読者投稿小説
小説『同窓会で野球拳』
作;ベル
私の名前は佑美(ゆみ)。34才の主婦です。
この間久しぶりに、小学校の同窓会に行きました。
私はワンピースを新調し、おしゃれをして出掛けました。
初恋の人:光雄くんに会えるかもしれないと思うと
それだけでワクワクしていました。
子供もいますがまだ体型は崩れてなく、プロポーションには自信がありました。
全員で20人くらいの参加者が集まって
郷土料理を出す居酒屋のような店を貸し切りました。
「昔、お前と野球拳をやったこと、憶えているか(笑)?」
料理を堪能しお酒も進んでくると
クラスのガキ大将だった男の子が突然言い出しました。
確かにやった憶えはありましたが、それは小学校1年の頃の悪ふざけです。
もちろん最初は断りましたが、酔った同級生たちが彼に加勢し
結局、私と彼がみんなの見ている前で勝負する事になってしまいました。
「やーきゅーうー、すーるなーらぁ!」
掛け声とともに、場は一気に盛り上がりました。
「・・・(まあ、お互い大人なんだし、大事にはならないか)」
始まるまでは私も安易に考えていましたが
少しずつお互いに脱ぐうちに、いきなり3連敗する事態になりました。
みんなの前で新調したワンピースを脱がされ
光雄くんもいるのに、私は下着姿にさせられました。
「もう、この辺で勘弁して」
私は丁寧に頼みましたが、みんな酔っているので聞き届けてもらえません。
その後、私が連続で勝ちましたが、ガキ大将との勝負は続き
私も最後には一糸纏わぬ姿にさせられました。
「嘘でしょう?私には中学生の娘もいるのに・・・」
どうにか両手で股間と乳房を隠しましたが
いつの間にか脱いだ衣服も別々に持ち去られてしまい
男女を問わず裸同然の姿を同級生たちに見られ続けました。
しかもこの姿をスマホで撮られてしまいました。
「光雄くん、何か言ってあげてよ。
佑美はあなたの会えると知って、ワンピースを新調してまで来ているんだから」
「ちょ、ちょっと!」
「えっ?それって、光雄が佑美の初恋の相手ってことか?」
昔の思い出まで同級生たちに暴露されるのは、とても恥ずかしい出来事でした。
しかし、同級生たちは光雄くんを招き寄せ、私の隣に座らせました。
両手で股間と乳房を隠しているとはいえ
全裸になっている私は、ますます顔が真っ赤になりました。
「ほら、光雄くん。何か言いなよ。
佑美に『キレイだよ』くらい言ってあげても良いんじゃない?」
「違うセリフでも構わないぜ。
『もっと良く見せてよ』『隠すなんてもったいないよ』なんてどうだ?」
幼馴染みとはこれほど遠慮がない存在なのか、と思い知らされました。
もし服を着ていたら、私は両手で顔を覆っていたでしょう。
でも身体を隠せなくなるので、それも叶いません。
しかし、沈黙が続いた後に彼が言った言葉が、全てを変えました。
「・・・実は俺も、佑美が『初恋の相手』だったんだ」
34才の主婦にとって、これほどときめく言葉があるでしょうか?
私は感動のあまり、両手で口元を押さえながら嬉し涙を流していました。
「ゆ、佑美!見えちゃってる、見えちゃっているわよ?」
同級生が驚きながら指摘しますが、それどころではありません。
私にとっては、25年越しの初恋が実ったのですから。
しかも光雄くんは、そっと私の肩を抱いてくれたんです。
私はそのまま、彼の肩に頭を寄せました。
「嬉しい。私、同窓会に参加して良かったわ」
光雄くんにだけ聞こえるような小さい声でつぶやくと
彼の肩を抱く手に力が込められたのが分かりました。
「まさかのカップル誕生!」「みんな、シャッターチャンスよ?」
同級生たちが私と光雄くんの前に回り込み、スマホで写真を撮りました。
しかし、股間と乳房を隠さない姿が撮られているのに、私は動じませんでした。
むしろスマホのフラッシュが光るたびに、祝福されているようにさえ感じていました。
その日、私は同窓会がお開きになるまで、ずっと全裸のままでした。
終始、光雄くんと腕を組み、身体を隠すことをやめてしまいました。
その代わり、足を開くとか身体を触らせるといった行為は一切なかったです。
やはりそれは、同級生同士という関係だからこそ
一線を越えないで済んだのだと思います。
最後の集合写真では、私と光雄くんが最前列の真ん中に座り
さながら結婚式2次会のようだとからかわれました。
さすがにこの写真を印刷することは出来そうもありませんが
あれから1ヶ月経った今でも、私は家で一人きりになると見返してしまうのです。
【おわり】
***** ***** ***** ***** *****
(あとがき)
職場での野球拳の最大の魅力は「知り合いの前で脱ぐ」ことです。
見ず知らずの人に見つかっても、逃げ切れればOK・・・みたいな要素がなく
仮に下着姿までだったとしても、写真に撮られてたり、翌日以降も噂になったり。
個人的には、仕事の失敗の穴埋めでやむなく従わされるのではなく
全員参加で始めたゲームだったのに、自分ばかりが負け続けてしまい・・・
というパターンが好きですね(笑)
今回は職場ではなく、同窓会を舞台にしましたが
男女差が少ない小学校の同窓会は、対等の関係性だからこそお互いに遠慮がなく
野球拳をするのに向いていると思いました。
主人公の年齢層は、本誌の現役露出っ子よりもやや高めにしました。
このくらいの年代になると、地元に残っている人もだいぶ減り
だからこそノスタルジーの要素も相まって、会えるだけでも楽しく感じます。
もし、同窓会の案内が来たら、本作の主人公のように
初恋の人に対して積極的になってみてはどうでしょうか?
別に露出プレイまでは強要しませんが(もちろん、してくれたらうれしいけれど)
「今だから言えるけれど、私、○○くんのことが好きだったんだ」
なんて告白すると、とても盛り上がるし楽しい会になると思います。
私は『月刊野外露出』の愛読者ですから
トピックスの記事や、ベンジーさんの編集部だよりを読んで
それを「お題』に短編官能小説を書いてみたりしますが
「私がこの主人公と同じ状況になったら、こんなことをやってみたい」
(男性読者なら、こんなことをさせてみたい・・・ですね)
というアイディアがあれば、短い文章で良いので
ベンジーさんまで送って下さい (笑)
【ベル】
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