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   小説『山あいの村営浴場2』

                              作;ベル

1.



「えっ、閉鎖されるかも知れないんですか?」

村営浴場に毎週のように通うようになったある日

私は顔馴染みの常連客から噂話を耳にした。



「村営なのに、利用客が少ないからね。

実際に、使っているのはほとんど俺たちと隣の農家ぐらいだし

裕福な村じゃないから、税金の無駄遣いは出来ないもんな」

「そんなぁ。お肌にも合うし、混浴も楽しめる素敵な場所なのに・・・」

こうして話している間も、私は常連客に対して身体を隠さなかった。

すでに裸を見られることに慣れていたし、見られるのが楽しくなっていたからだ。



もちろんそれはココが混浴だからであって

日常生活で人前で裸になったりしていない。

でも、清々しい気持ちと恥ずかしい気持ちがクセになり

「仕事さえ見つかるなら移住してもいいかな?」

と思い始めていたくらい、私はこの村営浴場に惹かれていた。



「何とかなりませんか?」

「そりゃあ、利用者が増えて利益が出るなら存続させるだろうな」

「でもそう簡単に利用者が増えるとは、お嬢ちゃんにも思えないだろう?

電車やバスは本数が少なすぎるし、車じゃないと坂道もきつい。

まあ無理だね」

「お肌に良いと評判になれば、自然と利用者も増えるし

女の子同士で口コミが広まれば、人気が出てもおかしくないのになぁ」

「とりあえずは、お役所の視察日にかかっているな。

まだいつになるかは決まっていないみたいだけれど

視察の時に利用者がいれば、心象もだいぶ替わるんじゃないか?」

「それ、それよ!お願い。視察日が分かったら、すぐに連絡して!

私、学校を休んでも必ず来ますから」

私は素っ裸のまま、常連客へ拝むように手を合わせた。







2.



数日後、この浴場にも利用客がいることを示すため

私はわざわざ存続可否の視察日に合わせて、大学とアルバイトを休んだ。



「本当に今日で間違いないんですよね?もうだいぶ経ちましたよ?」

「昼過ぎだってことしか分からないって言っただろう?

向こうは仕事中なんだし、会議や打合せで時間が押しているんじゃないか?」

私に付き合って、常連客たちも交代で入浴してくれたが

16時を過ぎても担当者はなかなか現れなかった。



「さすがにのぼせちゃいそうです。ちょっと脱衣室で涼んできますね」

私は浴室から移動すると、団扇を手に取って全身をあおいだ。

「素っ裸の若い女の子がずっと待っているのよ?

お役所仕事は遅いって言うけれど、そろそろ来ても良いんじゃない?」

しかしやはり来る気配はなく、常連客が申し訳なさそうに声を掛けてきた。

本来、女性の脱衣室を覗くのはルール違反だが

私以外の人がいないと知っていたから、そうしたのだろう。



「今日で間違いないと聞いていたんたが面目ない。

せっかくお嬢ちゃんが休みを取ってまで来てくれたっていうのに」

「まあ、残念ですけれど仕方がありません。

また予定が分かったら連絡して下さい」

私はバスタオルで身体を拭くと、服を着て帰る準備をした。



ところが、車に荷物を入れようとした時

村役場のロゴが入ったライトバンが駐車場に入って来た。

車の中には年配の女性と若い男性が乗っていた。

「あれだ。間違いないよ!」

常連客は私にそう告げると、人数を増やすため家族を呼びに行ってしまった。



「こんにちは。失礼ですが、利用者の方ですか?」

私に気付いた年配の女性が話し掛けてきた。

「ええ。良く利用させてもらってます。

私のお肌と相性が良いので、週末にはいつも通っているんですよ」

「週末?」

私は何度も利用している者がいるとアピールしたかったのだが

平日のこの時間にいるのが不自然に思ったようだった。

「では、地元の方ではないんですね?」

「えっ、はい。今日は急に予定が空いたので、また来ちゃいました」

村営浴場に他所からお客が来たっておかしくないハズだと思いながら

私は苦笑いした。



「あの・・・、これから入るんですか?」

年配の女性が申し訳なさそうに言った。

「私たちは村役場から来たんですが

今から施設の利用状況や建物の様子を視察に来たんです。

これから入るとなると、その、男性職員もいるので

あなたに不愉快な思いをさせてしまいます。

申し訳ありませんが、しばらく外で待っていてくれませんか?」

普通に考えれば、そうなるだろうと思っていたが

私は精一杯の笑顔で答えた。



「不愉快になんて思いませんよ?

ここは混浴なんだし、私はそういうこと気にしませんから。

どうぞ私にはお気遣いなく、ゆっくりと視察して下さい」

「えっ?」

年配の女性が驚くのは当然だが、男性職員も大きく目を見開いていた。

「ところで、常連さんに聞いたんですけれど

ココの浴場が閉鎖されるかも知れないんですって?」

「ええ、まだ決定ではありませんが・・・」

「えーっ、もったいない!こんなに良いお湯が出る源泉なのに?

私からすれば、地域の宝と言える浴場が閉鎖?冗談ですよね?」

「宝でも何でもないんですよ」

私の言い方が気に障ったのか、男性職員はぶっきらぼうに言った。



「たしかに源泉を利用しているので、湯質は良いでしょう。

でも利用者が少ない浴場にお金を回す理由がないんです。

地域の皆さんから集めた税金を有効に使わせていただく。

それが村役場の役割ですから」

「では、閉鎖する方針に変わりはないんですか?」

「そのための視察ですから」

今度は私の方が男性職員の言い方に腹が立ち

彼の前に立って言い返した。



「いや、それっておかしくないですか?

そもそも利用者が少ないのは村役場のPR不足が原因でしょう?

世間に認知させる役目を果たさずに利用者が少ないと嘆くのなら

ココの温泉の良さを探るのが先じゃないですか?」

「君。いくら利用者とはいえ、口が過ぎるんじゃないか?」

「ではお聞きしますが、あなたはココの温泉を何回利用しましたか?

お湯は熱めですか?それとも温めですか?

アルカリ性ですか?酸性ですか?当然、ココの効能は知っていますよね?」

「むっ、そこまでは・・・」

「もし閉鎖するなら、それは利用者が少ないからではなく

担当者の怠慢が原因だと言わざるを得ません。少なくとも私はそう思います。

食べたことのない食品のレポートが書けないように

入ったことのない温泉をアピール出来るハズなどないんですから」

「・・・」

男性職員は悔しそうな表情を見せたが

せっかく見つけた場所を失いたくないので、私も必死だった。



「たしかに、あなたの言う事にも一理ありますね。

温泉に入っていない者が理解もせず、結論を急いだのは軽率だったようです」

上司と思われる年配の女性は、私の方を見ながら頭を下げた。

「いいえ、私の方こそムキになってしまってすみません」

「お詫びするとともにお聞かせ願いたいのですが

ココの温泉の魅力は何でしょうか?

利用者からの率直な意見を聞かせて下さい」

「でしたら、温泉につかりながら話しませんか?」

「えっ?」

私の返答が予想外だったらしく、彼女は男性職員の様子をうかがった。



「せっかく視察に来られたんだし、リラックスした状況で話した方が

良いと思いませんか?」

「ええ、それはそうかも知れませんが・・・」

私とだけでなく、部下の男性職員とも混浴する事になるのだから

年配の女性が躊躇するのは無理もないのだが

意見を聞かせてくれと申し出た手前

はっきり断るのも気が引ける、という感じだった。



「僕は構いませんよ。若い女性利用者から混浴温泉の魅力を聞ける

またとない機会なんですから」

「ちょっと。あなたまで、そんな・・・」

さらに彼の一言で選択の余地はなくなり

年配の女性は私の提案を受け入れるしかなくなった。







3.



「本当に温泉につかりながら話すつもりですか?

混浴ってことは、アナタの裸を私の部下にも見られてしまうんですよ?」

更衣室で服を脱ぎながら、年配の女性は念を押すように言った。

私の方からやめると申し出てくれれば、という思いがあったのだろう。

「ええ、でも混浴ってそういうモノですから。何か不都合でも?」

私はワザと素っ気なく答えると、下着も脱いで全裸になった。



「ああ、どうしてこんな事に・・・」

全裸になった私を見て、年配の女性はようやく観念したようだった。

そもそも更衣室には私たちしか居ないのだから

まだ恥ずかしがるには早いと思っていたが

裸になった年配の女性には陰毛が全くなかった。



「もしかして脱毛しているんですか?」

「生まれつきなんです。こんな姿を主人以外に見られる事になるなんて・・・」

「いいえ、ありのままの自分をさらけ出せる事も混浴温泉の魅力なんですから

堂々と見てもらえば良いんですよ」

そう言いながら、私が手拭い一つで浴室に移動しようとすると、

年配の女性は戸惑ったように言った。



「あのぉ、バスタオルは巻かないんですか?」

「なぜ巻く必要があるんです?バスタオルは風呂上りに身体を拭くための物で

普通は浴室に持って行きませんよね?」

「だってそのままじゃ・・・」

「見られてしまう?・・・うーん、基本的なところで誤解があるようですけれど

混浴だからと言って、特別な事は何もないんだって思って下さい。

湯船に入る前にはかけ湯をするとか、タオルを湯船に入れないとか

女湯に入る時と全く同じですよ?」

「つまり女性同士で入る時と同じように、自然に振舞うだけだと?」

「その通りです。女湯に入る時だって、お互いの身体を目にしても

隠したり隠れたりはしませんよね?」

「しかし同僚の男性を相手に、それが出来るかどうか・・・」

「そこは自然に慣れていくと思いますよ。私もそうでしたから」

私は努めて明るく振舞ったが、内心はドキドキしていた。

いつもの常連客は、いずれも年配の男性たちだったが

今日は役所から来た若い男性職員と一緒に入るんだと思うと

緊張せずにはいられなかった。



「向こうは隠すかな?たぶん隠すわよね?

でもこういう時こそ最初が肝心。

身体を隠してしまったら、最後までぎこちなくなっちゃいそうだもん」

私が意を決して浴室に移動すると、男性職員はすでに浴室にいた。

想定通り、彼はタオルをおへその辺りで持ちながら、股間を隠して立っていた。







4.



「最初が肝心。隠しちゃダメよ!」

私はあえて男性職員の目を見据え、身体を隠さないまま浴室に入った。

彼は困惑した表情を見せながらも、私の姿から目を逸らさなかった。

「ずいぶん慣れているようですね。落ち着いているし、物怖じもしていない」

「だってココは混浴ですから」

「どうやら週末に通っているというのも本当みたいですね」

「ええ。私はそういうの気にしませんし、常連さんには何度も見られてますから」

私は笑顔で答えながら、洗い場の方へ向かった。



一方、年配の女性はタオルで胸元を抑えたまま

浴室に一歩入った所で動けなくなっていた。

「見ないで。こっちを見ないで・・・」

年配の女性は顔を真っ赤にしながら小さな声でそう言った。

恥ずかしがっているのは一目瞭然だったが

小刻みに身体を振るわせながらも逃げ出さないのは

自分から意見を聞かせてくれと申し出たせいだろう。



「まずは汗を流して下さい。かけ湯用の手桶がここにありますから」

私は男性職員の方を向きながら、自分の肩にお湯を掛けた。

彼は困惑した表情を見せながらも、少し離れた位置から私の姿を見続けた。

年配の女性があまりに恥ずかしがるので

私は彼女のいる場所まで戻り、その手を引いてかけ湯の場所まで案内した。

それでも年配の女性はかけ湯を始められなかったので

私が手桶にお湯をすくい、彼女の肩に掛けてあげた。



「自然に振舞えば良いんですよ。身体を触られる訳じゃないんですから」

私は緊張をほぐそうと優しく話しかけたが、年配の女性はうつむいたままだった。

お湯が掛かったタオルは年配の女性の身体に張り付き

生地が透けてあまり隠せなくなっていたが

それでも彼女はタオルを手放せなかった。

「これじゃあ、何も進まないわ。せっかくの混浴なのに」

私は男性職員を手招きした。

何が始まるのか分かっていない彼は、それでも素直にやって来た。



「昔から、裸の付き合いって言いますよね?

銭湯や温泉ではよく聞くフレーズだと思いますが

もしかしてあなたたち、仲が悪いんですか?」

「そんな訳ないじゃないか。君は本当に口が過ぎるな」

「だったらそれはどういうつもりですか?」

私は男性職員のタオルを指差した。



「私は混浴に慣れているし

あなたたちにもココの温泉の魅力に気付いて欲しいと思っています。

だからこそ一緒に入りませんかと誘ったし

混浴の流儀に従って、隠したり隠れたりしていないんです。

なのにあなたたちは、恥ずかしがってばっかりじゃないですか。

本当に温泉の魅力を知ろうと思ってますか?

地域の皆さんにココの温泉をアピールする気があるんですか?」

「もちろんあるさ。なかったら誘われても応じたりしない。

この人(年配の女性)だって同じ気持ちだ」

「じゃあ、それを証明してもらいます」

私はそう言うと、二人のタオルをサッと取り上げた。



「イヤぁ、返してっ!」「な、何をするんだ!」

二人は咄嗟に股間を手で隠したが、私はタオルを丸めて遠くに放り投げた。

「若い女の子が裸になって『裸のお付き合いをしよう』って言ってるんですよ?

恥ずかしがったりしてないで、もっと混浴温泉を楽しんで下さいよ」

カッとなった私は、生徒を叱る先生のような態度で言った。

「そこまで言うなら仕方がない。どうなっても知らないからな」

男性職員はそう言うと、背筋を伸ばして手を退かした。

「あっ!」

まったく予想しなかった訳ではないのだが

突然勃起した男根が露わになり、私も年配の女性も言葉を失った。



「だってしょうがないだろう?

君のような若い女性が、どこも隠さずに裸を見せ付けるんだから。

自分の上司まで裸になるし、こうなって当然じゃないか」

開き直った男性職員は、勃起した男根を突き出しながら言った。

「・・・そうよ、しょうがないわ。若い人がそうなるのは当たり前なんだから」

年配の女性は顔を上げると、彼の言葉に同意した。



「ココは混浴なんだから、隠さないのが流儀なら最初からそうすべきでした。

若い女の子に言われるまで気付かないなんて、ゴメンナサイね」

年配の女性も自分の身体を隠すのをやめ、私の方を見ながら頭を下げた。

「いいえ、私の方こそムキになってしまってすみません」

「お詫びするとともに、あらためてお聞かせ願いたいのですが

ココの温泉の魅力は何でしょうか?」

「でしたら、湯船につかりながら話しませんか?」

「ええ、喜んで」

私の返答が的を得ていたらしく、彼女は男性職員にも目で合図しながら

お湯が溜まった湯船の方に歩き出した。







5.



「ココの温泉の魅力は、何と言っても良質なお湯ですね。

源泉がそのまま使われているし、湯量も豊富。

まあ、利用者が少ないから豊富なのかも知れませんが・・・」

三人は同じ湯船に肩まで浸かりながら、リラックスした気分で話し合った。

「特にお肌との相性が良いので、ツルツルスベスベになるんです。

これは女性客へのアピールになると思います」

私は左手を上げながら、右手で撫でるような仕草をしてみせた。



「他にも何かありますか?」

「やっぱり混浴というのは希少価値があると思います。

実際、その数は減っているようですが、

開放的な気分を味わえるのも混浴の魅力です。

もちろん、さっきまでのあなた(年配の女性)のように

最初は少し抵抗があるかも知れません。

でも混浴こそ、本当の『裸のお付き合い』が出来る場所だと思うんです」

「それでも、相当の勇気が必要よ。私に限った話ではないわ」

「はい。私も最初はそうでした。

実際、混浴はコチラが見られるばかりでなく、相手の姿も見えちゃうし

湯船を跨ぐ時はどうしてもアソコが見えちゃいます。

でもお互いに裸を隠さないでいる状況が続くと

多少は見られても仕方ないと思えるようになってくるんですよ」

私はそう言いながら立ち上がり、湯船の縁に腰掛けた。

男性職員が目の前にいるので

両膝を揃えて斜めに座り、かろうじて股間は太ももで隠したが

その代わりオッパイが隠れないよう、両手を湯船の縁に載せた。



「それはお互い様だからっていうことかしら?」

「はい。だって混浴ってそういうものですから。

それに見られるだけで、身体を触られる訳じゃないんですから」

男性職員は私の返答を聞いてニコッと笑ってうなづくと

あらためて私のオッパイに目を向けた。

「ちょっと。いくらそういうものだって言われても

あんまりジロジロ見るもんじゃないわよ?」

「そうだ。せっかくだから私と一緒に見られませんか?」

「えっ?」

「混浴でもこんな機会は滅多にないと思うけれど

お二人とは一歩踏み込んだ『裸のお付き合い』が出来ると思うんです」

「何を言っているの?私みたいなオバサンの裸なんて見たくないわよ。ねぇ?」

年配の女性は躊躇したが、男性職員はすぐに否定した。



「良いじゃないですか。見せて下さいよ。僕だってアソコを見せたじゃないですか」

「あなたまで何を言い出すの?」

「僕は本気です。あなたの裸が見たいんです。お願いします」

「悪い冗談だわ。そもそも若い女の子と見比べるなんて・・・」

「勝ち負けじゃないんですから、気にする必要はありません。

同じ仕事をしている人と裸を見せ合えるなんて、素敵だと思います」

「そう?・・・そうなのかしら。見た後でガッカリしたなんて言わないでよ?」

年配の女性はそう言いながら立ち上がり、私の隣に腰掛けた。



「おおっ、すごいな!目の前に素っ裸の女性が並んで座っているなんて!」

「ああ、恥ずかしわ。でもこれも混浴の魅力の一つなんですね?」

年配の女性は湯船の縁を握りしめながら、自分の部下に裸をさらけ出した。

「どうですか?裸を見られるってドキドキワクワクしませんか?」

「分からないわ。恥ずかし過ぎて目が回りそうって事ぐらいしか・・・」

「でもさっきより少しずつ乳首が立ってきましたよ。

恥ずかしがってはいるけれど、内心は満更でもないんじゃないですか?」

男性職員の指摘通り、年配の女性の乳首は硬くなっていた。



「ああ、もうダメよ!恥ずかし過ぎて、これ以上は無理!」

年配の女性は両手で顔を覆うと、湯船の中に戻ってしまった。

「お疲れ様でした。恥じらう様子がすごく素敵でした。

見られるくらいは仕方ないと思えるまでにはなりませんでしたが

何回か混浴を経験すれば、きっとそうなれますよ」

私は生徒をなだめる先生のような態度で言った。



「では次はあなたの番ですね?」

「えっ?」

「さっき私はこう言ったはずですよ?

同じ仕事をしている人と裸を見せ合えるなんて、素敵だと思いますって」

「・・・あっ!」

「分かったみたいですね。裸を見られるなんて・・・ではなく

見せ合えるなんて・・・と言ったんです。だから次はあなたの番なんです」

私はニコッと笑って、男性職員に立ち上がるよう促した。



「何だか騙されたような気分だけれど仕方がない。

先に見せてもらった以上、拒否するなんてみっともないからな」

男性職員はそう言うと、背筋を伸ばして立ち上がった。

「ああっ!」

まったく予想どおりの展開だったのだが

露わになった男根がそそり立っているのを見て

私も年配の女性も言葉を失った。

すでに一度見ているとはいえ、今度は距離が全く違う。

お湯に浸かって血行が良くなったせいか、ピクンピクンと脈打っていた。



「だってしょうがないだろう?

若い女性と自分の上司が、どこも隠さずに並んで裸を見せ付けるんだから。

そんな姿を目の前で見せられたら、こうなって当然だろう?」

開き直った男性職員は、脈動する男根を突き出しながら腰に手を当てた。

「・・・そうよ、しょうがないわ。そうなるのが当たり前なんだから!」

年配の女性は男根に目を釘付けにしたまま、男性職員の言葉に同意した。



「そうよ。混浴温泉なんだもの。

恥ずかしがらずに・・・、いいえ、どんなに恥ずかしくても

私たちの方から積極的に裸になるべきでした。

村役場のPR不足が原因なのに、廃止ありきで視察するだなんて。

担当者として恥じるべきは、今までの対応でした」

年配の女性は、私の方を見ながら頭を下げた。



「いいえ、私の方こそお付き合い下さってありがとうございます」

「お詫びするとともに、あらためてお聞かせ願いたいのですが

『これ以上は見せてはいけない』ってルールはあるのでしょうか?」

「触らないのでしたら、どんなに見せ合っても良いと思いますけど・・・」

私はそう答えながらも、年配の女性の意図が分からなかった



「でしたらもう一度、私と一緒に見せ合ってみませんか?」

年配の女性は男性職員にも目で合図しながら

私の隣に座り直し、男性職員の方を向きながらゆっくりと両膝を広げた。

「えっ?」

今度は男性職員が目を丸くして驚いた。

年配の女性は顔を真っ赤にしながらも

自らパイパンの女性器を露わにしながら、満足そうに微笑んだのだ。



「今でもすごく恥ずかしいんです。恥ずかしくて堪らないんです。

でも、彼のオチンチンを見せられてドキドキしているってことも

私も自分のオマンコを見て欲しいっていう気持ちも

一切隠さないのが『混浴の流儀』なんですよね?」

「そうだったのか?いや、きっとそれで合ってますよ。

恥ずかしい気持ちがあってもなくても、一切隠さず自分の裸を見せることで

見栄や世間体といった『心の垣根』を取り払い

素直な気持ちになってお風呂を楽しむ。

それこそが『混浴の流儀』なんだ。そうだよね?」

私が何も言わないのに、村役場の二人は都合良く納得したようだった。



「だけど、一緒に・・・と言われた以上、今度は私がそれに応える番ですよね?」

私も年配の女性と同じように、男性職員に向かって両膝を広げ

オマンコを露わにしてニッコリと微笑んでみせると

興奮した男性職員は歓喜しながら男根をシゴき始めた。



「混浴では、こんな状況もよくある事なのか?

二人のアソコが、完全に丸見えになっているんだけど・・・」

「いいえ。今回が『一歩踏み込んだ裸のお付き合い』だからです。

私自身、こんな経験初めてです。

今までだって、わざわざ誰かにアソコを見せたことなんかないんですから」

ふと隣を見ると、興奮した年配の女性も自分の陰唇に手を添えて

右手の中指でクリトリスをこすっていた。

常連客はもちろん私だって、誰かが見ている前でオナニーなどした事がない。

しかし興奮した村役場の二人は、混浴に慣れていないからこそ

見せるだけで触らないならOKだと勘違いしてしまったらしい。



「さっきまであんなに恥ずかしがっていたのが嘘みたいですね」

「もちろん今だって恥ずかしいですよ?

恥ずかし過ぎて、何度も意識が飛びそうになっています。

でもあなたなら、どんなに恥ずかしい事でも

私と一緒に見せ合ってくれるんでしょう?」

「ええ、もちろんです!

もともと『一緒に入りませんか』と誘ったのは、私の方なんですから」

私も陰唇に手を添えて、自分の膣穴に右手の中指を滑り込ませた。



「おお、混浴って最高だな!混浴バンザ〜イ!!」

男性職員は目をギラギラと輝かせながら、男根をシゴくペースを上げた。

最後は私に近付いて来たかと思うと、大量の精子を私の胸元へ射精した。

「・・・(亀頭から精液が出るところ、初めて見ちゃった)」

私は冷静さを保ちながらも、垂れ落ちる精液をそのままにしながら

立ち上る匂いを嗅いで軽いアクメを迎えた







6.



「おかげで、ここの温泉の魅力を堪能出来ました。ありがとうございました」

冷静さを取り戻した三人は、再び同じ湯船に肩まで浸かりながら

リラックスした気分で話し合っていた。

「じゃあ、閉鎖するって話は・・・」

「撤回します。というより、私たちはココの温泉だけでなく

もっと混浴について見識を深めるべきだと思いました」

「僕もそう思います。それまで結論を急ぐ必要はない、という考えに至りました」

私は会社を休んでまで来た甲斐があったと胸を撫で下ろした。



「お嬢ちゃん。村役場の連中はまだいるのかい?」

ようやく家族を呼びに行った常連客が、息を切らせて戻って来た。

「ええ、いるわ。せっかくだから、一緒に入りましょう」

「お嬢ちゃんのお誘いなら断れないな。

でも女房も一緒に来ているから、入り切れるかなぁ」

常連客はそう言いながら、男性用の脱衣室に引っ込んだ。



「地元の人とも仲が良いんですね?」

「ええ。だって混浴仲間ですから。

でもさっきみたいな、一歩踏み込んだ『裸のお付き合い』までは

まだ誰ともしていませんよ?」

私はいたずらっ子のように笑いながら、湯船から立ち上がった。

【おわり】











【あとがき】

日本人が愛する癒しの場所:温泉。

中でも『混浴浴場』は、大らかな日本文化の象徴的な存在だと思います。

欧米の一部にもヌーディストビーチや混浴サウナがありますが

男女が同時に裸になれる場所がある国は、そうそうありませんよね。

治安が良くなければ成り立たないのですから。



本作では、村営浴場の存続のため、主人公が奮起する展開にしました。

廃止を前提に視察にした村役場の職員を説得するには

温泉への理解を高めるだけでなく、混浴好きにさせることが必須です。

主人公の胸元へ射精までしてしまう男性職員は調子に乗り過ぎですが

きっと彼は、村営浴場存続のために力を発揮してくれるでしょう(笑)。

実際、裸を隠そうとしない若い女性がいたら

男性側も性器を晒して良いと思います。

いや、自信がなくても晒すべきですよね?露出っ子の皆さんはどう思います?



もし『裸を見られるのが楽しいから見せちゃおう!』という女性がいるなら

「見られるくらいは仕方ないと思うんです。だって混浴ですから」

と、自分からアピールして欲しいですね。きっと楽しくなるだろうと思います。



作品の終盤は、ややエスカレート気味な主人公たちですが

本誌を愛読している露出っ子ならば

主人公と似たようなことも出来ると思います。

とりあえず、地元に近い混浴浴場をネットで検索してみませんか?

【ベル】

 



 今月号はいかがでしたでしょうか。
 こちらにアンケートを設けさせて頂きました。ご回答、よろしくお願いします。

期待通りだった
期待していたほどではなかった
イマイチだが次回に期待する
もう読まない

その他 ご意見ご感想が頂ければ幸いです。