由香の場合
- [1] 由香 ノーパン友だちになりました
- 由香です。
> またすぐにチャンスはあるよ。
チャンスどころか、あの子から話しかけて来ました。 急展開なんてものではないです。 いつもの本屋さんでいきなり、
「先輩、ノーパンでしょ」って。
あの子は私の後輩だったんです。 私が見ているのには気づいていたそうです。 同じ学校の先輩であることも。 いつ話しかけてくるのかと思っていたのですが、なかなか来ないので自分からって思ったそうです。
それにしても、いきなり「ノーパンでしょ」だなんて。
「あなたもよね」 そう言って彼女の手首を掴み、人気のないところまで連れて行きました。 後輩だとわかって、ちょっとだけ強気になれたようです。
「何か用ですか」
もっと可愛い感じかと思っていたのですが、結構ふてぶてしいです。
「あなたとお友だちになりたかったのだけど」 「ノーパン友だちですか」 「そうよ。あなたも興味があるのでしょ」 「あたしはちょっと刺激が欲しかっただけですよ」
まるで「先輩とは違います」と言っているようでした。 彼女(S子)は、エッチなことに興味があるだけで、露出がしたいと思っていたわけではないそうです。 ちょっと怖くなってきましたが、それでも先輩の立場を守ろうとしていると、
「いいですよ。ノーパン友だち。先輩は何がしたいんですか」
S子が含みのある笑いを見せました。 こんな子じゃないと思っていたのに。
その日はLINEの交換だけして別れました。
- [2] ベンジー
- 急展開じゃないか。
彼女の方から話しかけて来たのだね。 前から由香の視線を意識していたわけだ。 由香と同じ思いをしていたのかな。
> 「先輩、ノーパンでしょ」って。
情報量は、彼女の方が多かったのだね。 それだけ由香に関心を持っていたわけだ。
> 「ノーパン友だちですか」
由香のことは理解しているみたいだけど、彼女の方は、それほど露出に興味があると言うわけではないのだね。
> 「いいですよ。ノーパン友だち。先輩は何がしたいんですか」
意味深な言葉だね。 「先輩は何がしたいんですか」って、どういう意味だろうね。 その後も連絡は取っているのだろ。
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