茜の場合


[1] 茜 水着で官能を刺激されたのは初めてです
「素敵だわ。これ、頂こうかしら?」「よかったら、その前に試着なさったら?ワイヤーサポートのビキニブラは、フィットしないものだと肌が擦れたり、肩が凝ったりしますからね」「え?あの、試着なんて・・・」これまで下着や水着を、試着したことなんてなかった。躊躇する私をたしなめるように、「まあ、そうおしゃらず。フィットしない水着なんてただの布切れですよ」成熟した女らしい魅力をたっぷり振りまく水着店のマダムは、私を店の奥の試着室に案内した。黒いビロードのカ―テンを引くと、中は二面が鏡張りの個室だった。普通の店にある試着室よりゆったりして、傍には背もたれのある椅子も置いてある。商品や脱いだ衣服を掛けるのに都合がよい。デパートの売り場にあるような試着室とは段違いだ。試着室の中で服と下着を脱ぎ、全裸になると高価な水着を着てみた。膨らみにピッタリあう。(う―ん、なかなかゴ―ジャス!やっぱり高いだけあるわね、オッパイがグッと持ち上げられたみたい!)鏡の中の自分の胸に思わず見惚れてしまった。すべやかなカップに刺激されて乳首がツンと布地を持ち上げている。新しい水着で官能を刺激されたのは初めてだった。ふっと足下を見ると、一つの小さい紙袋が置いてあった。

[2] ベンジー
水着店の豪華な試着室で全裸になり、水着を試着して来たのだね。
高価な水着に官能を刺激されたか。
マダムの思惑にハマってしまったようだね。
でも、それだけではなかったみたいだ。
足元の紙袋には何が入っていたのだろうね。


[3] 茜 ストリッパーが舞台で使うような
足元に置かれた、紙袋拾って開けてみると、中から出てきたのは真っ赤な色の小さな布切れだった。「え―っ! これ、なに? スキャンティ」思わず声をあげ、一人顔を赤らめてしまった。私の下着の中で一番きわどいのは、ピンクのサイドストリングのスキャンティだが、これはもっと凄い。前から見ると、秘毛のデルタ地帯もギリギリ覆えるかどうかの三角形の布に紐がついたものだ。ストリッパーが舞台で使うGストリングという衣装と同じだ。赤いナイロン薄布は蝉の羽のようで、吹けば飛ぶのではないかとおもえるほど軽やかだ。ただでさえ透けた素材に、更に繊細なレ―スが窓のように嵌め込まれている。その部分は紗のように網目になっているから、内側の肌がモロに見えてしまう。この下着が日常の目的で作られたものでは、ないということは、股の部分が二重になっておらず、更に指一本ほどの幅で秘裂から会陰、臀部の谷間を潜り抜けていることだ。当然、穿けば敏感な柔肌の谷間に食い込む。普通の女性なら絶対に穿けないだろう。 (こんなの穿けっていうの? あのマダム、何を考てるのかしら?)高校教諭と知っていたら、いくら景品にしてもこういう品をよこしただろうか。自分のことを、あの辺りに住むホステスか何かだと思ったのだろうか?暫くの間、そんな疑問を考えてみた。「穿けないわよ、こんなもの!」侮辱されたような気がして、思わず大きな声を口にしてしまったが、かといって捨てる気にもなれなかった。見れば見るほど気になる布切れだった。(これ、着けてみたらどんなふうに見えるのかしら)そんな疑問が湧いてきた。私は、更衣室の引かれているのを確認してから、水着脱いで全裸になり、その非実用的な下着に脚を通した。     「ああ―・・・・!」


[4] ベンジー
足元の紙袋に入っていたのはスキャンティだったか。
それもかなり過激で大胆な。
「蝉の羽」とか「紗のように網目」とか、独特な表現をするものだ。
侮辱する意図はなかったと思うが、茜がその手の下着に反応するとわかっていた のだろうね。
戸惑いながらも、マダムの思惑通りになってしまったのだね。