露出小説お姉ちゃんのキッス 作;ベンジー 第六章 性教育でロストバージン 1 悠人は、由衣がもっと抵抗すると思っていた。 悠人が一番見たいと思っている部分は、由衣が一番見せたくない部分だとわかっていた。だからこそ、足を縛る必要があった。 由衣の抵抗を封じて、じっくりと観察したい。 できることなら、その先も…… ――お姉ちゃんに、何もしちゃいけないんだからね 繰り返す由衣の言葉も、悠人の中では、片隅に追いやられていた。 由衣は、今、ベッドに腰掛ける格好で、前屈みになっている。肩を下げて、悠人の視線から、少しでもおっぱいを隠そうとしているのだろう。 (大した意味はないのに) 悠人は、口元に冷たい笑みを浮かべた。いつまでも消えない由衣の恥じらいが、悠人の嗜虐性を煽っているのだから、皮肉なものだ。 「それじゃお姉ちゃん、こっちに来て」 悠人はベッドに乗り、由衣の背中に回ると太ももの下に足を入れて持ち上げた。 「あっ」と声を出した由衣だが、それ以上の抵抗はなかった。 由衣をベッドの真ん中に移動して体育館座りにする。もっとも、両手は後ろ手に縛ってあるので、由衣は膝を抱えることができない。 由衣が、への字に折った両足に胸を押し付けるようにして、悠人を見上げた。 悠人は、もう一本のロープをほどく。 どんな思いで、悠人の手先を見ているのだろうと想像するだけで、股間に血液が熱くなった。 M字開脚縛りの女の子が印字されたOA用紙を、由衣の足元に置く。 その紙をちらっと見ただけで、目を背ける由衣。 無惨にも両足を広げられた姿を、これから自分に強いられると思えば、落ち着いた気持ちで見ることもできないのだろう。 (ものすごく、恥ずかしいんだろうなあ) 由衣の両足がM字開脚に縛り上げられた時、どんな表情を見せてくれるのか。 悠人の期待は、膨らむばかりだった。 「お姉ちゃん、右足から……いいかなあ」 悠人は、遠慮がちな言葉とは裏腹に、強引なやり方で、右足の膝の上にロープを巻き付けた。太ももの間にロープを通す際、由衣が「イヤっ」と小声を出したが、悠人は聞こえないふりをした。 二つ折りにしたロープを二重に掛け、軽く縄留めをする。 由衣の身体を右側に傾け、膝に二の腕を押し付けるようにロープを引っ張り、手首の上を通して左足の膝まで持っていく。 ここに一つ目の難関があった。 由衣の足を開かせなければならない。右に傾いていた由衣の身体を真っ直ぐに起こし、悠人は、由衣の左足の太ももに手を掛けた。 「ダメっ」 反射的に、身体を丸める由衣。でもここで、くじけるわけにはいかない。 「足を開いてよ」 少しだけ、言葉が荒くなった。 効果があったのか、わからない。次に悠人が、由衣の左足を広げようとした時には、抵抗がなくなっていた。 由衣の身体が、より前屈みになる。 弛みが出ないように気を付けながら、悠人は、左足の膝上にロープを巻き付けていく。右足と同じように二巻きすると、軽く縄留めを済ませた。 これでもう、足を閉じることはできない。 「お姉ちゃん、どう?」 悠人にしてみれば、素朴な疑問だったのだが、 「お願い。そんなこと聞かないで」 由衣は、自分の取らされた格好を認めたくないらしい。 両足は大きく開いているが、由衣の後ろにいる悠人には、女の子の秘密が見えていない。まだ、これからが本番なのだ。 悠人は、由衣の前に回り込んだ。 目が合ったのは一瞬だった。由衣は、すぐに「見ないで」と顔を捻った。 悠人の心臓がバクバクと高鳴っていた。 由衣の後ろには、十分なスペースがある。後は、仰向けに転がすだけだ。悠人は、身体を近づけた。 「えっ、悠人……えっ?」 由衣が戸惑いの声を上げる。こうなることは、わかっていたはずだ。 悠人は、右手で由衣の左膝を持ち上げた。 「あっ、イヤっ! ちょ、ちょっと待って……」 待つことはできない。悠人は、左手で由衣の頭を庇いつつ、由衣の身体を後ろに倒していく。正面から、由衣の身体にのしかかるような形になり、悠人の硬直した肉塊が、由衣の下腹部に触れた。 「いやぁああああああーー」 由衣が、とうとう悲鳴をあげた。悠人にも、その理由がわかる気がした。 「ご、ゴメンよ。お姉ちゃん」 悠人は、慌てて由衣の身体から離れた。 由衣は、仰向けになっていた。悠人のおちんちんを股間に感じたショックからか、胸を大きく上下させていた。 それにしても、何という光景だろう。 由衣の太ももは、思っていた以上に、大きく開いている。その頂点に位置する部分が、惜しげもなく晒されている。 今まで、見たいと思っていた秘密の花園が、悠人の目の前に広がっていた。 悠人から見たそれは、まるで桜の花びらだ。淡いピンク色に濡れそぼるヒダが幾重にも取り巻き、無垢な少女の証しを見せつけていた。 いやらしさなど微塵もない。 これまで若草のような繊毛の下に、こんなにもきれいな皮肉を隠していたなんて。 感動に浸る悠人の前で、肉ヒダをヒクヒクと震わせる由衣。 もちろん意識しているわけはないだろう。 他人の目に晒すのは初めての体験だ。自分のその部分がどうなっているかなど、由衣にも、わからないに違いない。 「ゆ、悠人……」 由衣が、悠人の名を呼んだ。 「お姉ちゃん」と答えたものの、悠人には、その先に続く言葉か見つからない。 「見てるのね、悠人。お姉ちゃんのアソコ、見てるのよね」 由衣は顔を背けたままだ。両目も堅く閉じ合わせていた。 「うん、きれいだよ。とってもきれいだ」 「あーん、やっぱり……」 由衣の首が、さらに捻られていくようだ。 内股に力が加わったのか、お尻を中心に腰がもじもじと動く。つま先を内側に向けているようだが、何の効果もない。 「ああー」と息を吐く由衣。白い肌をピンクに染め、肩まで震わせた。 肉ヒダの滑りも増していくようだ。 花びらの上端に、わずかに膨らむ突起。ネットの図解でしかみたことはないが、多分、あの下がクリトリスだろう。 悠人は、包皮を剥がしてみたい衝動に駆られた。 女の子の一番敏感な肉の芽を舐めたら、どれだけ甘い蜜を出してくれるのか。悠人の嗅覚には、すでに芳醇な香織が届いていた。 悠人の視線は、さらにその下へと導かれた。 花びらの中心。 女の子の羞恥の源泉、その最深部へと続く秘孔から、悠人の目が釘付けになる。 (アソコにおちんちんを入れるのかな) そう思った途端に、悠人の肉塊が暴れ出した。 今まで感じた経験のない欲望が全身に湧き上がり、それらが一気に股間へと集まってきた。皮を被ったままのおちんちんが、内側から膨れあがって、はち切れそうだ。 「お姉ちゃん、ボク……」 悠人は、身動きのならない由衣に、身体を寄せていった。 2 女の子の最も恥ずかしい部分を晒し者にされて、これ以上ないというほどの羞恥地獄に落とされた由衣。 覚悟はしていたはずなのに、いざ両足を開かされてみると、気も狂わんばかりの恥ずかしさに、意識が遠のく。 いっそこのまま気を失ってしまいたいと思うほどだ。 手足の自由は赤い綿ロープに奪われ、わずかに動かせるのは、首から上と足首から先だけ。由衣の羞恥を救う役目は果たさない。 後どれくらい、こうしていなければならないのかしら。 由衣を辛くしているのは、悠人に羞恥の源泉を覗き込まれているからばかりではない。 その部分に甘い痺れを感じていた。 由衣の意志とは無関係に、身体は悠人を迎え入れようとしていた。その事実を知られてしまうことが、何よりも恥ずかしかった。 「お願い、見ないで」 その言葉は、すでに手遅れだったのかもしれない。 悠人の目つきが変わっていた。 由衣は、恥ずかしさですり減らした神経に、さらなる恐怖を擦り込む。悠人の上体が、身動きのできない由衣にのしかかって来た。 「お姉ちゃん、ボク……」 いつもの悠人ではない。恐怖が本物になっていく。 「ダメよ、悠人。正気に戻って」 言葉がどれほど通じるだろう。両手が自由なら、平手を悠人の頬を打っていたかもしれない。それくらい近くまで、接近を許していた。 今の由衣に、逃げる術はない。何とかしなくてはと、頭の中が空回りする。 悠人の硬直した肉の凶器が、再び、由衣の股間に届いた。 「ひぃいいいーー。ダメよ、悠人。他に! そう。他にすることがあるでしょ」 由衣は必死だった。 由衣と悠人は血を分けた姉弟。このまま結ばれて良いわけがない。悠人を説得する言葉はないかと必死で考えた。 「そうだ、写真よ。悠人、写真を撮るって言ってたでしょ。デジカメまで用意していたじゃない。姉ちゃんのアソコ、撮るんでしょ」 言い終わった後で、由衣のほうが顔を熱くした。 それがどういう結果を招くか。すぐに思い付いてしまう自分が恨めしい。最悪の事態を避けるためには、他に方法がなかった。 悠人の接近が止まり、目と目が合った。 「ねっ」と首を傾げ、甘えるような目遣いで悠人を見る。気持ちが通じて欲しいと、心から祈った。 「うん。じゃあ、こっちはまた後で」 悠人がベッドから飛び降りた。 とりあえず、危機を脱したようだが、 (後でって、どういうこと?) それでは何にもならないじゃないと、首を上げて悠人を追いかける。 悠人は、デジカメを拾い上げると、すぐに戻った来た。「撮るよ」と声を出した時には、ストロボが瞬いていた。 悠人が、由衣の股間でシャッターを押したのだ。 (ああー、撮られた) いつかのヌードスナップとは、ぜんぜん違う感覚だった。 ポーズを取ることもできない不自由な姿態を、女の子が最も隠しておきたい身体の秘部を、余すところなく、悠人のデジカメに収められているのだ。 恐らく、肛門まで晒しているのだろう。 ストロボの瞬きは続いていた。一度光る度に、由衣の心臓が締め付けられる。羞恥は、ますます募るばかりだ。 (何枚、撮るつもりなのかしら) ファインダー越しに秘苑を覗かれる感覚が、こんなにも刺激的で恥ずかしいものだとは、思ってもみなかった。 「もういいでしょ。ロープをほどいてよ」 由衣は、思わず口に出していた。 悠人は返事をしない。デジカメの液晶パネルに目を向けていた。今撮ったばかりの画像を再生させているのだろう。 どんなふうに写っているのか、想像するのも恐ろしかったのだが、 「ほら、良く撮れてるよ」 悠人は、M字開脚縛りにされた由衣の画像を、目の前に持って来た。 突然のことだった。 目を閉じる間もなく、視界に飛び込んで来る画像。由衣の脳裏に、無修正のおぞましい光景が、しっかりと刻み込まれた。 「イヤっ、もう。そんな写真、見せないでよ」 悠人は、訳がわからないという様子だ。 「そんなって、お姉ちゃんの写真だよ」 「だからなのよ。自分のそんな姿、見たくないの」 悠人には、女の子の気持ちなんかわからないのだろう。後でこっそり、一人の部屋で見るのならアリなのだが。 「ふーん、それじゃ、鏡ならいいの」 悠人が、由衣の姿見をベッドの脇に持って来た。 「それもダメっ!」 赤い綿ロープに縛られた裸身が大写しになり、由衣は焦った。悠人は、わざとやっているのかしらと、そんな気さえしてくる。 「お願い。もうほどいて」 泣き声に近くなっていた。 「ダメだよ。まだ……」 悠人が口ごもる。「まだ」何だと言うつもりなのだろう。由衣は、また、身の危険を感じ始めた。 「せっかくだから、女の子のここ、教えてよ」 悠人が、由衣の股間を指さしている。 由衣の秘所を見本に、性教育をして欲しいというのか。「教えてくれなきゃ、ほどいてあげないよ」と、駄々っ子のように口を尖らせた。 「約束だからね。何が訊きたいの?」 由衣は、もう、そうするしかないと思った。 「うん、わかった。こっちが肛門でしょ。お姉ちゃんもウンチするんだね」 悪気はないのだろうが、言われた側の由衣は、羞恥の傷口をえぐられる思いだ。 「ねえ、おしっこはどこからするの?」 悠人の声が弾んでいた。実物を見ながらの講義が、余程、嬉しいらしい。由衣の顔と股間を交互に見比べている。 「にょ……尿道口よ」 由衣は、口に出すのも憚られた。 クラスの男子が相手だったら、決して口に出来ない単語なのだ。弟に性教育をする姉という立場だからこそ言えるのだが、 「それじゃ、わからないよ。どの辺か言ってくれなきゃ」 小陰唇の内側で、陰核と膣の間にいる小さな穴。 言葉で説明したところで、伝わるとも思えない。だいいち、悠人が相手でも口にできない単語ばかりだ。 「そんなこと言ったって……ああ、もう。何て言えばいいのよ」 由衣は、どうしたら良いのか、わからなかった。 「それじゃあ、クリトリスは?」 悠人の質問が、より露骨になっていく。図鑑でも見ているような気分なのか、遠慮も躊躇もない。純粋に素朴な疑問だけに始末が悪かった。 「あーん、言えないよ、そんな……」 由衣は、泣きつくしかなかった。 「言ってよ。ここにはボクとお姉ちゃんしかいないんだ。恥ずかしがることはないよ」 どうしても言わないと、ならないらしい。悠人が隠語フェチだとは思いたくないが、由衣は絞り出すように言葉を発した。 「ア、アソコの上のほうに、尖った肉の……膨らみがあるでしょ。クリ……は、その中に隠れているの」 精一杯の説明だった。 悠人の視線が、由衣のクリトリスを探して、秘部を舐め回している。大股開きの由衣は、為すがまま。むしろ、その位置を教えてさえいた。 「もう、これで勘弁して」と、喉まで出かかった、ちょうどその瞬間だった。 「わかった。これがクリトリスだね」 悠人の指先が、尖った肉の膨らみ――クリトリスの包皮を摘んだ。 「はひぃいいいいいいいいいーーーー」 由衣の悲鳴が、全身を駆け抜ける。背筋に走った緊張が、ビクビクと上体を痙攣させ、口の中で泡になる。 悠人が、手を引っ込めた。 「お姉ちゃん、どうしたの? お姉ちゃん」 耳には届いていたが、反応はできない。由衣はまだ、頭の半分が真っ白な闇に包まれていた。 「お姉ちゃん!」 幾度目かの呼びかけに、ようやく由衣は覚醒した。 「何もしちゃいけないって、あれほど言ったのに……」 息も絶え絶えだった。 秘孔の奥からは、お漏らしのように、熱い滾りがこぼれていく。 「お姉ちゃんのここ、てかてかに光っているよ」 悠人の素直な感想なのだろうが、由衣を辱める言葉だとは気づいていないようだ。 「い、言わないで」 「でも、なんかいい匂いだ。ボクがクリトリスに触ったから、こんなになったんだね」 「あーん、もう。そんなことまで……」 由衣は、今日の講義を終わりにしたかったのだが、 「女の子って、クリトリスが一番感じるってホント?」 新しいオモチャを見つけた子供の、好奇心は尽きないらしい。悠人の目が、ギラギラと輝いていた。 「知らない。お姉ちゃんは、もう、知らないんだから」 「教えてくれないと、ここの皮、剥いちゃうよ」 包皮を剥いて、クリトリスを丸出しにしようと言うのか。ついさっき泡を噴いたばかりの由衣だ。恐怖が頬に貼り付いた。 「ダメよ。ダメ。そんなことしたら、絶対ダメなんだからね」 由衣は、首を横に振り続けた。 「だったら教えてよ。ここが一番感じるんでしょ」 「そ、そうよ。女の子の一番敏感なところなの。だから、そっと扱わなければいけないのよ。ああ、もう許して……」 「ふーん」と頷く悠人。納得してくれたと思ったのだが、 「でも、オナニーの時は、自分で弄ぶんだよね」 火照っていた頬の熱さが、顔中に広がる。まるで沸騰したヤカンのようだ。 「ばかっ。女の子に、そんなこと聞かないの」 由衣は、心のどこかで怖れていた。 忘れようとしていた。 悠人に包皮を摘まれる前から、クリトリスが指先の刺激を求めて止まなかった。両手を縛られていなかったら、とっくの昔に嬲りだしていたかもしれない。 悠人に見られながら、オナニーなんて絶対にできない。 だから、意識の奥に押し込めていた。悠人の一言で表面に出て来てしまった欲求は、抑えようもない。股間の疼きが暴走を始め、全身に広がって由衣を苦しめた。 (オナニーがしたい!) つい先日、オナニーに狂った一夜があった。こんなことではいけないと、恥を忍んで瑞穂にも相談した。 今、由衣の身体から湧き上がる欲求は、あの時よりも確実に激しい。 「悠人、助けて。お姉ちゃん、もう、気が変になりそうなの」 由衣は、視線を宙にさまよわせながら、声を絞った。「オナニーがしたいから、ローブをほどいて」と、告げるわけにはいかない。 悠人に、微妙な心理が伝わるべくもなかった。それどころか、 「お姉ちゃん、感じてるの?」 (ばれちゃった! どうしよう……) 由衣は口を結んだ。何かを言えば、ウソになってしまいそうだ。 「やっぱり感じているんだ。ボクにクリトリスを摘まれたからだね。下の穴がヌレヌレになっているよ。こっちが……何て言うんだっけ?」 悠人の興味が、いよいよ最後の砦に向けられた。 砦と言っても、全くの無防備だった。両足をMの字に広げた姿は、むしろ招き入れているようにも見えるだろう。 事実、その通りなのかもしれない。 「ねえ、お姉ちゃんってばあ」 悠人が催促する。由衣に、その部分の名称を言わせようというのか。 「言えないよ、悠人。勘弁して」 「どうしても?」 「ゴメンね。どうしてもソコだけは……」 悠人の目線が動かない。由衣の羞恥の源泉を、瞬きもせずに観察しているのだろう。恥ずかしさには上限がないのだと、由衣は思い知らされた。 「じゃいいや。何に使うかだけ教えて」 悠人は、事も無げに言ってのけた。「膣」という単語を口にするより、何倍も辛い仕打ちだと言うのに。 「悠人だって、わかっているんでしょ」 そうでなければ聞いて来ないはずだと、由衣は思った。 「何となくは……でも、お姉ちゃんの口から聞きたいんだ」 「もう、それでいいじゃない」 由衣が恥ずかしがるから、悠人は余計、言わせようとしているのか。 「お願いだよ。これで最後にするからさあ」 悠人の声には、凄みが出ていた。恥ずかしい言葉を口にしなければ、また、クリトリスを摘むと脅すつもりなのか。 今の由衣は、何をされても抵抗できない。 「ホントに最後だよ」 由衣は、決意するしかなかった。 「教えてくれるの? 嬉しいなあ」 無邪気に喜ぶ様は、幼かった弟の頃そのままだ。由衣は、これも姉の努めなのだと、自分に言い聞かせた。 「そこは、ち、膣と言って、子宮に繋がっているの。セッ……セックスの時に、男の子を受け入れる場所なの」 由衣は目を閉じ、喉から絞り出すように告げた。 「男の子って、おちんちんのこと?」 ベッドが揺れた。由衣が目を開くと、悠人が立て膝になっていた。悠人の股間には、いきり立った肉塊が凶悪な面構え見せ、今にも食いついて来そうだった。 「ひゃあっ」 由衣は、小さな悲鳴をあげ、顔を背けたが、 「そ、そうよ。おち……んを入れるの。ああ、もういいでしょう」 目を閉じても、悠人の分身が脳裏から離れない。 一刻も早くロープをほどいて欲しかった。取り返しの付かないことになる前に、自由の身になりたかった。 一人になって自分を慰めたかった…… 気が付くと、時間が止まってように静かだった。 3 悠人は、怖くなった。 とにかく、うまく行き過ぎている。由衣が、こんなにも簡単に縛らせてくれたり、性教育に付き合ってくれたり…… 途中で何度、言い過ぎたと思ったか知れない。 由衣がマジで怒り出すのではないか、二度と口を利いてくれなくなるのではないかと、ヒヤヒヤしていた。 でも、由衣はちゃんと応えてくれた。 丸裸のまま足を開かされて、どんなに恥ずかしかったことか。それでも、弟のわがままを聞き入れてくれた。 (お姉ちゃんは、何でも言うことを聞いてくれるんだ) 悠人は、段々とその気になっていった。 クリトリスを覆う皮に触れた時、由衣は今までにない反応を見せた。 女の子の中心が匂い立ち、秘密の園が滑りを帯びていく。由衣は感じているのだ。 恥ずかしい姿に縛り上げられ、最も恥ずかしい部分を視姦され、敏感な肉の芽をいじられて、女の本性を現し始めている。 由衣は、苦しそうだった。 縛られているから。 悠人にハダカを見られているから。 どれも間違いないだろう。でも、もしかしたら…… ――おち……んを入れるの 由衣の言葉に、悠人の身体が硬直した。 他には何も聞こえない。 この部分だけが、悠人の耳元で何度も繰り返された。 硬直したのは、股間にいきり立った肉塊だけではない。全身が由衣の一点に向かって進もうとしていた。 (お姉ちゃんとセックスしたい) 悠人は、それを今、はっきりと意識した。 「お姉ちゃん、ボク……」 その後は、言葉にできなくても、由衣には十分に伝わっていたようだ。恐ろしい物を見るような目で、悠人を見ていた。 「ダメよ、悠人。わかっているでしょ」 今まで何度も聞いて来たセリフだが、悠人は、今になってようやく、その意味に気づいた。姉弟が男女になってはならないと、それが言いたかったのだ。 由衣とのセックスを、まるで考えなかったと言えばウソになる。 でも、悠人の場合、あまり現実的なものとは捉えていなかった。ハダカで抱きあって寝たとしても、ただ、それだけのこと過ぎない……はずだった。 由衣のほうが、ずっと前から意識していた。 警戒していた。 それなのに、M字開脚縛りまで許し、無防備な姿態をさらけ出してくれた。 ヌレヌレになった秘孔。匂い立つ花園。無防備な手足。本当は、由衣もそれを望んでいるのではないか。 「何でだよ。どうしてダメなんだよ」 「だって、私たちは……」 「姉弟だから? でも、お姉ちゃんだって、そうしたいと思っているんでしょ」 返事はなかった。 口とは裏腹に、悠人を誘う桜色の肉ヒダ。蛍光灯の明かりの下で、何一つ覆い隠そうとせず、その時が来るのを待ち焦がれているようだ。 悠人のおちんちんは、包皮からパンパンに張り詰めた亀頭を覗かせていた。 もう、待ったの利かない上体だった。 悠人は、由衣の股の間に身体を寄せると、右手を肉塊に添え、由衣の秘肉にあてがった。 「だっ、ダメよ、悠人。そこまでにして」 由衣が不自由な身体を揺する。気持ちはわかるが、ここまで縛られていたのでは、大した抵抗にはならない。 亀頭に、肉ヒダの滑りを感じた。悠人の心臓は、破裂しそうだった。 「ひゃあぅ」 由衣の悲鳴にも、力がなくっていた。 「ダメなのにぃ……」 由衣は、自由の利く足先を少しだけバタバタさせて見せたが、それも間もなく治まった。 悠人は、秘肉に擦りつける肉塊に、力を込めていく。 「あっ、ダメ。そのまま入れたら」 OKとも取れる、由衣の言葉だった。 悠人にもわかっていた。このままでは、お互いに痛い思いをする。女の子の発する蜜で、亀頭を潤わさなければならない。 秘孔の入り口に擦りつけている内に、ビチャビチャと音を立て始めた。 こんなにもなるものかと、悠人は驚いた。でもそれは、進行OKの青信号でもあった。悠人は胸の高鳴りを抑え、由衣に顔を向けた。 「もう大丈夫だよね。入れるよ、お姉ちゃん」 「ダメって、言ってるのにぃ」 由衣の抵抗も、甘え声になっていた。 悠人は腰を前に押し出した。「イヤっ!」と口にする由衣だが、言葉通りの意味を持っていたのかどうか。 「悠人、お願い。やさしく……あうっ」 まだ、包皮の半分も埋っていない。フェラチオとか違う粘膜の感触に、悠人はためらう。ここまで来て、初めての体験に怖さを覚えたのだ。 「ああーん、悠人……」 怖じ気づいた腰を、由衣の喘ぎが引き戻す。鼻に掛かった甘い吐息は、ついさっきまでと全く別の物になっていた。 悠人は、再び奮い立った肉塊を、秘苑の奥へと押し込んでいく。 「うっ、ううう……」 由衣が息を詰まらせた。 周囲を粘膜で覆った肉穴を、悠人の怒張がこじ開けていく。真っ暗な洞窟を進むように、怖々と、手探りの歩を進める。 悠人の分身は、秘苑の変化を感じ取っていた。 「お姉ちゃんの中……熱くなってる」 「ダメっ。言わないで」 そうしている間にも、肉穴の温度は、ますます上がっていくようだ。あふれ出す蜜の量も増えて来た。 (入っていく。お姉ちゃんのオマンコに、おちんちんを入れたんだ) 悠人が感激したのもつかの間だった。 受入の準備はできていると思ったのだが、由衣の秘孔は、カリの部分まで飲み込んだところで、それ以上の侵入を拒んだ。 熱くなった肉穴の先で、堅い扉に出くわしたようだ。 「はぁあひぃ……」 由衣は、奥歯を噛みしめるように、口を横に引っ張っている。 「お姉ちゃん、痛いの?」 悠人は、少しだけ腰を引いた。 「ううん、まだ……で、でも、怖いよ」 由衣は、涙目を開いて、悠人を見つめた。「もうやめて」とも「いいのよ」とも言っているように思えた。 「ボクも怖い」 悠人が、正直な思いを告げた。一拍の間をおいて、由衣が口元に笑みを浮かべた。 「一緒だね」 頬を真っ赤に染めた由衣に、拒絶の色はなかった。むしろ、やさしく迎え入れてくれようとしていた。悠人を、堅い扉を叩く気にさせてくれた。 肉塊が肉穴を進む。 行く手を阻む隘路を、悠人は決意を持って押し進めた。 4 由衣は、自分の置かれた状況が信じられなかった。 全裸の身にロープを掛けられ、両手両足の自由を奪われるという屈辱を許せたのも、相手が血を分けた弟だったからだ。 思春期の男の子が、女の子の身体に興味を持つのは仕方がない。 姉である由衣が、きちんと教えてやらなければならないのだと、自分自身に言い聞かせて来た。肌を晒す恥ずかしさに耐え、フェラチオの奉仕もした。 クラスの男の子だったら、考えられないことだ。 悠人も、わかっていると思っていた。 危険は感じていた。 悠人のいきり立った肉塊は、今にも食いついて来そうで怖かった。 それでも尚、由衣は、まさかと思っていた。悠人が最後の一線を越えようとする願いは、現実味のあるものと考えられなかった。 悠人は、今、由衣の股間に腰を押し付けている。 直立した悠人のシンボルで、由衣の秘密が暴かれようとしている。それはもう避けることのできない事実として、由衣の目の前に迫っていた。 こんな格好になってしまったのが、いけなかったのか。 両足を大きく広げたままの裸身。女の子のすべてをさらけ出し、身動きもならない囚われの身。悠人が望めば、何をされても抵抗ができない。 由比自身、セックスに興味がなかったわけではない。 悠人とお風呂に入るのは、恥ずかしくてもイヤではなかった。悠人の部屋にあったM字開脚縛りの女の子は、由衣に何かを訴えていた。 (あんなふうにされたら、どうなるのかしら?) その答が、ここにあった。 おちんちんの先端が、由衣の秘肉に埋め込まれている。 処女膜を、まさに今、破ろうとしていた。 「お姉ちゃん、きついよ」 悠人も気づいたらしい。「ここまでにして」と言うなら、今だった。 まだ、最後までしていない。 今ならまだ、姉と弟に戻れる。 由衣にとっても、身を斬られるような英断ではあったが、一線を越えてしまうのは怖かった。悠人とは、いつまでも姉と弟でいたかった。 「悠人、もう……」終わりにしようと、言い出した言葉が喉で支えた。 悠人が、泣き顔になっていた。 「入らない。これ以上、入らないよ」 怒張は保っているものの、やはりまだ怖さが残っているのだろう。初めての体験なのは、由衣ばかりではなかった。 「どうしたの?」 由衣には、そんな悠人もかわいかった。 「だって、こんなにきついのに……お姉ちゃんだって、痛いんだろう?」 悠人が進めなくなったのは、由衣を気遣ってのことなのか。 悠人なりに、破瓜の知識はあったのだろう。自分が、処女喪失の痛みを与えてしまうことを、この場になって怖くなるなんて。 「そうよ。とっても痛いことなの」 両手が自由なら、由衣は悠人の頭を撫でていただろう。 「お姉ちゃん……」 「だから、やさしくしてね」 由衣は、精一杯の微笑みを悠人の向けた。 見る見るうちに顔をほころばす悠人。秘孔に入り口で停滞していた肉の塊が膨れ上がり、一回り大きく、逞しくなったような気がした。 「うん!」 今日、一番の笑顔だったかもしれない。由衣は、後悔の文字を胸の奥に押し込めた。 (これでいいの。悠人がこんなに喜んでいるんだもの) 由衣の決意は、すぐに激痛とすり替わった。 「あぐぅっ」 肉を裂いて押し込まれる感覚は、これまでに感じたことのない痛みだ。奥歯を噛みしめる力が強くなる。 (こんなに痛いなんて……) 話に聞いていた以上だ。 悠人に経験がないせいもあるのだろう。やさしくなんて、できるわけがない。由衣の承諾も得て、元気いっぱいの肉塊を、根本まで押し込むことで必死なのだ。 (ダメよ、痛がっては。悠人が気にするじゃない) 由衣は耐えた。 この痛みが、きっと二人を幸せにしてくれるのだと、自分に言い聞かせて。 肉塊の侵略は続いていた。 「入っていく。おちんちんが、お姉ちゃんの中に……入っていってる」 悠人は、興奮していた。 男女が初めて結ばれる感動的にシーンとは、かなり違うものになっていただろう。ビジュアル的には、むしろレイプだ。 由衣は、痛みを噛みしめた。 「お願い、悠人。そ、そっと……ねっ。お願い……」 「お姉ちゃん、もう少し、もう少しだよ」 ジーンとした痛みが、深く身体に下りていく。すっかり興奮してしまった悠人には、もはや由衣の苦しみを気遣う余裕もなくなっているのだろう。 まもなく、悠人の分身は肉穴の最深部に達した。 恥毛同士が押し付けられ、悠人の動きが止まった。破瓜の痛みは治まらない。由衣の歯茎には、未だ、かなりの圧力が掛かっていた。 「全部、入ったよ」 悠人が、勝ち誇ったように見下ろす。 着衣も、手足の自由も奪われ、今またバージンまで奪われた。ある意味、悠人は完璧な征服者だった。 「お姉ちゃんに、包まれているみたいだ」 悠人は、心の底から嬉しそうな笑みを浮かべた。 肉穴の奥まで潤した粘液が、悠人の肉塊を由衣の身体に馴染ませる。激しかった痛みが、少しずつ引いていく。引いた分だけ、喜びに変化していく。 「ああ、悠人。私たち、一つになっちゃったのね」 「そうだよ。お姉ちゃんはボクの物だ」 悠人のモノ…… そうだ。自分は悠人のモノになったのだ。 感動が、破瓜の痛みを上回った。 もう何も考えまい。私は悠人のモノ。それでいいじゃないか。 「悠人。お姉ちゃんを大事にしてね」 自分でも、何を言っているのか、わからなくなっていた。今はただ、悠人と繋がっているという事実に、酔っていたかった。 重なり合った肉体は、お互いに、じっと動かない。 肉の交わりは、一体感そのものだった。 由衣のオマンコは、悠人のおちんちんで埋め尽くされていた。肉塊の内部で脈打つ音まで伝わってくるようだ。 いや、それ以上かもしれない。由衣は、血管同士が繋がり合い、二人の身体の中を、同じ血液が流れているような錯覚に陥っていた。 悠人の身体にとけ込み、融合して別の命に生まれ変わる、そんな感覚だった。 「お姉ちゃん……」 沈黙を破ったのは、悠人だった。 「どうしたの? 悠人」 由衣は、姉の微笑みで応えた。 言いたいことはわかっていた。男の子は、これで満足できないことも。 「動いても、いいかなあ」 悠人の照れくさそうな表情が、かわいかった。 「いいわよ。お姉ちゃんは、もう悠人のモノなんだから、好きにして」 由衣の本心だった。 まだ痛みは残っている。動かれたら、きっとまた痛みが増すと思う。それでも、悠人の好きにさせてやりたかった。 悠人は、まだ、満足していない。由衣は、勤めを果たしていないのだ。 肉塊が、滑りの中を動き出す。 ゆっくりと、周りの粘膜に自らを押し付けるように、肉穴の中を行き来する。ようやく治まっていた痛みがぶり返した。 「あひぃいいいっ……」 さっきのような、肉を裂かれるような痛みではなくなっていた。ズキズキと鈍く疼くように続いてはいたが、耐えられないというほどでもない。 痛みとは違う感覚も混ざっていた。 「いいよ、お姉ちゃん。すごくいい」 大して動いていないと言うのに、悠人のほうが、先に盛り上がっているようだ。腰を前後する動きも、速くなって来た。 「お姉ちゃんのここ、最高だよ」 無意識の賛美が、由衣を辱める。 「ああ、ダメっ。そんなこと、言わないの」 「だって、こんなに気持ちいいの、初めてだ」 悠人の突き上げが一段と激しくなった。額から汗を落とし、腰を大きく叩きつける。その数の分だけ、由衣は、子宮を突き上げられる。 「ふぁあーん、いやっ、あぅ、ああーん」 痛みよりも、もう一つの感覚が勝り出した。由衣の中で、何かが変わっていく。オナニーでは感じ得ない新しい刺激が、女の子の秘苑に沁みていく。 「悠人、ダメっ。お、お姉ちゃん、変なの」 悠人の腰が止まらない。音を立てて突き上げる度に、汗と愛液が混ざり合ってシーツの上に飛び散った。 初めてのセックスなのだ。この気持ちが何なのか、はっきりとはわからない。わからないから「変」と表現するしかなかった。 「ああーん、あん、あん、おかしくなっちゃうう……」 刺激がますます大きくなっていく。 (これが快感なんだ。私、恥ずかしいくらい、感じているんだ) 由衣は、不自由な肩を揺すった。 後ろ手のロープがなければ、悠人に抱きついていたところだろう。何もできずに、ひたすら突きまくられる感覚が、由衣の被虐性を刺激した。 「ダメぇえええ。こんなの……、ああ、ああああ、ああああああああーー」 由衣の喘ぎが、お腹のそこから絞り出された。 「お姉ちゃん、いいの? 感じているの?」 「ち、違う。そんなこと……ああ、いっ、ひぃいいいいいいーー」 途中から、言葉にならなくなっていた。 「いいんだね、お姉ちゃん。ボクも、もう少しで……」 これがセックスと呼べるのか。 愛の囁きも、甘い口づけも、おっぱいへの愛撫もない。悠人はただ、腰のモノを突き上げるだけ。由衣は無抵抗のまま、受け入れるだけ。 それでも、二人の性感は、確実に充たされ始めていた。 「あぁああああーー。悠人、ダメっ。も、もう、お姉ちゃん、ダメ……かも」 由衣の中で、湧き上がる感覚が、限界に迫っていることを知らせていた。 未知の世界へと飛び込んでいく。自分がどうなってしまうのか、怖かった。意識が飛んでしまいそうだった。 「ボク……ボクもだよ。で、出ちゃう」 悠人は、由衣の肩の上に両手を着き、前に倒した上体を支えていた。顔中が汗にまみれて、クシャクシャになっていた。 いつの間にか、こんなにも近づいていたなんて。 上気した顔面に、苦しそうな気配を窺わせながらも、肉穴を出し入れする腰の動きは、止めようとしない。 「悠人もなの」 由衣の快感が何倍にも膨れあがった。悠人が、今の自分と同じ気持ちを共有している、それがわかって嬉しかった。 身体だけではなく、心まで繋がった。いや、悠人の征服されたのだと。 「あひぃいいいいいいーー。うううっ、あん、イヤっ。ああああーー、あーん、あっ、ああああ、ダメぇええ。もうダメっ。ダメになっちゃううう」 由衣が興奮して喘げば喘ぐほど、悠人の分身が凶暴さを剥き出しにしていく。いつ暴発しても、おかしくないのだろう。悠人の表情が、それを物語っていた。 「ううっ、お姉ちゃん、ボク……お姉ちゃん」 「あああ、悠人。悠人。ああっ、ああああああああーー」 もはや、人間の言葉ではなくなっていた。ひたすら性欲だけを貪る獣。由衣は、自分たちの姿を、ふと、そんなふうに感じたが、長くは続かなかった。 視界から景色が消え去る。 全身の感覚が、意識が、一方向に向かって収束していく。 (これがイク? イクってことなんだ) 由衣の中で、女の本能が目覚めていく。 時を同じくして、悠人の腰使いが、一際、大きく変化した。全身を使って、結合部分を起点として由衣を責めあげる。 肉塊も、肉穴も、汗と愛液にまみれた。 「あーん、ダメっ、そんなっ、あっ、あっ、イクっ、ああああああああーー。はふぅん。ああ、ああああ……ダメぇえええーー、イクっ、イッちゃう。イッちゃうよおーー」 肉穴の奥深く、放出された熱い滾りにとどめを刺された。 脱力した悠人が、覆い被さる。 由衣の意識は、真っ白な闇に包まれた。 (つづく)
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