夏菜の場合
- [1] 夏菜 寝苦しい夜の全裸歩行
- はじめまして、夏菜といいます。
何年かこのサイトの読者をしているのですが、 私も一生に一度と思えるような露出をしてしまいました。
きっかけと言うか、私が露出で好きなのは極度の緊張感です。 今でも忘れられないのは初めて全裸で玄関を出た時のこと、 扉を閉めたときの全身を締め付けられるような感覚です。 そこから一歩離れるごとに高まる緊張感がたまらなくて、 少しずつ深夜の全裸歩行の距離はのびてきました。 ただ、恥ずかしいとか気持ち良いという感覚はなくて、 見られるような露出は私には必要ないと思っていました。
告白したい露出はある寝苦しい夜の出来事です。 外を見るとまだ真っ暗なので全裸歩行に出かけることにしました。 外はいつも以上に静かに感じられてどこまででも歩けそうです。 普段は感じる人の気配もなくて気持ちがハイになっていました。
空の低い部分に明るさを感じつつ「もう少しだから」と、 今までなら考えられないほど離れた公園に向かいました。 そして戻ろうとすると思ったより明るくなるのが早くて、 太陽は見えてないけどもう昼と変わらないくらいに感じます。 そうなるとショックを受けた頭が色々と考え始めます。 ここから家までは速足でも1時間はかかるでしょう。 それを考えてしまうだけで足がすくみます。 でも、今帰らなくては本当に帰れなくなってしまいます… 今までに読んだ懺悔から「意外と大丈夫」とか、 全裸で会話してる子もいたとか、都合のいいものを必死に思い出します。
覚悟したはずなのに明るい道を歩くだけで泣けそうです。 道を曲がると犬の散歩をするおじさんが2人、前後に離れて歩いています。 静かに近づいて速足に追い抜きました。 近づくだけで心臓が壊れそうで反応なんてとても見られません。 犬に吠えられることなくてほっとする間もなくもう1人に近づきます。 そして、もう1人の人も同じように速足で追い抜きました。 ドキドキが収まらなくて過呼吸になってしまいそうです。 それでも何とか歩いていると今度は正面から男性が歩いてきます。 顔なんてとても見られなくて身体を突き刺されたような緊張感でした。
しばらく1人で歩いて気持ちが落ち着いたと思うと角から自転車が、 すれ違いざまにこっちを見た男性と目が合って本当に飛び上がりました。 目元がじわっと熱くなるのを感じながらも足は止めないように頑張ります。 交差する道の向こうを歩く男性が見えても足早に通り過ぎて、 今日初めてすれ違う車は若い女性が運転しています。 太陽を背にしてたからかすごく眩しそうで見えてないのかも? そう思っても女性に見られると思うとメチャメチャ緊張しました。
ようやく見えてきたマンションのベランダに洗濯物が見えました。 「人が起きだしてる」と気づいてまた緊張してきました。 気を付けながら階段を上って廊下を移動して玄関に入ります。 扉を閉めて一息ついたところでお隣の扉の音がしました。 「一歩間違ってたら…」そう思うと力が抜けちゃいました。 時計は6時を回ったところで早起きの人たちが動き始める時間でした。
思い返しても恥ずかしさや気持ち良さを感じる余裕もなかったけど、 あの時の緊張感は今でも私の体にしっかりと刻まれています。
- [2] ベンジー
- 夏菜は露出の緊張感が好きなのだね。
絶対に人には見られない系の露出っこというわけだ。 それなのに、深夜に露出している内に、もっと遠くまで、もっともっとと思っている内に明るくなってしまったか。 歩いて1時間なんて、まさにピンチじゃないか。 誰にも見られずに帰るのは、早々に諦めていたようだ。 見られた相手が良い人と言うか、ヘタレだったのかもしれないが、何にしても無事で良かった。 痴女が出たって、噂にはなっているかもね。
この緊張感を、また味わってみたいと思っているのだろ?
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