読者投稿小説




   町の写真館 〜父戀娘〜(後編)

                作:鷲葉

 単身赴任先に帰った丈史は、敦子に連絡する勇気もなく、以前の写真で自慰を繰り返した。娘の乳房を想像し、精液を撒き散らす日々。陰茎を握り、写真の敦子の秘部に射精する妄想に、夜を費やす。精液が手と写真をべっとりと濡らし、娘の体臭を思い浮かべる。
 ある日、敦子から同じ封筒が届いた。震える手で開けると、返信用封筒、婚姻届、写真だけの結婚式を撮影するというある町の写真館の案内。婚姻届の夫欄には丈史の名前が。無効だとわかっていながら押印した婚姻届を返信して数日後、敦子から写真館の予約確認のスクリーンショットが届いた。
『秘密厳守!特別コース(オプション有り)』
 丈史は法事と偽って休暇を取り、新幹線を予約した。胸の高鳴りが、禁断の興奮を予感させた。車内で娘の写真を眺め、陰茎を軽く触れる。
 写真館で用意された紋付き袴に着替え、どこか現実味のない「ごっこ遊び」のような服装に拍子抜けする丈史。だが、白無垢の敦子が現れ、その美しさに息を呑んだ。娘の体は、伝統衣装の下で豊かに膨らみ、丈史の視線を誘う。胸の膨らみが布地を押し上げ、腰の曲線が妖しく揺れる。
 撮影技師が、機械的な手つきでライトを調整し始める。
「では、新郎新婦、もっと近くへ。寄り添ってください」
 技師の声に促され、丈史は震える手で敦子の肩に触れた。着物越しに伝わる、若く、力強い熱。
 撮影が進む中、BGMが止まり、技師が奇妙な「小道具」を運び込んだ。
 三三九度の杯の中身は、特別な地酒だというスミレやジャスミンのような芳香を放つ甘ったるい蜜酒。
 敦子が飲み、口移しで丈史に。娘の唇の柔らかさ、舌の甘い味が、戸惑いながらも飲み下す丈史を酩酊させた。舌が絡み合い、唾液が混ざり、爛熟した熱帯の果実香が鼻腔を満たす。娘の吐息が熱く、丈史の陰茎を硬くさせる。
 お色直し後、純白のウエディングドレス姿の敦子。純粋無垢な美しさにストロボが炊かれ、技師の指示で下半身を露わに。酩酊した丈史は勃起を晒し、敦子はKカップの乳房と濃い陰毛を誇示した。娘の秘部はすでに蜜で濡れ、ピンクの花弁が開きかけ、クリトリスが腫れて輝く。陰唇が蜜を滴らせ、丈史の視線を釘付けにする。閃光のようなストロボの光が、スタジオの闇を白く焼き切るたびに、丈史と敦子の姿が「父と娘」から「一対の雌雄」へと書き換えられていく。

 追加オプションの誓約書に、期待に震える手でサインし、地下の更衣室へ。そこには手枷足枷、ボールギャグ、尻尾プラグ、犬の覆面……卑猥なSMの道具が並ぶ。敦子の目が輝き、丈史の陰茎を触る手が熱い。プラグが娘の肛門に挿入され、尻尾が揺れる姿に、丈史の興奮が高まる。プラグが肛門を広げ、敦子のうめきが漏れ、蜜が太ももを伝う。
 数十分後、自ら犬の覆面と手枷足枷、尻尾プラグを揃って身に付け、直立した人間の膝より低い出口から四つん這いで這い出た二人は、正邪が反転した漆黒のチャペルのような空間に導かれた。
 血のように赤い照明器具に照らされ、ドゥームメタルが響く中、技師が参考に三年前の映像をお見せしますと言って敬子と犬の結婚式の映像を流す。失踪する直前の、Iカップの敬子が四つん這いで犬と永遠の愛を誓い、交尾する姿。犬の陰茎が妻の秘部を激しく突き、敬子の膣壁が収縮し、快感と背徳感からの絶叫が響く。敬子の大きな乳房が揺れ、蜜が飛び散り、犬の精液が溢れ出す。
 映像に釘付けになる丈史と、勃起した陰茎の正直な反応を見やった技師は薄ら笑いを浮かべながら、
「事前申込の備考欄に書いてありましたが、娘さんはファーストキスで処女だとか。がっつかず優しくしてあげてください。孝行娘ですね」
と囁いた。
 犬の覆面とボールギャグを外され、永遠の愛を誓い、首輪を交換。長いキスを交わし、涙と唾液を飲み下す。娘の舌が絡み、甘い吐息が混ざり、丈史の陰茎が娘の太ももに擦れる。娘の唾液が甘く、丈史の口内を満たす。
足枷と性器の拘束が外され、丈史は敦子の尻にのし掛かった。父娘はつがいの獣となった。敦子の処女の腟は蜜を溢れ、丈史の陰茎は苦痛を凌駕して勃起していた。娘の内壁が熱く締め付け、丈史を狂わせる。ゆっくりと挿入し、処女膜を破る瞬間、敦子の痛みの叫びが悦びに変わる。血が混ざった蜜が滴り、丈史の陰嚢を濡らす。敦子の絶叫が悦びに変わり、丈史の腰が激しく打ちつける。娘の膣内が痙攣し、丈史の陰茎を絞り上げる。Kカップの乳房を鷲掴みにし、乳首を捻り、敦子の体が弓なりに反る。陰毛が汗に濡れ、クリトリスを指で刺激すると、敦子の体が震え、蜜が噴き出す。
 丈史は気付かずに「畜生、畜生!」と叫んでいた。
 技師は微笑み、「的確な自己分析ですね」と囁く。丈史にはそれが人間としての死刑宣告に聞こえた。
 父親に組み伏せられ貫かれたまま、敦子は「畜生!畜生!畜生!畜生!畜生!」と陶酔しきった表情で嬌声を上げ、丈史は虚を突かれたものの、娘の歓呼に応えるように畜生、畜生と再び声を上げた。
 数時間もの交尾。歓喜の絶叫と無機質なシャッター音。敦子の乳房が揺れ、陰毛が汗に濡れ、丈史の精液が娘の体内に注がれる。何度も、何度も。騎乗位で敦子が腰を振り、丈史の陰茎を深く飲み込み、クリトリスを擦りつける。子宮口に亀頭が当たり、敦子の目が虚ろになる。四つん這いで後背位、丈史が尻を叩き、プラグを抜き挿ししながら突く。肛門と膣の二穴を交互に刺激し、敦子の絶頂が連続する。敦子の潮が噴き出し、互いの体を濡らし、塩辛い味が混ざる。技師は額の汗を拭おうともせず、取り憑かれたように父娘の痴態をフィルムに収め続けた。
 最後に通常スタジオへ。『結婚しました』と金文字で書かれた白い看板の前で、再び交尾を撮影。技師に言われるがままに、四つん這い、騎乗位、屈曲位で繋がる父娘。まんぐり返しの体位で父親に貫かれたまま敦子の潮が弧を描き、自身の顔と乳房を濡らす。潮の味が塩辛く、娘の体をさらに官能的に輝かせる。丈史の精液が娘の顔にかけられ、敦子が舌で舐め取り、飲み下す。白濁の液体が唇を伝い、敦子の目が恍惚とする。技師は血の繋がった獣のつがいの恥知らずな姿に、最大級の賛辞を贈った。

 後始末と身支度を済ませ、写真館への報酬を振り込んだ父娘。新婚旅行先はタイ。写真館の技師は、敬子の飼い主とのコネクションがあった。
 空港で退職届・退学届を投函し、携帯を捨て、保安ゲートを潜る。自由と禁断の快楽が待ちきれず、熱い抱擁で、互いの体を確かめ合う。下着を着けていない敦子の秘部から精液が滴り、丈史の陰茎が再び硬くなり、機内までのボーディングブリッジで娘の体を触る。機内で敦子の手が丈史の股間に伸び、軽く刺激する。
 その頃、タイ奥地で敬子は犬と眠っていた。肘と膝から先は四足歩行用のカーボン義足に置換され、声帯を除去された口から呻き声が漏れる。夢の中で娘と夫の到来を予感したのか、蜜を溢れさせた。秘部が熱く疼き、犬の陰茎を求めるように収縮し、陰唇が開閉する。
 『結婚しました』と題された父娘の交尾写真がプリントされた差出人不明のハガキを受け取った丈史の職場や敦子の大学、親類縁者や友人知人は少なからず衝撃を受けた。警察に捜索願が出されたが、父娘の足取りはタイの国境を陸路で越えたところで途絶えていた。
 丈史と敦子は、タイの国境を越えた地域のクリニックで敬子と同様の施術を受けていた。四肢が獣のように改造され、人倫に囚われない自由な快楽が訪れる。まだ慣れない四足歩行の体で、互いの性器を舐め合い、施術後の痛みを快楽に変える。声帯を除去されたが、もはや獣の父娘に言葉はいらなかった。敦子の舌が丈史の陰茎を包み、丈史の舌が娘の膣内を探る。
 黄金の三角地帯に存在する広大な私有鳥獣保護区で、三人と一匹は生まれたままの姿で再会した。敬子と敦子は涙を舐め合い、剛毛に飾られた性器を舐め合う。甘い蜜の味が、母娘の絆を深める。敬子の舌が敦子のクリトリスを刺激し、敦子の指が母の膣内を探る。母娘の蜜が混ざり、絶頂のうめきが響く。丈史と雄犬は鷹揚に雌をシェアした。丈史の陰茎が妻と娘を交互に貫き、犬のそれが加わる乱交の宴。丈史が敬子を後ろから突き、犬が敦子の秘部を犯す。交代し、四匹の獣が絡み合い、精液と蜜が混ざる。絶頂の叫びが森に響き、体液が地面を濡らす。丈史の精液が敬子の子宮に注がれ、犬のそれが敦子の体内に溢れる。

 七年後、雄犬は老衰で死に、敬子は二匹、敦子は三匹の子を産んだ。子らの体は、遺伝的には丈史の血を引く人間でありながら、獣の混血のように強くしなやかで官能的だった。出産時には、敬子と敦子の膣が広がり、子らが蜜に塗れて滑り出る。丈史がそれを舐め、清め、子らの小さな性器を優しく触る。
 私有地を所有する王族は、ライブ映像を貴族や富豪たちと楽しみながら、産まれた子らを日本の親族に返す慈悲深い計画を語る。「とはいえ、人間の教育を学んだとて、いずれ獣の血に導かれ、自らの意志でこの地に戻ってくるだろう」と。
 王族の足元では、G7諸国から集められた美しい雌の獣たちが、肘と膝から先を四足歩行用のカーボン義足に置換された姿で奉仕していた。舌が陰茎を舐め、蜜を滴らせる姿が、永遠の宴を彩る。貴族や富豪たちの陰茎が雌の秘部や口に挿入され、乱交の熱気が満ちる。雌たちの絶叫と精液の噴出が、夜を埋め尽くした。
                 (終)




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