雅美の場合


[1] 雅美 フェンス越しに全裸を晒しました
雅美です。

結論から言うと、またやってしまいました。
どういう理屈か、自分でも説明できないのですが、ときどきやりたくて仕方がない時間帯があるのです。
誰かが耳元で、ハダカになって外に出ろって囁いくんです。
そんなにことできないって抵抗する私と、どこでハダカになろうかと考えている私がいて、いつもは前者が勝つのですが、たまに、ごくたまに後者が勝つことがあります。
そうなると、もうじっとしていられません。
いつもの私ではなくなってしまいます。
この前もそうでした。
露出するんだって気持ちに身体を支配されて、この前の公園に行ってしまいました。
着くとやることは決まっています。
服を脱ぐのです。
全裸になるまで、手が止まりませんでした。
またやってしまってのです。
住宅街の片隅で、人に見られるかもしれない場所で、生まれたままの姿になってしまいました。
ドキドキが止まりません。
でもまだです。
この前のようにフェンスに近づきました。
住宅街を見下ろしました。
人が歩いているのが見えました。
こっちに近づいて来ます。
高低差がありますから、真っ直ぐにこちらに来ることはできませんが、見えてはいます。
私に気づいてはいないだけで。
普通なら急いで隠れるところですが、その時の私はやはりどうかしていました。
そのまま立ち尽くしていたのです。
まるで、わたしを見てと言わんばかりに。
結局その人は、私に気づかないまま通り過ぎていきました。
なんてことをしてしまったのでしょう。
気づかれていたらどうなっていたことか。
後になってものすごく怖くなりました。
それから暫くは、怖くてたまらない日々が続きました。
あの時間を、過去から消し去ることはできないかと、真剣に考えてしまう程でした。

少しだけ気持ちが落ち着いたので、ご報告します。

[2] ベンジー
またやってしまったか。
以前にも言っていたが、そうなる予感はあったと言うことだね。
雅美のハダカを見えるところに人がいることを知っていて、それでも逃げなかったわけだ。
ハダカを見られたいと言う気持ちが、日に日に強くなっていると言うことかな。
今度は、雅美の方から近づいていくとか、
別の場所で実行するとかして、
ハダカを見て貰おうよ。

> あの時間を、過去から消し去ることはできないかと、真剣に考えてしまう程でした。

なんて言っているけど、今はもう、ハダカを見て貰うことしか考えていなかったりして。