です。 「選ぶまで試着室は使わせてあげないから」って、怖い顔を作っています。 選べと言われても、どれも似たような物です。 でも、いつまでもこんな姿で店内にいるわけにはいきません。 適当に選んで、あの子に渡しました。 「お買い上げありがとうございます」 とあの子はわざとらしく頭を下げました。 その下着を買うことになってしまいました。 試着室に戻り、着ていたランジェリーを脱ぐと、あの子が服を持って来てくれました。 さっき買うことになってしまった下着と一緒に。 「次はその下着で遊びましょうね」って。 「自分で選んだんだから、文句はナシよ」って。
次って、いつのことでしょうか。 買うことになってしまった下着がどんなものか、よく見てもいませんでした。
- [2] ベンジー
- > 口に出して言われなかっただけラッキーだったのかもしれませんね。
その分、意趣返しされてしまったようだね。
> 履物だって、そのままだし、中に誰かいるのはわかっていますから。
履物を隠されたら、大変なことになっていたかも。
試着室で全裸放置されるだけでは済まなかったか。 シースルーのランジェリーを着せられて、店内に出されてしまったのだね。 たいした抵抗もしなかったなんて、文子も出されることを期待していたのかな。 全裸同然の姿で。 恥ずかし過ぎて、替わりの下着を選ぶ間になかったというわけだ。 どんな下着だったのだろうね。 それで次は、どんなことをして遊ぶのだろうね。
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