順子の場合


[1] 順子 告白から初体験まで
こんにちは、ベンジー様。お久しぶりです。
今回は、高校時代の体験談を、お話ししたいと思います。
木枯らしに追われて、一枚の古新聞がガサゴソと、校庭を走っていく。
人影の見あたらない屋上で、私はスマホの画面を見ている。
青白い無為な時間が、通り過ぎてゆく。
ゆらめく画面の中に、ぼんやりとヒロシの笑顔が現れた。
私にとって、初めての男・・・。
ヒロシはいつだって優しかった。
私は、試験が近づくたびに、頭がよくて、成績がいつもトップクラスの、ヒロシに近づいてみたいと、思うようになった。
ヒロシに勉強を、教えてもらいたい、ヒロシと二人だけで・・・。
高二になって、すっかり学校にも慣れ、私は、アンニュイな日々にいらだちを感じはじめていた。
いつも学校の規則に、がんじがらめに、されているような圧迫感。
いつだって子供扱いで、都合のいいときだけの大人扱い。
自分なりの考えだけど、思想だってちゃんと持っているのに。
授業をよくエスケープすることが多くなった。
この世の物事がすべて煩わしかった。
その日も、五限の授業からエスケープし、私は、屋上で一人ポツンとしていた。
試験が近づいてくると、なぜか授業に出席する気がしなくなるのだった。
授業が全部終わり、みんなが下校した頃を、みはからって教室に戻ると、ヒロシが、一人だけでまだ勉強をしていた。
「ジュンちゃん、どうしたんだよ」
ヒロシの表情は真剣だった。
「ヒロシ、勉強教えてくれる?」
私は、ノートを持って、ヒロシの横に腰を掛けた。
ヒロシの勉強の教え方は、優しくて、ていねいで、先生に教えてもらうより、ずっとわかりやすかった。
「妹に、勉強を教えているみたいだよ」
「あら、私の方がヒロシより、三ヶ月と十六日年上なんだから」
「あれっ、よく知ってんなぁ」
「そりゃあそうよ、だって私、ヒロシのことを前から・・・・・」
私は、その後の言葉が言えず、ジーッとヒロシを見つめてしまっていた。
ヒロシの、ややテレたような表情が、だんだん真顔になった。
「ジュンちゃん・・・」
「ヒロシ、好き!前から、ずーっと、ヒロシのこと、好きだったの」
私は、ヒロシに抱きつき、ヒロシの身体を、ゆすりたてた。
「ジュンちゃん」
ヒロシも、私の肩を優しく抱きしめてくれた。
どちらともなく唇を重ね合い、舌を絡ませ、キスを貪りあった。
私達は、飽きるまで、そうしたまま、身体中が痛くなるほど、抱き合っていた。
あとは、おとなのすることしか、残っていない。
私は、ヒロシの手を取り、乳房へ導いた。
セーラー服の上からでも、ヒロシの暖かい手のぬくもりが感じられた。
私の、大きめの乳房をギューッと掴むと、ヒロシは、私の耳元で囁いた。
「ジュンちゃん、オレも、ジュンちゃんのこと、好きだったんだ」
私は、その瞬間、彼だったら許してもいいと思った。
全身がポーッと熱くなってきて、夢でも見ているような気分になってきた。
興奮に、胸が締め付けられ、私の胸の鼓動が、ヒロシの耳にも聞こえてしまいそうだった。
ヒロシは、胸のリボンを取り去り、セーラー服を脱がせ、せわしなくスカートを下ろした。
ブラジャーのフックが外され、ブルンと乳房が露わになったときは、さすがにドキンとした。
その乳房を、じかにヒロシの手が揉みたてる。
「い、痛い。そんなに強く掴まないで」
ヒロシは、いきなり私の手を取ると、ズボンの股間に持っていった。
私は、手を引っ込めようとしたが、ヒロシの手の力が強く、無理やりに触らされてしまっていた。
「ここが、こんなになっちゃった。」
そこは熱く隆起していた。
ヒロシの手によって、いつの間にか私は、セーラー服とスカート・ブラジャーも足下に落とし、ショーツ一枚だけの姿にされていた。
「ジュンちゃんの、ここが見たい」
ヒロシは、ショーツに手を掛けてきた。
私は黙ってうなずき、目を閉じ、そっと腰を浮かせると、スルッとショーツは、ヒップをすべり、足首まで下ろされた。
ヒロシは、ショーツを足首から抜き取ると、中途半端に足に絡んでいた、ソックスと靴も足から抜き取ってしまいました。
私は急に恥ずかしくなって、太腿を閉じ合わせ、身体をすくめてしまっていた。
「ジュンちゃん・・・」
真っ赤な顔をしたヒロシは、私の前に膝まづくと、両手でグイグイと、私の太腿をこじ開けてくる私の、まだ誰にも見られたことのない、秘密の部分は、とうとう大好きだった、ヒロシの目の前に晒されてしまったのだ。
ヒロシの目がランランと、輝いている。
「さ、触ってもいい?」
「そーっと・・・・・・なら」
ヒロシの指先が、私のアソコに触れた。
ビクンとしたのはちょっとの間で、ヒロシの指先が小陰唇の辺りを、撫でている内に私は、妙なくすぐったさと、気持ちのよさを覚えてきて、アソコから、じゅんじゅんと熱い泉が、溢れてくる感じがした。
そのことが恥ずかしくて、私は、ヒロシの手を挟み込んだまま足を閉じた。
「ジュンちゃん、オレ、もう我慢できないよ」
ヒロシの、哀願する目に、私は、黙ってうなずいてみせた。
「だ、誰かこないだろうか・・・・・・」
ヒロシは、ズボンのベルトを外しながら、廊下の方に視線をやる。
「大丈夫よ。気にすることないわ」
いつの間にか、私は大胆になっていた。
ヒロシのものは、おヘソにくっつく、くらい反り返かえり、逞しくなっていた。
「ジュンちゃん・・」
ヒロシは、恐ろしいほど鋭い目つきで、私の上に覆いかぶさってきた。
私は、思わず目を閉じてしまっていた。
それまで、雑誌や友だち同士の話なんかで、セックスがどういうものなのか、勿論知ってはいたけど、自分で実際に体験するのは、初めてのことだった。
ヒロシの硬いものが、私のアソコにぶつかってきた。
「そ、そこじゃない・・・」
ヒロシのものは、なかなか狙いが定まらずに、アソコの周りにゴツゴツと、突き当たるばかり。
「ごめん。オレ、初めてなんで・・・・・・。よ、よく、場所がわからなくって・・・・・・」
ヒロシは、ものすごく焦っているようだった。
「そ、そこ、そこよ・・・・・・ヒロシ」
ヒロシのものが、私の濡れた部分にあたったとき、私は大胆にも、自ら腰を前に突き出してしまった。
ズキンとした感覚がしたかと思ったら、ヒロシのものは深く挿入された。
私は、目をつむり、両手をヒロシの背中にまわし、力いっぱい抱きしめた。
ヒロシのものが動くたびに、アソコの中がズキズキと痛む。
後でヒロシに聞いたら、アッという間だったって言ってたけど、私には、それが長い時間に感じられた。
「う、うおおおーっ。ああーっ」
ヒロシは、獣のような唸り声をあげて果てた。
痛かったけど、私はものすごく感動していた。
ヒロシの、熱いものが、私の膣に放出された瞬間全身が熱くなり、まるで体内でマグマが、噴出したかのような感覚に包まれた。


[2] ベンジー
高校時代の思い出だね。
初めての男との初体験か。
それは甘酸っぱい思い出に違いない。
ヒロシは、妹に勉強を教えているみたいだと言いながら、順子のことをしっかり女として意識していたのだね。
それは順子も同じで、告白→初体験まで一気に進んでしまったわけだ。
いや、二人の頭の中では、もうとっくに何度も体験していたのではないかな。
何にしても良かったね、無事に結ばれて。


[3] 順子 図書室でオールヌード
それ以来、私と、ヒロシは毎日のように身体を求め合った。
放課後、誰もいなくなった教室、音楽室、図書室、屋上、理科室、体育館(女子更衣室)で、お互いの身体を貪りあった。
初めのうちは、なかなか勇気がなくて、出来なかったけど、
「どうしてもやって欲しい」
と言うヒロシの要求に応え、一度、咥えてから、フェラチオもなんでもなくなった。
私が、フェラチオをしてあげると、ヒロシもクンニリングスをしてくれる。
なんだか、とてもHappyな気・・。
少なくとも、ついこの間までの、うっ屈した自分とは、比べものにならないほどの、バラ色の日々・・・・・・。
私達は、しだいにエスカレートしていき、わざと、人にみつかりそうな場所で、求め合ったりもした。
誰かに見られるかも知れないというスリルが、快感を高めていくのだ。
早朝登校すると、直ぐにヒロシのものを咥え、亀頭から下の袋まで、満遍なく唾液で濡らしていく。
ヒロシの股間に膝まずき、商売女のようにオシャブリしているうちに、私はだんだん胸が、妖しく昂ぶってくるのを、感じていた。
「たくましい・・・・・・ジュンコ、好き・・・・・・」
「もう、出そうだよ、ジュンちゃんっ」
ヒロシが、引きつった声を上げた。
「いいのよ・・・・・・ジュンコの口に出しても・・・・・・」
艷めいた声色で告げると、私は激しく顔を上下させた。
「ううっ・・・・・たまらんっ・・・・・・」
ヒロシは、下半身を震わせながら精液を放った。
私は眉をしかめつつも、ヒロシの精液を呑み込んだ。
放課後、私とヒロシは、図書室でお互いの身体を貪りあった。
「ヒロシ、早くやってよ」
私は、図書室の隅でヒロシに命令する。
ヒロシは、私のプリーツスカートの、中へ頭を突っ込んでいる。
もちろん、スカートの下は何も着けていない。
剥き出しになっている、アソコをヒロシの舌が這い回る。
ピチャ、ピチャと音が聞こえるたびに、私の興奮は高まり、思わず声が出てしまいそうになった。
前方に、何人かの生徒が見える。
みんな、試験が近づくと、ここへ来て勉強をするのだ。
私達は、本棚と柱が死角になるのをいいことに、信じられないような痴戯にふける。
ヒロシの手が、巧みに動きプリーツスカートの、ファスナーを下ろし、フックも外してしまう。
プリーツスカートが、足下に落ち下半身が丸出しになった。
さらに、セーラー服のリボンが、解かれ胸元のファスナーとサイドファスナーが、下ろされると、
「両腕を上に伸ばして」
と命じられ、言われた通りにすると、セーラー服が脱がされ、オールヌードになりました。
本棚を隔てた先には、試験勉強をしている生徒達が、いるにもかかわらず、二人全裸で抱き合っていた。
常軌を逸していたとしか考えられない。
翌日、保健室でセックスをしようと、ヒロシが、提案してきたので、放課後の保健室へ忍び込んだ。
校舎の中で、唯一、ベッドの置いてあるのが保健室だったからだ。
さいわい、保健室には誰もいなかった。
「ジュンコ、大丈夫かなぁ」
「大丈夫よ。さぁ、ヒロシ、早く」
私は素早くセーラー服とスカートを脱ぎ、全裸になると、ベッドの上へ横たわった。
「よ、ようし」
ヒロシもズボンを脱ぎ、一気にブリーフも下ろし全裸になった。
「す、凄い」
相変わらずヒロシのものは、ビンビンに元気いっぱいで、丸い先端がテラテラと輝いていた。
私が、その先端をソフトクリームを舐めるときみたいに、舌先でペロペロと舐めてあげると、
「クー、ジュンコ・・・・・・、オ、オレも」
ヒロシは、呻くような声を出して、全裸で、私の顔を跨ぐような感じで、ベッドの上へあがった。
ヒロシの舌先が、私の太腿から、すでに濡れている部分へ這っていく。
その濡れている部分に口を押しあて、ヒロシの唇がチューチューと音をたてる。
「ヒ、ヒロシ」私も、ヒロシのものを両手で握り、口の中へほおばって、舌先でこねくり回してあげる。
それは口の中で、さらに大きく膨れ上がった。
私は、口を上下に動かしてゆく。
ヒロシがクリトリスを吸い上げるたびに、
「あ、ああ、いいわぁ」
と、私は声をもらし、口から外してしまっていた。
「ヒロシ、もう入れて。充分に太くて硬いわぁ」
ヒロシはムグムグと、なにか言っているようだけど、声がくぐもってわからない。
「あ、ああ、入れて、入れてよ」
ヒロシがやっと上体を起こす。
「早く、ちょうだい」
ヒロシは無言で、私の、身体をあお向けからうつ伏せにかえた。
「ああん、ヒロシ」
ヒロシは、私のヒップを両手でグイッと掴むと、ヒップだけ高く持ち上げた。
私は、ヒップをクネクネと振って、メス犬のような格好でヒロシを挑発する。
ヒロシが、後ろから入ってきた。
「強く、激しくしてよ」
「ううん、い、いいなあ」
ヒロシは、ひときわ強く、私のヒップを抱きかかえ、腰を動かしはじめた。
ヒロシのものが、私の奥へ激しく当たる。
と、そのときだった。
ガラガラと戸が開けられる音がして、誰かが保健室へ入ってきた。
背中で、ヒロシの動きがピタッと止まった。
「まったく、どこへなくしちゃったのかな」
保健の白木先生だった。
私と、ヒロシは息を殺した。
万事休す。
もはやこれまでー。
白木先生は、カーテンの向こうでウロウロとしていた。
なにか物を探しているみたいだった。
カーテンを開けられたら終わりだ。
「あら、こんな所にあったわ」
その声を聞いて、私達はホッと胸を撫で下ろした。
先生が出ていくと、いっそう私達は燃え上がった。


[4] ベンジー
毎日のように愛し合ったか。
最初は抵抗のあったフェラも、一度でなんでもなくなったのだね。
そしてバラ色の日々か。
人に見つかりそうな場所でもヤっていたのだね。
図書室でオールヌードとは強烈なことだ。
見つかりそうになっても、すぐには着られないからね。
本棚の死角で愛し合うのが良かったんだ。
保健室のベッドでもヤっていたのだね。
もう少しで見つかりそうになったか。
それがまた新しい興奮に繋がっていったのだね。