秘密の散歩を楽しんでいた沙綾、高台にある新興住宅地の端まで来ると
目の前には街灯があり、街灯の向こうは20メートルほど下に道路が走っていて
そこに降りる階段がある。いつもならできるだけ光に当たらずに、足早に過ぎる場所だが、
今日は思い切って街灯の真下に立ってみたいと思った。そこはスポットライトで照らされた舞台のよう。
「この光の中で、私の恥ずかしい姿を全部見せなくちゃいけないんだ。」
そんなことを考えながら、体を隠さないように手を後ろに組み、脚を少しずつ開いていく沙綾。
下の道路をトラックが通る音がする。
「車から見えちゃうかな?でも電柱の陰だし気づかれないよね。」
光の中で少し大胆になってきた沙綾。
「道路への階段、降りて見ようかな・・・。」
さらなる冒険に胸を高鳴らせるのであった。