弥生の場合


[1] 弥生 最下層なりの格好を
「最下層には、最下層なりの格好をさせなきゃね。さあ、向こうの赤い円の中で、四つん這いになりなさい」
そう言って、女性はリードを引き、数歩先の赤い円の中に連れて行った。
その円は少しクッション性の、ある床になっていて円の淵には、リングがいくつか固定されていた。
そのひとつにリードを固定され、首を自由に動かせなくなってしまった。
女性は壁にかけらている、数々の道具らしきものを物色し、先ずはいくつかの枷を持ってきた。
「舌は、出していなさい。動いちゃダメよ。」
静かにそう言って、両手両足に革製の枷を嵌めた。
かなり厚手の革でできていて、固定ベルトも3つずつ付いているようだった。
しっかり枷を装着されたあとで、今度は30?40cmほどの、金属のバーを2本持ってきた。
一本は、両端についている短い鎖を、それぞれ左右の手枷と固定。
これで腕は閉じられない。
同様にもう1本も左右の足枷に固定され、足も閉じられなくなってしまった。
さらに、両手には革製のグローブを嵌められた。
「まだ終わっていないわよ」
と言いながら、今度は腰にとても厚手で太いベルトを巻きつけた。
そのベルトについているリングのひとつに鎖をつけて、足枷のリングとつないでしまった。
両足首が腰ベルトとつながれて、もう立ち上がることはできない。
両手首も腰ベルトと繋がれ四つん這いで、歩くことさえ難しそうだ。
「最下層に顔はいらないわね。舌はもういいわよ」
そう微笑みながら、女性は全頭マスクを被せ始めた。
目と口は開いているので、辛うじて、なにをされているのかはわかる。
女性は、私が被虐を感じるよう、わざとゆっくりとやっているかの様に、後ろの紐を丁寧に締め上げる。
やっとそれが終わると、大人用のおしゃぶりかと思う様な、奇妙なものを目の前で見せつけた。
「このおしゃぶりはねけっこう固いのよ。この中には身体が、気持ちよくなるお薬が入ってるの。小さな穴から少しずつ出るようになってるから、あんまり噛み締めたら後で辛いわよ。」
そう言って、口に咥えさせると後頭部で閉めて固定してしまった。
固いおしゃぶりを、咥えて吐き出すこともできない。
おまけに少し甘いような、液体がじわっと出てくる。


[2] ベンジー
最下層には最下層なりの格好か。
この言葉だけで、どこまで惨めな姿にされるか、想像できそうだね。
早速、手足を拘束されていったか。
まずは閉じられないようにされて、次は立ち上がれないようにされて、弥生は四つ足動物にされてしまったのだね。
その上で全頭マスクか。
おまけに変な薬の染み出るおしゃぶりまで咥えさせられて、吐き出すこともできないって……
甘い液体には、どんな効果があるのだろうね。