麻衣の場合


[1] 麻衣 飼育開始
ベンジーさん

いよいよ本格的に2匹の飼育が始まりました。

まずは、言葉(単語)とジェスチャーと行動のマッピングです。
最低限、次の3単語を覚えこませましょう。
いずれ、言葉だけ、ジェスチャーだけでも行動できるようになるでしょう。

・ハウス(犬小屋の方を指す)
牝犬の寝床は、もちろん犬小屋です。庭の片隅に牝犬専用エリアを設けて、そこにそれぞれの犬小屋を建ててやっています。
専用エリアなので、私たち飼い主といえど勝手には侵入できません。世話役の二人のM嬢さん(と2匹)だけが入れるようになっています。
ですが、牝犬たちが勝手に専用エリアを出入りするのは困りますので、普段はしっかり施錠してあります。

飼い主さん(主に女王様)がこの言葉をかけると、牝犬たちは自分の犬小屋に入らなければなりません。
2匹は、専用エリアの専用入り口の前まで進み、自らの鍵を開けて中に入ることになります。
が、牝犬が一般的な鍵など使えるわけはなく、ここの鍵は自らの生殖器の画像認証となっています。
『「もも」のまんこ穴確認しました』の音声とともに解錠される仕組みです。

専用エリアには、犬小屋の他に、簡易バスタブ兼トイレを用意してやってます。
排尿は不自由なくできる2匹ですが、尻穴からは尻尾が生えており勝手に排便できません。
そこで、世話役の子が簡易バスタブ県トイレの中で牝犬の尻尾を抜きとってやって、排便できるようにしてやることになってます。

世話役の子に身体を洗ってもらった後は、それぞれの犬小屋に入って眠りにつくことになります。
2匹が犬小屋に入った後、世話役の子は犬小屋の扉に南京錠の鍵をかけて、専用エリアから出てきます。
翌朝、世話役の子が犬小屋の鍵を開けたら、2匹は速やかに犬小屋から出てこなければなりません。
世話役の子が、犬小屋のペットシーツを取り換えたり掃除をしたりするのの邪魔になるからです。
犬小屋の掃除が終わったら、専用エリアに入る時と同様に(生殖器認証で専用出入り口の扉を開けて)して出て来て、2匹の1日が始まります。

・ウェイト(手の平を目の前に差し出す)
飼い犬は、本能のままに行動できないこともある、ということを身に付けなければいけませんね。
餌を摂るときも、排尿するときも、歩いてるときも、走ってるときも、眠りにつこうとするときも、
飼い主さんが「待て」の言葉をかけたら、「待て」の姿勢をとって、「よし」の合図がかかるまで大人しく待っていなければいけません。
「待て」の姿勢は、お尻を落として、上体ができるだけ地面と垂直になるように首を上に持ち上げて、でも前足は地面から離さないようにします。
和式便所で排便するような姿勢を想像すれば分かり易いですかね。
後ろ足は、四本足で立った時に上体が地面と水平になりやすいように踵が斜め前方に固定(多少自由度はありますが)されているため、
お尻を地面に降ろそうとすると、バランスを崩してしまいますね。慣れるまでは、お尻を地面につけることを許してあげましょうね。
どれくらい待っていればいいか?は、飼い主さんの気持ち次第です。
2匹ともがちゃんと「待て」の姿勢をとってからじゃないと、「よし」の合図はしないようにお願いしてますので、「もも」の方がツライ(?)かもしれませんね。
「よし」の合図がかかったら、直ぐに尻尾を振って(そのためにはいったんお尻を上げないといけませんが)感謝の意を示してから次の行動にうつる。
ここまでが一連の「待て」の作法です。

・バッド(親指を地面に向ける)
出来の悪い子にはお仕置きをしなきゃいけませんね。
罰を受けるときは、原則としては2匹一緒です。そう、連帯責任っていうやつです。
まずは、折檻用の檻の中で反省してもらいましょう。
折檻用なので、檻の中では身動きできません。牝犬たちが中に入ったら、空中に吊り上げてあげましょう。
空中では揺れたり回ったり、足元がおぼつかないので辛いでしょうね。
でも、それだけじゃ面白くないですよね。
やはり、痛みを伴わないと早く覚えてくれないでしょう。
肌が露出している顔を叩いたり、生殖器をを引っ張ったりするのが一番ですね。
大きな傷が残るような体罰は、動物愛護法で禁止されている動物虐待となってしまいますから、そこのところは飼い主さんの腕の見せ所です。
人間の言葉が喋れない2匹の牝犬が「ごめんなさい」「お許しください」「反省しました」等の意思表示をどのようにするか見ものですね。事前に取り決めをしているので、そういう鳴き声を発したらいちおうお仕置きは終わりにしてやります。
けど
同じ粗相を繰り返したら、2回目以降は...
もちろん、簡単には終わりませんよね。
折檻用の檻から出してもらったら、尻尾を振って感謝の意を示す。
ここまでが一連の「お仕置き」の作法です。

これらの躾とは別に、
・トイレ
・散歩
・お手、ちんちんなどの芸
・飼い主さんと遊ぶ
などなど、飼い犬となった2匹が覚えなければいけないことはまだまだたくさんあります。
が、
この辺りのことはまた別途お知らせしますね。

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麻衣

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[2] ベンジー
まだ始まってもいなかったのだったね。
「ハウス」に「ウエイト」に「バッド」か。
それぞれに飼育の意図が感じられて、飼い犬にとって厳しい状況が想像できそうだ。
それにしても、犬小屋に出入りするための鍵が生殖器の画像認証とは、すごいことを考えるものだ。

> 『「もも」のまんこ穴確認しました』の音声とともに解錠される仕組みです。

これを聞くたびに恥ずかしさが込み上げそうだね。

排便の世話は、世話役の子も大変そうだが、世話される方は、ものすごく惨めだろうね。

本物のワンちゃんって、「ウエイト」の命令をどう感じているのかなって思うことがある。
「ウエイト」自体が遊んで貰っている部分があるようにも思うし、嬉しいと感じている部分もあるのではないかな。
「もも」たちがどう思っているかは別だけど。

> どれくらい待っていればいいか?は、飼い主さんの気持ち次第です。

こういうところでイジワルしたりするのだろうね。
連帯責任は「もも」の方が辛いか。
一日の長があるのだから仕方がない、と言うか、逆のケースもあるのではないかな。

折檻用の檻って凄そうだね。
アイアンメイデンのようなものを想像してしまったよ。
空中に吊り上げるのか。
それはまた怖そうだ。
「もも」たちの罰は、刑法ではなく、動物愛護法の適用を受けるのだね。

躾はまだまだこれからか。
ドキュメンタリー風に映像化できたら面白そうだね。