投稿小説



   月刊「野外露出」

                              作;玲奈



朝、主人を送り出し、自分の朝食を食べ終わる
それでもまだ8時前だった
コーヒーを飲みながらテーブルの上でノートパソコンを起動させた
ベンジー様にメールを送ってから3日が経っていた
メールボックスを開くと玲奈へと書かれた
ベンジー様からのメールが届いていた
そのメールをクリックする
それだけで心がざわつき始める

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
玲奈へ

思い切ってカーテンを開けたのだね
玲奈も徐々に進歩してきたようだ
外での露出はまだ早いだろうから
次は部屋の中で裸に時間を長くしてみよう
そう、陽のある時間帯はずっと裸でいること
そしていつものように家事をしてみよう
これが次のステップの課題だ
もし不安なら一枚ぐらいは許そうか
スカートにするか、Tシャツにするか、それともエプロン
もちろん下着は付けないことが前提だ
何を選ぶかは玲奈に任せる
では期待して報告を待っているよ

ベンジー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

玲奈は読み終わるとパソコンを閉じた
こんどは全裸でないことにホッとしている自分がいた
今日の玲奈の服装は白のTシャツに膝丈のピンク色のプリーツスカート、
その上に白いエプロンを付けていた
ベンジー様は玲奈の今の姿が見えているのかしら
そう思うくらい、いまの服装そのものだった
下着以外の一枚だけが許される
Tシャツなら下が出てしまう、スカートなら上が出る
何にするか迷うことは無かった
エプロンなら上も下も隠れるからだ
玲奈はエプロンを外し、Tシャツを脱いだ
スカートのファスナーを下ろし、ホックを外してふわりと床に落とした
下着だけの姿になった後、玲奈は一瞬手が止まったが
手早くブラジャーを外し、ショーツを脱いだ
これだ3度目の全裸になった
手で胸と股間を隠し、朝のリビングに全裸で立った
誰もいないのになぜ隠すのだろうと思う自分に笑ってしまう
ここまでは先日と同じだけど今日は違う
日のあるうち、つまり夕方までこの格好でいなければいけない
ただ救いはエプロンを付けていられることだった
今日のエプロンは肩と裾に可愛いフリルが付いている
メイドタイプの真っ白なエプロンだった
前は完全に隠れるが後ろは背中とお尻が見えてしまうし
横からは胸の膨らみもわかるだろう
後ろ手に紐を結び、付けてみるとそれだけで安心感があった
「裸にエプロン、男の人って好きなのかな」
なにかその響きにいやらしさを感じてときめくものがあった

「さて、いつものように洗濯をしなくちゃ」
玲奈は声を出して行動を起こした
今脱いだ物はそのまま洗濯機に入れた
洗剤を入れれば後は全自動だから終わりまで待つだけだった
洗濯機はお風呂場の脱衣場を兼ねた洗面所にある
横を向くと洗面台の鏡に自分の姿が映っていた
少し曇った鏡には横からでもわかる白いお尻が浮かんでいる
そこに映る自分の姿に体の中心がキュッと締め付けられるように感じ
玲奈は小さく喉を鳴らした
自分の姿をこうして見つめるのは恥ずかしかった
お風呂に入る時でも裸の自分は鏡に映したことは無かった
玲奈は全自動洗濯機のボタンを押した
次は洗濯機が回っている間に掃除機をかけなくちゃ
いつものようにレースのカーテンが引いてあるベランダ側の
ガラス戸を少し開いた
エプロンを付けているせいかこの前みたいなドキドキして苦しくなるようなことは無かった
まだ、朝早かったから道路を隔てた前の公園にも誰もいないこともあった
風が通るように玄関のドアを開けにいく
主人を送り出した後、鍵をかけていたドアのチェーンをして
鍵を外して10センチほど開いてストッパーを掛けた
このくらいなら外を通りがかる位では中まで見えないはずだし
玲奈の部屋は端から二つ目なのでマンションの廊下を通るのは
一番端の部屋の人だけだった
いつものように各部屋に掃除機をかける
30分もすると2LDKなので終わってしまう
脱水が終わったのか洗濯機がゴトゴトと音を立て止まった
洗濯物をカゴに移しベランダで干す
全裸の時はカーテンを開けるだけであんなにドキドキしたのに
普通にベランダに出られた
後ろさえ見られなければ裸にエプロンとは気がつかれないだろうとの
安心感があった
洗濯物が干し終わったその時だった
部屋の中から後ろ姿を見られている視線を感じた
「誰!」一気に心がざわつきその場にしゃがみ込んでしまった
何故だか、胸が苦しくなって体が火照るのを感じる
ゆっくりとやっとの思いで後ろを振り向く
誰もいない、誰もいないと思った部屋に光る猫の眼があった
玲奈はホッ!とため息をついた
少し開けたドアの隙間から入り込んで来たのだろうか
お互いの目が合ったとたん、向きを変えて玄関の隙間から出て行った
部屋に戻り猫が出て行った玄関ドアのチェーンとストッパーを外すと
「ガチャン!」と小さな音がしてドアが閉まった
玲奈は前と違う何か物足りなさを感じていた
たった一枚のエプロンがこれほど安心感を与える物なのか
そして快感と興奮を遮断する物と初めて知った
やっぱり全裸で過ごしてみようとエプロンを外したとき
玲奈の耳が静まり返った部屋の中に響く音をとらえた
電話だ、リビングにある電話機が呼ぶ出し音を響かせていた
こんな時に、玲奈は脱いだエプロンを持ったまま電話に出る
電話に出ると勧誘のようだった
女性の声が光電話とインターネットがどうとか
毎月の支払いがどうとか息も切らせず流暢に話しかけてくる
電話口なのに玲奈は持ったエプロンで前を隠していた
いろいろな説明はもう頭の中に入って来なかった
なんとか理由を付けて電話を切ろうとしたが
こんな格好の時理由が浮かぶはずも無かった
電話を持つ手を変えたとき
前を隠す為に持っていたエプロンが足元に落ちた
あわてて拾おうと屈みかけてその動きが止まった
電話台はリビングの隅にあり、そこから続く短い廊下の先は玄関だった
さっきドアを閉めたとき鍵をかけ忘れているような気がした
明るく日差しが指し込むリビングに剥き出しの乳房が小刻みに振るえ
股間の恥ずかしい茂みまで晒している
もし、この瞬間にドアが開けば玲奈の姿は丸見えになる
そう思っただけで何故だか胸が苦しくなる
「はぁ?」熱い吐息が口から漏れる
息づかいに相手が察したのか「ではご検討ください」と電話を切った
手で胸と股間を隠しながらドアに近づく
胸を隠していた手でドアノブを回す
一瞬、玲奈の息が止まった
ドアが外側に少し動いた
やはり鍵をかけ忘れていたのだ
玲奈の心臓は激しく壊れそうなほどに動き、お腹は大きく波を打っている
このままドアを開けてしまおうか
そこには何が待っているのか
細く空けた隙間から初夏の暖かい風が吹き込み
玲奈の体を優しく愛撫するように包んだ
ノブを手にしたまま玲奈の体は震えていた
「はぁ・・・あぁぁ・・・ううんっ」
乳首は恥ずかしくなるくらい堅く大きくなっていた
ちょっと触れただけでピリピリとするくらい敏感になっている
ピッタリと合わさった太腿の間を熱い液体が流れていく
股間を隠していた手がそっとクレヴァスを撫で
指先が小さな突起に触れると
「あぁぁ・・・あっあっあ・・・うんっ」
体の奥からしびれるような快感がうなりのように押し寄せてきて
その場に座り込んで震えていた
玄関のドアを少し開けただけなのに
そこで裸になっているだけ、ただそれだけなのに
ドアをもう少し開けようとする自分がいる
「ダメ!誰かに見られたら、それだけは絶対ダメ!」
なんとかドアから手を離すと「ドン!」と音がしてしまった
ドアに背を預けて玲奈の体は小さく震え続けていた

まだ、午前中が終わったばかりだった




 今月号はいかがでしたでしょうか。
 こちらにアンケートを設けさせて頂きました。ご回答、よろしくお願いします。

期待通りだった
期待していたほどではなかった
イマイチだが次回に期待する
もう読まない

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