露出小説




   小説『町の写真店』

                              作;ベル

1.

フィルムが廃れてデジカメが普及し、さらに誰もがスマホを持つようになると
全国にあった写真店は存続も危ぶまれるほど次々と姿を消した。
この町唯一の写真店の店主は、証明写真や学校行事・イベントの記念写真など
地元に根差した仕事を積極的に続けてきたが
コロナ過の影響で様々なイベントが中止になり、暇で退屈な日々を送っていた。
そんなある日、母と娘の親子連れが写真店を訪れた。

「成人式の記念に、私の写真を撮っていただけませんか?」
その母娘は上品な雰囲気をまとい、立ち振る舞いにも育ちの良さを感じさせた。
しかし、以前なら七五三の時期などに家族揃った写真を撮ったものだが
最近は着物のレンタル業者が記念写真も手掛けるようになったので
写真店にもかかわらず、そういう仕事は特に減っていた。
「申し訳ないのですが、あいにく妻に先立たれてから
当店では着付けまで手が回らないんです」
「それには及びません。ご心配なく」
どうやら母娘は自前の着物を多く所有し、着付けも全て自分で出来るらしい。
「それならばお引き受けします。正直、やりがいのある仕事は久しぶりです」
言わなくて良い事まで話してしまうほど張り切る店主だったが
娘はモジモジしながら何かを言いあぐねていた。

「あのぉ。実は着物姿の他にも、撮って欲しい写真があるのですが・・・」
「ええ、良いですとも。ご要望には出来る限り応じますよ?」
「ありがとうございます。ですが、その・・・実は・・・」
「?」
店主がキョトンとしていると、娘はギュッと拳を握り意を決してこう言った。
「私のヌード写真を撮っていただけませんか?」
「はっ?今なんと・・・」
店主は自分の耳を疑った。
「娘のヌード写真を撮って下さい。そう申し上げているんです」
同じ事を付添いの母親からも言われたが、店主は戸惑いを隠せなかった。

「お願いします。二十歳の記念に、今の自分の姿を残したいんです」
娘はどうやら本気のようだった。
「私一人でやっている写真店とはいえ、広くもないし時間も掛かると思います。
本当に当店でよろしいんですか?」
店主は半信半疑だったが、母親からも頼まれ結局は引受けることになった。

撮影日は、成人式当日を予定していたが
コロナ過で式典自体が延期となり、それならばと定休日に撮影する事になった。
定休日なら他の客を気にすることなく、撮影に専念することが出来るからだ。



2.

「まずは晴れ着から撮りましょう。
立ち姿、後ろ姿、座っている姿で1セットなんですが
せっかくだからお母さんと一緒に並んでいる写真も撮りましょう。
お代は結構です。その分はサービスしますよ」
最初は緊張気味だった娘も、撮影が進むにつれて次第に表情が明るくなり
特に、母親と一緒に撮った写真は二人とも幸せそうな笑顔を見せ
店主も納得がいく良い写真が撮れた。

「さて、そろそろ・・・と言いたいですが、本当にヌードも撮るんですね?」
「はい、よろしくお願いします」
娘は返事をすると、椅子から立ち上がって着物の帯に手を掛けた。
「ちょっと待って。ご主人、急で申し訳ありませんが
この子が脱いでいく様子も撮ってもらえませんか?
もちろんお代は追加でお支払いします」
「それは構いませんが・・・」
母親の気迫に押されるように承諾したが
後から思えばこの時から何かがズレ始めていた。

元々、お客に渡す写真は数枚だったとしても
最高の瞬間を撮るために複数回はシャッターを切るのが当たり前だし
フィルムの時代と違って、デジタルなら枚数が増えても困らない。
しかしこれほど積極的に、母親が娘のヌードを撮りたがるケースは初めてで
何か特別な家庭環境でもあるのかと勘繰ったが
今さら断る理由もないので、そのまま撮影は続けられた。

そもそも着物の場合、脱ぐと言ってもすぐに肌が露出する訳ではなく
帯を解いて振袖を脱いでも、まだその下に長襦袢や肌襦袢があり
和装用のショーツとブラジャーを着けるのが一般的だ。
しかし肌襦袢姿になると、娘の様子が急にぎこちなくなった。

「どうしました?やっぱりやめますか?」
「い、いえ。少し緊張したみたいです。お水を一口飲んでも良いですか?」
「ああ、これは気が付きませんでした。一旦、ここで休憩を入れましょうか」
店主はカメラから離れると、何か腹の足しになる物を探しに行った。
「せっかくの着物を汚す訳にはいかないからな。
たしか、煎餅なら戸棚の奥にあったハズだ」
店主が戻って煎餅の入ったお盆を差し出すと
母親が自分たちの事を少しずつ話してくれた。

「この子の父は、昨年、病気で亡くなったんです。
死因はガンで、気付いた時にはもう全身に転移していました。
我慢強い性格が災いし、倒れるまで誰もガンに気付かなかったんです」
「そうですか。それはお気の毒に」
「主人は娘の成長を楽しみにしていました。
もちろんそれは私も同じですが、二十歳の記念にヌード写真を撮るのは
娘にとって父への感謝のしるしでもあるんです」
「ほう?」
予想外の展開に、店主は煎餅をかじっていた手を止めた。

「と言うのも、我が家ではこの年になっても一緒にお風呂へ入ってまして
どうやら主人が、二十歳になった娘の裸を写真に残したいと
生前に言っていたそうなんです」
母親の言葉を引き継ぐかのように、続きは娘が話してくれた。
「当時は冗談として、私も受け取っていました。
わざわざ写真に撮らなくても、一緒にお風呂に入るたびに
私の裸なんて見ているじゃないって。
でも、今ではそれが父の遺言のように思えてならないんです」
「そうでしたか。そんな事情が・・・」
ここまで育ててくれた父親への感謝のしるしとしてヌード写真を撮る。
それはいつしか、娘から父親への供養になっていたらしい。

「それならば、ますます良い写真を撮らなければなりませんね」
「はい。よろしくお願いします」
母娘は立ち上がって、店主にお辞儀した。



3.

「では再開しましょう。準備は良いですか?」
店主がファインダーを覗くと、娘は肌襦袢に手を掛けた。
しかし肌襦袢を脱いだ途端に、娘の乳房が露わになった。
柔らかなカーブを描く乳房の先には
淡いピンク色の乳輪と小さな乳首が突き出ていた。

「えっ、下着は?」
「跡が付くのが嫌だったので、今日は最初から着けていません」
娘はそう答えながら母親に肌襦袢を手渡すと、続けて腰巻の帯を解いた。
やはりショーツも着けてなかった娘は、上半身に続いて下半身も露わになり
あっという間に足袋と下駄だけの姿になった。
「ではお願いします」
娘はそう言いながら、陰毛の生えた恥丘を隠さない位置で両手を揃えると
背筋を伸ばしてカメラを見つめた。
娘の陰毛は、縦長で幅の細い形に整えられていた。
おそらくショーツからはみ出ないよう自分で剃ったのだろう。
しかし陰毛の長さは気にしないのか、恥丘より高く盛り上がっていた。

「いやはや、これは・・・」
ヌードを撮ることは承知していた店主だが
再開してすぐに全裸になるとは思っていなかったし
若い娘の裸を見せられて、思わず息をのんだ。
「恥ずかしがっちゃダメよ。お父さんへの供養なんだから」
「分かっています。でもやっぱり恥ずかしいんです。
だって写真を撮るのはお父さんじゃない人だもの」
躊躇なく応じたかに見えた娘だったが
次第に顔が真っ赤になり、目に涙を浮かべ始めた。
それでも娘は乳房や股間を隠すことなく
晴れ着を着ていた時と同じ姿勢を崩さなかった。

「気持ちが落ち着くまで、もう一度休憩にしますか?」
店主が戸惑いながら提案すると、母親はキッパリと断った。
「いいえ、そのまま続けて下さい。
笑顔でも泣き顔でも、ありのままの姿を残して下さい」
「しかし・・・」
やはり娘は身体を隠さないままだったが
ついに目尻から大粒の涙が零れ落ちると、店主の方が撮影を断念した。

「奥さん。最高の写真を残したいなら、時間をかけるべきです。
裸になった直後は恥ずかしくても、時間が経てば少しずつ慣れも出て来ます。
どうか娘さんに時間を与えて下さい」
「そうですか?ご主人さえご迷惑でなければ・・・」
母親は、娘がこれほど恥ずかしがるとは思わなかったのだろう。
店主は母娘に椅子に座るようにうながし、2杯目のお茶を注いだ。



4.

「定休日に変更して良かった。こんな状況、常連さんに言い訳出来ないよ」
写真館と中とは言え、ヌード写真を撮っていると知られるのも気まずいが
若い女の子を自分が泣かせているみたいで、申し訳なかったのだ。
「そりゃあ、向こうが言い出した事だけれど
一緒にお風呂に入っていた父親じゃなくて
打合せで一度会っただけのお爺さんだからなぁ。
いっそ若いカメラマンの方が、見られる対象としては良かったのかも」
そんな事を考えていると、母親が娘に話している声が聞こえた。

「どう、少しは落ち着いた?」
「うん。もう大丈夫・・・だと思う」
慣れるためという理由で、娘は今も素っ裸のままだったが
少なくとも涙は納まったようだった。
それでも母娘ともに、撮影をやめる様子はなかった。



5.

「では再開しましょう。準備は良いですか?」
店主がカメラに近付くと、娘は席を立って所定の位置に立った。
何も隠さない姿でカメラの前に立てる程度には落ち着きを取り戻していたが
やはり表情が硬く、さっきのような笑顔は影を潜めていた。
「少しポーズを代えてみましょうか」
店主の指示に従い、娘は視線を上に向けたり手の位置を変えてはみたが
最高の写真には程遠いとしか言えなかった。
「ちょっと良いかしら?」
母親も同じように思っていたのだろう。
娘の前にしゃがむと、手を握りながらやさしく話し掛けた。

「お父さんの顔を思い浮かべてごらんなさい。
あなたがお父さんの供養として、決意した事。きっと喜んでいるハズよ?」
「でも、裸でいると心細いの。ねえ、お母さんも一緒に裸になって?」
「ええっ?でもそれは・・・」
母親は店主の方をチラッと見たが、店主もあえてソッポを向いた。

「お父さんもお母さんと一緒の方が喜んでくれるわ。
ねえ、良いでしょう?お母さんも一緒なら私も頑張れるわ」
「そ、そうね・・・」
「ありがとう、お母さん。じゃあ手伝ってあげる」
母親はまだ決心したように見えなかったが
娘は母親の背後に回ると、背中側から着物の帯を解き始めた。

「ああ、私まで裸に?でも、これが供養になるなら・・・」
母親は着物を脱ぎながら、自分に言い聞かせるように
何度も供養という言葉をつぶやいた。
しかし肌襦袢を脱いでも、母親にはまだ下着が残っていた。
「下着を着けているという事は、本当に裸になる予定じゃなかったんだな」
店主は一瞬、これらが全て茶番劇である可能性も疑ったが
母親が無口になったことからも、そうじゃなかったんだと確信した。

「お母さん、最後は自分で脱いで。きっとお父さんもそう望んでいるわ」
「え、ええ。そうね。お父さんのためだったら・・・」
母親が和装用のショーツを脱ぐと
丸みを帯びた下半身と、逆三角形の陰毛が露わになった。
娘と違い、ちぢれた陰毛が張り付くように恥丘を覆い
いかにも熟女といった様相をしていた。
続けて母親が和装用のブラジャーを脱ぐと
ボリュームのある乳房が零れ落ちるように露わになった。

「ああっ、あなたが心細いって言っていた理由が良く分かるわ。
人前で裸になるのって、こんなにも恥ずかしい事だったのね」
母親は店主の方をチラッと見たが、今度は店主の方も目を逸らさなかった。
コチラが躊躇したら、いつまで経っても撮影が進まないと分かっていたからだ。

「奥さん。失礼ですが、身体を隠している手を下ろして下さい」
「えっ、でも・・・」
「娘さんと違って、奥さんは下着を着けていましたよね?
当然、少なからず跡が付いているので
跡が消えるのを見極める必要があるんです」
「それはそうかも知れませんが・・・」
だからと言って割り切れないのは、店主も承知の上だった。
ヌード撮影を申し出た娘でさえ、いざとなると顔を真っ赤させ
目に涙を浮かべていたのだから。

「お母さん、頑張って。お父さんも天国で応援しているわ。
お母さんと一緒なら、私も絶対に隠したりしないから」
「え、ええ。そうね。お父さんも応援してくれるわよね・・・」
観念した母親は胸と股間を隠していた手を下ろすと
その熟れた裸体を店主の前にさらけ出した。

「いやはや、これは・・・」
隠さないよう指示した店主だったが
より自分の年に近い母親の裸を見せられて、思わず息をのんだ。
美しさなら娘が上だが、妖艶な魅力となると母親も見劣りしなかった。
「恥ずかしがっちゃダメよ。お父さんへの供養なんだから」
「分かっているわ。でもやっぱり恥ずかしいのよ。
だってお父さんじゃない男性に裸を見せた事なんて、ずっとなかったんだもの」
娘に励まされて決意したかに見えた母親だったが
次第に顔が真っ赤になり、目に涙を浮かべ始めた。
それでも母親は、再び乳房や股間を隠すことなく
身体を震わせながら姿勢を崩さなかった。

「気持ちが落ち着くまで、もう一度休憩にしますか?」
さっきと同じように店主が提案すると、母親はキッパリと断った。
「いいえ、このまま続けて下さい。
でないと私の決心が揺らいでしまいそうなんです」
「しかし・・・」
やはり母親は身体を隠さないままだったが
ついに目尻から大粒の涙が零れ落ちると
その場にしゃがみ込んで、両手で顔を覆った。

「奥さん。最高の写真を残したいなら、時間をかけるべきです。
下着の跡が残ったまま撮影を終えるくらいなら
裸に慣れるまで待った方が下着の跡も消え、より美しい姿を残せます。
どうか後悔しないためにも、私の提案を受け入れて下さい」
「そうですか?ご主人さえご迷惑でなければ・・・」
母親は、自分でもこれほど恥ずかしいだなんて思わなかったのだろう。
店主は母娘に椅子に座るようにうながし、3杯目のお茶を注いだ。



6.

「本当に定休日に変更して良かった。こんな状況、完全に想定外だっつうの」
写真館と中とは言え、全裸の母娘が素っ裸になっているのも気まずいが
たとえ泣いても自分が撮るのを続けているみたいで、申し訳なかったのだ。
「そりゃあ、いくら成り行きとは言え、母娘揃ったヌード写真を撮る相手が
打合せで一度会っただけのお爺さんだからなぁ。
いっそ若いカメラマンの方が、見られる対象としては良かったのかも」
そんな事を考えていると、娘が母親に話している声が聞こえた。

「どう、少しは落ち着いた?」
「うん。もう大丈夫・・・だと思うわ」
慣れるためという理由で、母娘は今も素っ裸のままだったが
少なくとも涙は納まったようだった。
何より母娘ともに、撮影をやめる様子はなかった。



7.

「では再開しましょう。準備は良いですか?」
店主がカメラに近付くと、母娘は席を立って所定の位置に立った。
何も隠さない姿でカメラの前に立てる程度には落ち着きを取り戻していたが
やはり母親の表情が硬く、さっきのような笑顔は影を潜めていた。
一方で娘の方はだいぶ慣れてきたのか、時折り笑顔を見せるようになっていた。
「少しポーズを代えてみましょうか」
店主の指示に従い、母親は視線を横に向けたり手の位置を変えてはみたが
最高の写真には程遠いとしか言えなかった。
「ちょっと良いですか?」
娘も同じように思っていたのだろう。
母親の前にしゃがむと、手を握りながらやさしく話し掛けた。

「お父さんの顔を思い浮かべてみて。
お母さんがお父さんの供養として、決意した事。きっと喜んでいるハズよ?」
「でも、裸でいると心細いの。
あなたみたいに若くないし、恥ずかしい気持ちが消えないんだもの」
「だったらこうすれば?」
娘は店主の方をチラッと見たが、店主もあえてソッポを向いた。

「カメラに向かってアソコを広げてみるっていうのはどう?
そうすれば、裸を見られるくらい大したことないって思える様になるんじゃない?
いつまでも恥ずかしがっていると、お父さんもガッカリするわ。
ねえ、良いでしょう?私が先にお手本を見せるから」
「そ、そうね・・・」
「ありがとう、お母さん。じゃあ私がやったら、次はお母さんの番だからね?」
母親はまだ決心したように見えなかったが
娘は母親の前に回ると、椅子に腰かけてゆっくりと両膝を広げ始めた。

「いやはや、これは・・・」
確かにオマンコを見られる事に比べたら
立っているだけの姿の方が、まだ見られても恥ずかしくないかも知れない。
しかし恥ずかしさに慣れるためなら
見られなくて済むハズのオマンコまで露わにするという発想は
屁理屈を通り越して、病んでいるレベルだとしか思えない。
だが娘は自分の持論に自信があるのか
店主が構えるカメラに向かって、オマンコを開きながら笑みを浮かべていた。

「ああ、すごく恥ずかしい。これ以上恥ずかしいことって世の中にある?
でも、これが供養になるんだったら・・・」
娘は両膝を引き上げて抱えながら、自分に言い聞かせるように
何度も供養という言葉をつぶやいた。
もちろん店主はここぞとばかりに何度もシャッターを切った。
娘の覚悟を体現した姿を撮り逃すなど、写真屋としてあってはならない。
「お母さんも一緒なら頑張れるという言葉は、本当だったんだな」
店主は再び、これらが全て茶番劇である可能性も疑ったが
露わになった娘のオマンコは、本当に恥ずかしがっているんだと確信するほど
しっかりと濡れていた。

「さあ、次はお母さんの番よ。
これが出来れば、もう普通のヌード撮影なんてちっとも緊張しなくなるわ」
娘は母親の方を振り返ると、満足そうにうなずいた。
「そ、そうね・・・」
母親はまだ決心したようには見えなかったが
娘と場所を入れ替わると、椅子に腰かけて同じように両膝を広げ始めた。

「いやはや、なんとも・・・」
図らずも娘と母親のオマンコを見比べる事になり
店主の鼓動は上がる一方だった。
ピンク色のキレイな肉襞が印象的な娘のオマンコに対し
母親のオマンコは肉襞自体がかなり大きく黒ずんでいたが
娘とほとんど同じ姿勢でも、パックリと開いた小陰唇と膣穴まで見えていたのだ。
だが母親は自分の身体に自信がないのか
店主が構えるカメラに向かって、はにかんだような表情を浮かべていた。

「ああ、すごく恥ずかしい。本当にこれ以上恥ずかしいことってある?
でも、これが供養になるんだったら・・・」
母親も両膝を引き上げて抱えながら、自分に言い聞かせるように
何度も供養という言葉をつぶやいた。
再び店主はここぞとばかりに何度もシャッターを切った。
旦那への供養を体現した姿を撮り逃すなど、写真屋としてあってはならない。
「どんなに決心が揺らぎそうになっても、母親としてはやり遂げるしかないよな」
店主は三度、これらが全て茶番劇である可能性も疑ったが
露わになった母親のオマンコは、愛液が垂れてくるほどしっかりと濡れていた。

「奥さん。これで最高の写真が撮れる準備が整いました。
下着の跡も消えているし、何より娘さんの覚悟が功を奏したと思います。
これならお二人がリラックスした、より美しいヌード写真が撮影出来ます。
さあ、天国の旦那さんが喜ぶような笑顔を見せて下さい」
「そうですか?ご主人にそう言って頂けるのなら・・・」
もう母娘は戸惑う素振りすらなく、すがすがしい気持ちでカメラを見つめていた。
店主は当初から予定していた娘のヌード写真を1セット撮影し
同じく母親だけのヌード写真も1セット撮影し
最後は娘の肩に手を添える母親と
椅子に腰かけながら両膝を抱え、オマンコを露わにする娘の姿を
いろんなパターンで繰り返し撮った。

***** ***** ***** ***** ***** *****

「それで、お写真はいつ頃出来上がりそうですか?」
着物を着直した母娘は、冷静さを取り戻し
初めて会った時の様に上品な雰囲気をまとっていた。

「そうですね。枚数もありますが、1週間後なら大丈夫だと思います」
「では来週の今日、同じ時間に伺います」
「お母さん。それだと定休日になっちゃうんじゃない?」
「いやいや、出来上がった写真を確認してもらうためにも
他のお客さんがいない日の方が良いでしょう。
こんな小さな写真館でも、開いていれば誰かしら寄り道しに来るんですよ」
「分かりました。それではよろしくお願いします」
母娘は店主に会釈をすると、写真館を後にした。



8.

それから1週間。
店主は最高の画質になるよう、細心の注意を払い作品を仕上げた。
撮影した写真はどれも味わい深かったが
表情が硬いと思われた場面も、恥じらいが感じられる仕上がりになった。

「こんにちは。ちょっと早かったかしら?」
約束の時間より少し前に、あの母娘が写真館に到着した。
「いえいえ、とんでもない。準備はもう出来ています。
ささ、どうぞ中にお入り下さい」
店主は二人を館内に招き入れると、入口のフラインドを下ろして鍵を掛けた。

「私たち、あれからずっと今日が来る日を楽しみにしていたんです」
娘は待ちきれないといった様子で、アルバムに手を伸ばした。
「何です?はしたない。お父さんが見てますよ?」
母親に叱られて、娘は少しバツが悪そうな顔をした。

「どれも仕上がりには自信があります。
ご要望通り、一通りはアルバムに収めましたが
その他に額縁に入れた物と、パネルに引き伸ばした物をご用意しました。
まずは前半に撮影した分からご覧下さい」
そう言いながら店主が開いた1冊目のアルバムには
艶やかな振り袖姿で微笑んでいる娘と落ち着いた雰囲気の母親が
並んで立っていた。
「成人式らしい写真に仕上がったと思います。
お二人のエレガントな雰囲気が、写真からも感じられるようでしょう?」
「素晴らしいわ。とっても綺麗に撮れていますね」
「これならお父さんもきっと喜んでくれるわ」
母娘はページをめくりながら、嬉しそうに微笑んだ。

「それで、アチラの方はどうなりましたか?」
母親は1冊目のアルバムを閉じると、口元をハンカチで押さえながら尋ねた。
「中盤に撮った分ですね?
ご心配なく。コチラもとても良い仕上がりになりました」
そう言いながら店主が開いた2冊目のアルバムには
全裸で笑みを浮かべている娘と恥ずかしそうに目を伏せる母親が
並んで立っていた。
「ヌード写真として申し分ない出来に仕上がったと思います。
お二人の艶やかな雰囲気が、写真からも感じられるようでしょう?」
「恥ずかしいわ。とっても鮮明に撮れていますね」
「これならお父さんもきっと喜んでくれるわ」
母娘はページをめくりながら、照れくさそうに微笑んだ。

「でも、私とお母さんが恥ずかしい思いを乗り越えた時の写真がないわ?」
娘は2冊目のアルバムを閉じると、店主の目を見つめながら尋ねた。
「後半に撮った分ですね?
ご心配なく。もちろんご用意ししてありますとも」
そう言いながら店主が開いた3冊目のアルバムには
カメラに向かってオマンコを広げながら笑みを浮かべている娘と
はにかんだような表情を浮かべながらパックリと肉襞が開いている母親が
左右のページに並んで綴じられていた。

「旦那様の供養に相応しい写真に仕上がったと思います。
お二人の性欲が解放された雰囲気が、写真からも感じられるようでしょう?」
「イヤらしいわ。お母さんのアソコ、奥まで丸見えじゃない」
「だってお父さんに喜んでもらいたかったんだもの」
母娘はページをめくりながら、興奮を抑えられなくなっていた。
自分たちのヌード写真を歓喜しながら眺める母娘。
二人の様子を見ながら店長は
最終的に母親も裸になったことが成功した要因だったんだと気付かされた。

「こんなに素敵な写真を撮って下さって、ありがとうございました」
「ご主人には本当に感謝してます。一生の思い出になりました」
「いえいえ。私もやりがいのある仕事が出来て嬉しかったです。
額縁には、2冊目のアルバムから私が選んだ写真を収めました。
よろしければ、同じ写真を当店にも飾らせていただきたいのですが
いかがでしょうか?」
そこには両足を揃えて全裸で椅子に腰掛ける娘と
その後ろ側に立って、娘の肩に手を掛ける全裸の母親が写っていた。
鮮明な写真は陰毛の生え具合まで分かるほど、細部まで写し出されていた。

「足袋と下駄を履いているので、和風な印象を与えますが
お二人の恥じらっている表情が見る者の想像を掻き立てます。
私がコンクールの審査員なら、必ずこの作品を選ぶでしょう」
「ウフフ、コンクールだなんて。人様に見せるような身体じゃないわよ?」
「私はぜひこの写真館に飾って欲しいわ。
さすがに外から見える場所に飾るのはやめて欲しいけれど
お父さんもきっと喜んでくれるはずだから」
母娘は満更でもないといった様子で、店主の申し出を承諾した。

「それともう一つ。パネルに引き伸ばした物を見て頂けますか?」
そこには全裸になったものの、恥ずかしさのあまり大粒の涙を流しながら
それでも身体を隠さないままだった娘が写っていた。
「私もシャッターを切った憶えはなかったんですが
この涙こそ、天国の旦那様への一番の供養になるんじゃないでしょうか?」
「そうね、きっとそうだわ・・・」
「お父さんも、よく頑張ったねと褒めてくれるよね?」
母娘はパネルの写真を見ながら、目に涙を浮かべていた。



9,

「なあ、どこの誰かは聞かないよ。その代わり、俺にも1枚焼き増ししてくれよ」
「同じ商店会の仲間じゃないか。
それくらいしてくれたってバチは当たらないだろう?」
後日、あの額縁を飾ったとたん、常連客の間でまたたく間に話題となり
店内の一番目立つ場所へ移設されることになった。

「しかし本当に居るんだね。自分のヌードを撮りたいっていう女性が」
「しかも母娘なんだろう?ちょっと変わった家庭環境なんだろうな」
「まあ、裸じゃなくても美人であることには違いないし
自分の容姿に自信があるからこそ、ヌード写真を撮りたくなるんだろうな」
常連客は自分勝手な想像を膨らませながら
母娘のヌードを飽きることなく眺めていた

「もう十分見ただろう?そろそろ帰ってくれないか?
世の中、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言の話で持ち切りなのに
狭い店に高齢者が集まって三蜜状態だなんて、お客様が近付きやしないよ」
「お客さんが来たってんなら退散するけど
この店に来るのは俺たちと閑古鳥ぐらいじゃないか?」
「俺は帰っても良いぞ?あの写真を1枚焼き増ししてくれるならね」
「出来る訳ないだろう!個人情報より渡しちゃいけない代物だよ」
もちろん常連客には、母娘の事情は一切話していない。
それでも暇で退屈な写真店にとって、久しぶりの明るい話題は
常連客のネタとして語り継がれるだろう。
【おわり】





【あとがき】
コロナ過の影響で、今まで誰もが当たり前に出来た事が出来なくなり
イベントや行事も中止・延期を余儀なくされました。
一方で、巣篭もり生活やキャンプに注目が集まり
通販業界やガンプラは売上げが過去最高だという話も聞きます。

そこで、露出っ子に皆さんに私が提案したいのは
『町の(出来れば地元の)写真店でヌード写真を撮ること』です。
お母さんも誘うのは難しいかも知れませんが
本作品に共感してもらえる方だったら
さほどハードルも高くないのではないでしょうか?

もちろん晴れ着や着物でなくて良いのですが
上品な雰囲気をまとい、立ち振る舞いにも育ちの良さを感じさせる正装で
店主と打合せするのがポイントです。
可能であれば、出来上がった写真をベンジーさんに送って下さい。
きっと快く掲載してくれると思いますよ(笑)
【ベル】
 



 今月号はいかがでしたでしょうか。
 こちらにアンケートを設けさせて頂きました。ご回答、よろしくお願いします。

期待通りだった
期待していたほどではなかった
イマイチだが次回に期待する
もう読まない

その他 ご意見ご感想が頂ければ幸いです。