投稿小説

 『ユリエのバーチャルワールド』

                    作;青空和美

エピローグ

半年後、ユリエはタロウと結婚することになった。
会社の大会議室を会場として、全社員が集まっていた。
司会者が大声で言った。「新郎新婦の登場です。
拍手を持って迎えて下さい」
二人が扉を開けて入ってきた。
花嫁は全裸だった。
拍手が起こった。
新郎と新婦は、みんなの横を祭壇に向かって歩いている。
社員達はユリエの胸やお尻を触って歓迎している。
やがてキャンドルサービスになった。
各々のテーブルの中央の蝋燭に火を点けて周った。
社員達はこれ幸いとユリエのお尻や秘部の穴に指を突っ込んだ。「イヤーン。感じちゃう」
式は終わった。
「これから新婚旅行の準備を執り行なう。新婦は、このテーブルの上に仰向けに寝るように」
ユリエは横になった。
「ではシャボンを塗る」
下の毛にシャボンを塗った。
剃刀で下の毛を剃った。つるつるになった。
「まあ、童女のようね。綺麗だわ」
「うらやましいな。みんなに体を見られて感じるなんて」
「じゃあ、あなたも裸になったらいいじゃない」
「わたし変態じゃないから」
「じゃあ腹ばいになるように」
ユリエは腹ばいになった。
「もっとお尻を上げて」
ユリエはお尻を高くした。
「お尻の穴を見せて平気なのかしら」
「あそこが濡れてるじゃない。感じてるのよ」
「超露出狂ね。あんな性格で奥さん務まるのかね」
「僕は家内の裸を、人に見せるなんて出来ないけど」
「当たり前だろう」
「だけど、あんな美人だったら何でも許しちゃう」
「そうだね」
お尻の周りにも、シャボンを塗り剃刀で剃った。
「準備が出来ました」と言った。
すると絵の具を持った人がやって来た。
服を描いていった。
ちょっと見ると、ホットパンツにTシャツのようだったが、よく見ると前もお尻も割れていて何も着ていないのが分かった。
「ボディペインティングしてるって分かるわよ」
「あんな格好で新婚旅行に行くの?信じられない」
司会者が言った。
「じゃあ、このまま何も着ないで、新婦は世界旅行に旅立たれます」
「本当にあんな格好のまま出かけるの?」
「捕まらなければいいけど」
新郎新婦は腕を組んで、扉を開いて出て行った。
社長が言った。
「では問題を出そう。
当てた人には100万円の賞品を与える。
複数当たった場合は、人数で割った金額を与える。
新婦は先ほど裸で旅立った。で、どこで捕まるかをクイズにする。行く国は白板に示したから、この部屋を出る時に紙に書いて応募するように」
社員は考えて応募した。
室長が「あんな簡単な問題じゃあ、当選者がいっぱい出るよな」
「室長はどこの国を書いたのですか」
「当たり前じゃないか。日本だよ。
出国する前に、捕まるに決まってるじゃないか」
「私はそうは思いません」
「出国官が見逃すはずがない」
「そうですか」
社長が言った。
「これでタロウとユリエの式を終了する。何も無ければこれで解散する」
女性社員が言った。
「社長、ユリエさんばかり贔屓じゃないですか」
「贔屓はしてないつもりだが」
「ユリエさんだけに、裸を許可するなんて」
「だから、失敗したら罰を与えているだろう」
「じゃあ、罰を受ければ、裸になってもいいのですか」
「ま、まあいいけど」
「じゃあ、私裸になります」
数人の女性が服を脱ぎ出した。
「おい、マジかよ」
男性社員はびっくりした目で、それを眺めていた。
夜、飛行機の中で
「ねえ、眠れないわ。裸のままだから興奮してしまうの。ねえHしましょうよ。周りの人達、みんな寝てるから大丈夫よ」
「じゃあ、静かにね」
「分かったわ」
タロウはユリエの乳房を舐めた。
秘部に巨砲を突っ込んだ。
ピストン運動を始めた。
ユリエは興奮してきた。
オーガズムに達した。
「イクー」と大きな声を出して果てた。
「シー、声が大きいよ」
「ごめんなさい」
(おわり)


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