愛莉の場合


[1] 愛莉 「太めが恥ずかしい」
愛莉です。

私は朝のラッシュアワー、地獄のような満員電車を選びました。

駅のホームのトイレで、お腹に油性のマジックで「太めが恥ずかしい」と大きく書きました。
その文字を鏡で見た瞬間、もうすでに涙が出そうでした。
この自己否定の言葉こそが、この課題の最大の羞恥心だからです。

電車に乗り込み、人に揉まれながら中央に陣取りました。
そして、降車駅までの5分間、私は制服のスカートを両手で胸元まで一気にまくり上げました。
下着と、その下の「太めが恥ずかしい」という文字が、周囲の乗客の目の高さで晒されたのです。

その場の空気が凍り付いたのが分かりました。
すぐ目の前のサラリーマン、隣の女子高生、誰もが目を逸らそうとするか、逆に目を離せないでいます。
特に、私が必死に耐えている顔と、お腹の文字が結びついた瞬間の、彼らの「憐れみ」と「好奇心」が混じった視線が、私を最も打ちのめしました。

スカートを下ろせない5分間、私はただ羞恥心と自己否定に耐え続けた。誰かに声をかけられる寸前で、降車駅に到着しました。
電車を降りた瞬間、全身の力が抜けて倒れそうです。
これは究極の羞恥心でした。

これで、私のコンプレックスは、もう私を支配できません。
この挑戦は、羞恥心を超えた、自己解放だったんです。


[2] ベンジー
> この自己否定の言葉こそが、この課題の最大の羞恥心だからです。

相変わらずだね。
この感覚は、愛莉にしかわからない羞恥だ。

> 下着と、その下の「太めが恥ずかしい」という文字が、周囲の乗客の目の高さで晒されたのです。

大勢の視線に羞恥を晒したのだね。
さまざまな視線に打ちのめされたか。
でも、それが目的だったのだろ。

> この挑戦は、羞恥心を超えた、自己解放だったんです。

なるほど、自己解放がしたかったのだね。

でも愛莉には、もっと大きな舞台が待っているかもしれないよ。