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   『自己啓発セミナー』後編


                              作;ベル



「こんな展開になるなんて、想定外でしたね(笑)」
「本当にそうだね。さっき泉さんにも言ったけど、今回は運が良い。
流れが良い方に向いていたとしか言いようがないよ(笑)」
エントランスに掛け込んだ後、篠田先生と戸田さんは
息を切らしながらお互いの顔を見て笑い始めた。
「篠田先生のアドリブが功を奏したね。
いったい『現代アート』なんて理由付け、いつ考え付いたんです?」
「ずっと前からです。でも使う事があるなんて思いもしなかったわ」
「えっ?どういう事ですか?」
私たち受講生は耳を疑った。

「本来、ベーシックステージでは
『コンビニでの下着露出』までしか予定していなかったんだよ。
もっとも予定通りの展開にならない時も良くあるけれどね」
「その場の雰囲気や状況で、様々に課題を変えていくのが
セミナー担当者の力量とも言えるんだけど、
ベーシックステージで私まで全裸になるなんてまずないし
エントランスに戻らずに全裸露出を続けるなんてあり得ないの」
「それも全く関係ない第三者を巻き込んでだろう?
きっとスクール始まって以来の出来事だと思うよ。
菅野さんに話してあげても、なかなか信じてもらえないだろうね」
戸田さんは笑いながらICカードをカードリーダーに近付けると
半透明の扉を開き、階段をのぼって行った。
よくよく考えると篠田先生も素っ裸になっていたから
ICカードを持っていたのは戸田さんだけだった。
もし彼が居なければ、エントランスには入れなかったのだ。

「さあ、教室に戻りましょう。
このエントランスだって、誰が入って来てもおかしくないんですよ。
もっとも『現代アート』を体感した皆さんなら
誰が来たって、今さら身体を隠すことはないと思いますけれど」
確かにこのメンバーと一緒なら
私は裸でいることの方が当たり前だと思うようになっていた。
篠田先生と私たち4人は、戸田さんの後を追って階段をのぼった。





「先生まで全裸になったんですか?」
私たちの姿を見つけた菅野さんが、3階の受付の中から飛び出して来た。
当然だが、彼女は事務服を着直していた。
「今回のベーシックステージは素晴らしかったわ。
菅野さんも102号教室に来て。
『仕上げ』のアシスタント役までお願いしたいから」
「先生では、あの『仕上げ』が出来ませんからね(笑)」
菅野さんは受付奥の職員に会釈して、私たちと一緒に教室へ向かった。
教室の中は輪のように並べられた椅子がそのままになってた。

「さて、想定外とは言え
皆さんはベーシックステージの枠を大きく超える『課題』を実行し、
相当な『覚悟』を示す事が出来ました。
この経験で、おそらく会社のみならず
どんな所でも誰に対しても
まったく物怖じしない『強さ』が身についています」
篠田先生は教壇から、私たち一人ひとりの目を見つめて言った。
「階段の壁に貼られたスローガンの中に
『行動した者だけが成功を手に出来る!』という物がありますが、
今までの悩みが取るに足らない事だと思えるほど
自分の中の価値観を大きく変える経験をしたのです。
そしてそれは失われる事のない財産となって
皆さんの今後の人生を照らし続けてくれるでしょう」
先生は満足そうに何度も頷いた。

「それではベーシックステージ最後の課題です。
皆さんにとっては簡単かも知れませんが
『実践』の仕上げだと考えて下さい」
篠田先生が合図すると、菅野さんは輪になった椅子の真ん中に立ち
私たちの目の前で再び服を脱ぎ始めた。
もっとも教室で服を着ていたのは菅野さんだけだったので
彼女も素っ裸になるのが当たり前のように感じた。
「本当なら最後の課題で素っ裸になるのは
私が最初になるハズだったんですよ(笑)」
服を脱ぎ終えると、菅野さんの短くカットされた陰毛が露わになった。

「最後の仕上げは剃毛(ていもう)です。
本当ならある程度は自分で剃り、私と菅野さんが仕上げる
という課題だったんですが
もう皆さんはレギュラーステージのレベルに達しているので
男女ペアになって、お互いに剃り合うようにしましょう」
「今度は受講生同士で?」
私はまた胸が高鳴り始めた。浅生さんも驚いた顔をしながら私の方を見た。
「ただし男性より女性の方が剃りにくい分、傷になりやすいので
深田さんと阿部さんは、一度菅野さんで練習をしてからにしましょう」
篠田先生が教壇の下から銀色のマットと手さげ袋を取り出すと
菅野さんはそれを受け取り、床に広げた。
マットはキャンプ用品のようで、2メートル角ぐらいの大きさだった。

「急ぐ必要はありませんから、ケガをしないように気をつけて下さいね」
菅野さんはマットに座るとシェービングクリームの入った缶を振り
M字開脚の姿勢で泡立ったクリームをオマンコに塗った。
「上手に剃るコツはしっかりと手を添えて押さえながら剃る事です。
練習と言いましたが、菅野さんの陰唇を傷つけなようにして下さい」
篠田先生が深田さんと阿部さんに4枚刃の剃刀を渡すと
二人揃って菅野さんの陰毛を剃り始めた。
やがて泡がなくなっていくのと一緒に
スベスベの恥丘が露わになっていった。
「まだアナルの周りに剃り残しがありますよ。
大きく足を広げさせて、丁寧に1本残らず剃って下さい」
篠田先生に指摘された二人は
今度は自分たちでシェービングクリームを塗り直し、
菅野さんに姿勢を何度も変えさせながら
ツルツルのパイパンオマンコに仕上げ終えた。
全て終わる頃には、菅野さんも顔を赤く染めていた。

「続けて泉さんと浅生さんのオマンコもツルツルにしてあげて下さい」
菅野さんが立ち上がると、私たちはマットの中心で背中合わせになり
マットの外側に向けてM字開脚の姿勢になった。
「泉さんも浅生さんも『実践』の前とは後では別人のようだわ」
菅野さんは再びシェービングクリームの入った缶を振り
泡立ったクリームを私たちのオマンコに塗ってくれた。
「では深田さんは泉さんを、阿部さんは浅生さんをお願いします」
篠田先生が深田さんと阿部さんに新しい剃刀を渡すと
二人は私たちの陰毛を剃り始めた。

「深田さんのオチンチン、また大きくなっている」
陰毛を剃られながら、彼の男根を見つめ続けていると
私のオマンコも再び愛液で濡れ始めていることに気付いた。
「泉さん、また濡れているよ」
深田さんにも気付かれてしまうほどだったようで
彼は一旦剃毛の手を止めて、私の陰唇を指先で押し広げた。
「しょうがないじゃないですか。
明るい所で男の人にアソコを見られるのも初めてだし、
ましてアソコを触られながら毛を剃られるだなんて
今まで考えたこともなかったんですから」
「違うんじゃない?」
「何が?」
「いや。違う、というより正確ではないよね。泉さんが濡れている理由」
深田さんは微笑みながら応えた。

「泉さんがこんなに濡れているのは
『男にオマンコを見られるのが初めてだから』ではないし
まして『こういう状況を考えたことがなかったから』じゃない。
自分のオマンコを見て欲しいから。恥ずかしい姿を見られたいから。
そうなんだろう?」
「えっ?」
私はオマンコだけでなく、心の中まで見透かされている事に驚いた。
「実は俺もそうなんだ。
泉さんにペニスを見られていると思うと、ますます勃起してしまうんだ。
もちろん泉さんのヌードを間近で見ているせいでもあるけれど
もしかして俺、『露出』に目覚めたのかも知れない。
泉さんもそうなんだろう?」
「ええっ?」
私の中で漠然としていた『疑問』が一気に解けていく感じがした。

「引っ込み思案の私がこんなに恥ずかしい事を次々出来てしまうなんて
自分でも不思議だと思っていたけれど、
私も『露出』に目覚めてしまったのだとしたら納得がいくわ」
「俺たち受講生は、もうお互いに隠すことがないほど
お互いをさらけ出し合っているんだ。
だったら『アソコ』なんて言い方も必要ないと思わないか?」
深田さんは脇に置いた剃刀を再び手にして、私の顔を見つめた。
「じゃあ、今度は正確に答えてくれ。泉さんは俺にどうして欲しい?」
「先生や菅野さんのように、私のオマンコをツルツルに剃って欲しい!
もちろん貴方のオチンチンもよく見せて欲しいし
オマンコを触られて感じてしまう私の姿も見て欲しい!」
私は教室にいる他の人にも聞こえるくらい大きな声でハッキリと答えた。
その瞬間、私の中で何かが弾けた気がした。
「ああ、任せておけ!」
深田さんは私の身体を起こして四つん這いの姿勢に直すと
お尻の肉を左手で押し広げながら、背後から陰毛を再び剃り始めた。
「あっ・・・んんっ・・・くふっ・・・」
私はお尻の穴まで間近で見られながら、快楽に身を漂わせ始めた。

「深田さん、やるなぁ(笑)」
私たちの様子を見ていた阿部さんも
強引に浅生さんの足首を掴んで足を広げさせると、
彼女のクリトリスを愛撫し始めた。
「あーっ!阿部さん、何を?ダメ、恥ずかしい!イヤあぁー!」
「言葉では拒んでいるけれど、君も泉さんと同じなんだろう?
オマンコを触られて感じてしまう姿を見て欲しいんだろう?」
「そんな・・・そんなこと・・・な・・・い・・・」
浅生さんの言葉が本心でない事は、誰が見ても明らかだった。
足首を掴まれた時から愛撫されるまで
浅生さんは両手で自分の口元を押さえるだけで
阿部さんの為すがまま、何一つ抵抗していなかったからだ。

「浅生さん、君も泉さんと同じように本心を言ったらどうなんだ?」
「・・・」
「さっき撮影現場の空気を一変させたのは、間違いなく浅生さんだった。
学生の愛撫を受けていた時の君は、今の泉さん以上に積極的で
自分から身体を差し出していたからね。違うかい?」
「・・・」
「それだけじゃない。君はオッパイを揉まれながら
右手を自分の背後に回して、学生のチンコを触っていただろう?
私だけじゃなく、きっと篠田先生や戸田さんも気付いていたハズだ」
「・・・」
「気付かれていないと思っていたのかい?
それとも気付かれていると知りながら、チンコを触り続けたのかい?
いや、気付かれてもやめられないほど気持ちが高ぶっていたのかい?」
「・・・」
浅生さんは一切答えなかったが
ハアハアと息を乱し、身を小刻みに震わせている様子から
その全てに『YES』と答えているのも同然だった。

「浅生さん。あなた、せっかくのチャンスを逃して
また自分の殻に閉じこもるつもり?」
突然、篠田先生が割り込んで、阿部さんの愛撫を制止した。
「さっきの撮影現場で吹っ切れたと思ったんだけど
新しい自分に生まれ変わるには、受け入れるだけじゃダメなのよ。
あなたも今の気持ちを言葉に出して言わないと」
「私の・・・今の気持ち・・・」
浅生さんは仰向けに寝ると自分で両膝を左右に広げて
オマンコ丸見えの姿勢になって哀願した。
「私も先生や菅野さんのように、オマンコをツルツルに剃って欲しい!
もちろんクリトリスでもオマンコでも好きな所を触って構わないから
みんなの前で私をイカせて欲しい!」
浅生さんは涙を浮かべながら、私と同じくらい大きな声で答えた。
彼女の中でも何かが弾けたのだと感じた。
「素直になれたね。でもイカせるのは全部剃った後にしよう」
阿部さんは浅生さんの右足を自分の方に載せると、大きく足を開かせ
陰唇を指先で摘まみながら彼女の陰毛を再び剃り始めた。
「あっ・・・はふっ・・・あんっ・・・」
彼女は指先でオマンコを触られる度に喘ぎ声を洩らし続けた。

自分の願望をそれぞれ告白させられた私たち二人は
今日初めて会った受講生仲間の勃起した男根を見つめながら
好きなだけ身体中を触られてパイパンオマンコにさせられてしまった。
「恥ずかしい気持ちと見られたい気持ちが両立するなんて
私もう完全に『露出狂』だわ(笑)」
私は阿部さんにも見えるように、自分から足を大きく広げた。
浅生さんもそれに応じるかのように、深田さんに向けて足を開いた。
「もっと見られたい。もっと触られたい。もっとイカされたい。
二人とも、そんな淫らな衝動に駆られているのね(笑)」
篠田先生は笑いながら私たちを制した。
「でも『男女ペアになってお互いに剃り合う』って言ったでしょう?
深田さんや阿部さんも同じ受講生なんだから
今度は二人をツルツルにして上げましょう。
気持ち良くしてもらったんだから、なおさらですね」
「でも男性は女性より毛深いので、今度は先生と私もお手伝いします」
菅野さんは私たちの手の平にシェービングクリームをタップリ載せた。

「そうそう。その前に、男性にはコレを付けてもらうわ」
篠田先生は教壇の下から黒い合皮で出来た手錠とアイマスクを取り出した。
「いくら泉さんと浅生さんが欲情しているとしても
深田さんと阿部さんに無理矢理犯される事だけは避けたいんです。
でも大丈夫。その分素敵な体験をさせて上げますよ(笑)」
先生は男性二人にアイマスクを着け、続いて背中側で手錠を掛けた。
二人ともこれから起こる事に期待しているようで
口元から笑みがこぼれていた。
「これでヨシ。じゃあゆっくりと座って、マットの上で仰向けになって。
泉さんたちはクリームを全身に塗って上げて下さい。
ついでにペアも替えましょうか。
泉さんと私が阿部さんを、浅生さんと菅野さんが深田さんを剃るのよ」
手錠のチェーンは70cmくらいあり
男の人が寝そべっても両脇に腕を出せるようになっていた。

「男性は陰毛だけじゃなく、首から下は全部添ってしまいましょう。
背中側は後で良いけれどオチンチンの廻りは泉さんの担当ですよ」
篠田先生はそう言いながら、私に阿部さんの男根を握らせた。
「お、大きい。・・・それに熱い」
「さっきのお礼に『毛が生えていない所』にも塗ってあげて下さい。
しっかり押えていないと剃刀で肌を傷付けちゃうから、気をつけてね」
先生は手の平にシェービングクリームを載せると
阿部さんの胸元から塗り始めた。
「えっ?ええっ?」
先生の愛撫に反応し、阿部さんの男根が私の手の中で一層硬くなった。
野外撮影でも『本能の象徴との融合』と称して
女子学生にも受講生の男根を触らせていたが、
彼女たちも私と同じ興奮を味わったに違いなかった。

「泉さん、見ているだけじゃ進まないわよ。
阿部さんのオチンチンをしっかり握って剃ってあげて。
浅生さんはまた吹っ切れたみたいよ」
振り返ると、浅生さんが深田さんの男根を握りながら
菅野さんと一緒に股間付近を剃り続けていた。
「浅生さんや女子学生に出来ることは、私にも出来るハズですよね?」
「それどころか、泉さんならもっと出来ると思っているわ。
学生にオマンコを愛撫されて身悶えていた時のあなたは
まさに芸術的な美しさを発していたもの」
篠田先生はシェービングクリームの入った缶を振り
自分の手に取った泡玉を、私の胸元やお腹に何度も盛った。
「手の平にクリームを盛った時は、手で塗ります。
じゃあこの場合はどうするか。泉さんなら分るでしょう?」
「はい!」
私は先生の目を見て頷いた。

「阿部さん。動かないで下さいね」
私は阿部さんの上に跨り、ゆっくりとうつ伏せになって身体を重ねた。
そしてソープランドの泡姫のように
全身を使って阿部さんの身体にクリームを塗り始めた。
「あ、泡と・・・阿部さんの体毛が・・・き、気持ちイイ!」
私は目の前にある阿部さんの男根を見つめながら
何度も身体を擦り付けた。
「おっ!・・・泉さん、泉さんだよね?」
阿部さんはアイマスクをしたままでも、自分が何をされているか察したが
私がそこまでするとは思わなかったようだった。
「い、イイよ。泉さん!・・・最高だ。最高だよ、泉さん!」
「私も・・・こんなにイヤらしい気持ちになるなんて、初めてよ!」
堪らなくなった私は、阿部さんの男根を両手で握り締めると
そのまま口を近付けて舐め始めた。

「ああ、見ているわ。浅生さんや菅野さんがコッチを見ている」
私は男根を舐め続けながら
見られている快感に身震いしている自分に気がついた。
「もっと見て。淫らになった私を見て!私、露出狂よ!」
興奮し過ぎて何度も気を失いそうになりながら
私は重ねた身体を動かし続けた。
「俺だってさっきからずっと興奮しっ放しなのに
ソコまでされたら・・・。だ、ダメだ。泉さん!もうこらえ切れない!」
次の瞬間、阿部さんは私の顔に大量の精子をぶっ掛けた。
私も生まれて初めての顔射を体験し、同時にアクメに達した。

この様子を見ていた浅生さんと菅野さんも
私たちに刺激されて、深田さんの男根を争うように舐め始めた。
しかしレギュラーステージの経験もある菅野さんの方が一枚上手で
深田さんの亀頭を咥えると、チュバチュバと音を立てて吸い始めた。
浅生さんも懸命に顔を寄せるが
菅野さんに押し退けられ、男根の根元を握るのが精一杯だった。
「浅生さん、コッチを見て。
淫らな気持ちが高まったら、もうイクことでしか抑えられないのよ。
あなたも泉さんのように、仲間の前でアクメ姿を晒し出しなさい!」
振り向くと篠田先生が阿部さんの顔にまたがり
オマンコを舐めさせながら、自分でも腰を振っていた。

「泉さん、私を見て。私の淫らな姿を、私が乱れる姿を見て!」
浅生さんが篠田先生のように深田さんの顔にまたがると
深田さんもすぐにオマンコを舐め始めたようだった。
「あーっ、ソコ。気持ちイイです!深田さん、オマンコ気持ちイイ!」
浅生さんは髪を振り乱して悶え続けた。
一方、菅野さんは深田さんの男根を舐め回しながら
私と篠田先生の方を見つめ続けていた。
「オチンチンを舐める姿を見られたい、という願望が
菅野さんにもあるのよ。泉さんたちと同じようにね」
篠田先生は阿部さんの顔にまたがったままで言った。

「菅野さんも『露出狂』なんですか?
見られることに興奮しているんですか?」
「そうよ。もっとも、恥ずかしい姿を見られれば興奮するのは当たり前。
そう思わない?」
「でも、恥ずかしい姿を見られたくない気持ちも当たり前だと思います。
矛盾していませんか?」
「しないわ。露出狂の人だって24時間興奮している訳じゃないもの。
見られたい時もあれば見られたくない時もあるのよ。
逆に言えば、普通の人だって恥ずかしい姿を晒す『機会』さえあれば
『自分の露出行為に興奮しない人』はまずいないと思うわ。
普通の人にはその『機会』がないに過ぎないのよ」
篠田先生はゆっくりと立ち上がり、私の隣に座った。

「健全な成人なら誰にでも性欲があるように、誰にでも露出欲があるの。
だから単に露出に興味がある人を『露出狂』とは言わないわ。
初対面の人の前で素っ裸になれる人や
誰が来るか分からない野外で素っ裸になれる人のことを
『露出狂』と言うのよ。
だれにでも露出欲があると言ったけど、そこまで出来る人は少ないわ」
篠田先生はそう言いながら、私に向けてゆっくりと足を広げた。
先生の陰唇は愛液と唾液で濡れていた。
「裸だけじゃなく自分の性器までさらけ出せる人。
身体を見られるだけじゃなく触らせることも出来る人。
恥ずかしい姿だけじゃなくアクメに達する姿まで見せることが出来る人。
泉さんと浅生さんは、二人とも間違いなく『露出狂』よ!」
あらためて先生に指摘されると、私のオマンコがキュッとなった。

「ああ、イイーっ・・・も、もう・・・んふぅ・・・い、イクうぅーっ!」
私と先生が振り向くと、浅生さんが深田さんの顔にまたがったまま
アクメに達していた。
同時に深田さんは菅野さんの口の中に大量の精子を射精した。
ちょうど口の奥まで咥えていた菅野さんは
精子を鼻の穴から垂らし、涙を流すほどむせ返った。
深田さんは射精した瞬間も浅生さんが顔に乗ったままだったので
かすかに呻き声をあげただけだった。
「菅野さん、災難だったわね。洗面所に行って洗っていらっしゃい」
菅野さんはハンカチで鼻を押さえ、素っ裸のまま廊下に出て行った。



10

「さて、泉さんと浅生さんには剃毛の続きをしてもらいます。
どっちも途中で発情しちゃうんだもの。
私も手伝うけど、阿部さんなんてシェービングクリームを塗られただけで
ほとんど剃られていないのよ(笑)」
篠田先生は阿部さんと深田さんのアイマスクを取りながら笑った。
私たちはあらためて阿部さんと深田さんの全身を剃り始めた。
男根を触ったり握ったり、身体を使って泡を塗ったりする等の
泡姫プレイは先生に制止されたが
男性がマスクを外したので、私たちは身体を見られながら剃り続けた。

全身の毛を剃るという行為は
自分の性器を隅々までさらし、身体中を触らせることと同じだった。
さらに女性三人の裸を間近から見せつけられたので
男性二人は再び勃起し始めたが、今度は触ってもらえなかった。
「生殺しだ。まだまだ元気なんだ」
「ちょっとでいいからシゴいてくれ。触ってくれるだけでもいいから」
と二人は哀願したが
「すでにベーシックコース以上の体験をしています。
むしろ追加料金を頂きたいくらいです」
と、先生は即座に却下した。

ようやく男性二人の全身を剃り終えた頃
菅野さんが戸山さんを連れて教室に戻って来た。
「どうやら全員、生まれ変われたみたいだね」
戸山さんは服を着たままなのに、少し恥ずかしそうに私たちの身体を見た。
「じゃあベーシックコースの全過程終了を記念して
全員で記念撮影をするから、まずは受講生だけで教壇の前に並んで」
篠田先生と菅野さんは教卓を動かし、教壇の周りを片付けた。
続いて受講生らしくホワイトボードの前に整列して記念撮影をした。
もちろん男根と乳首を勃起させたままで。

次に教卓の上にM字開脚の姿勢で順番に座り、性器のアップを撮影した。
男根やオマンコを撮る時は篠田先生と菅野さんが手を添えて
性器をより露わにさせ、いろんな角度から何度も撮影してくれた。
「ベーシックコースだと全員が素っ裸になれない時もあるんだよ。
確か菅野さんがベーシックの時もそうだったよね?」
戸山さんが撮影しながら菅野さんに話を振った。
「ええ。全員どころか、あの時素っ裸になったのは私だけでした。
今日と同じ男女二人ずつの参加でしたけど、
もう一人の女の子がコンビニの店内でメソメソ泣き出しちゃって
先生がどんなに説得してもすっかりやる気がなくなってしまったんです」
菅野さんは当時の様子を話してくれた。

「私がベーシックコースの受講生だった時の先生は
篠田先生とは別の方でしたけれど、やさしい人でした。
先生も店内で下着姿になり『一緒に頑張ろう』と声を掛けたんですが
彼女は『もう嫌です』『帰りたい』と繰り返すばかりでした。
そのせいで男性までしらけてしまいそうになった時
先生が私に言ったんです。『あなたは?あなたも嫌になったの?』って」
菅野さんは一呼吸置いて続けた。

「きっと先生は私の本心を見抜いた上で聞いたんだと思います。
私が『嫌じゃないです』と答えると
『じゃあ私がやれば、あなたもやってくれるわね』と言いながら
先生は自分のブラを外して受講生の男性に手渡したんです。
店内でオッパイまで晒すなんて思いもしなかったけれど、
さっきまで意気消沈していた男性が
私に期待する眼差しを向けているのが分かった時
私の中に『何か』が芽生えた気がしました。
気がつくと私はブラだけじゃなく、パンティーも続けて脱いでしまい
男性に手渡していました。
人前で初めて素っ裸になったあの時の感動は、今も忘れられません」
菅野さんはうれしそうに笑った。

「でもその『何か』が芽生えたのは菅野さんだけだったのよ。
私が聞いた話では、教室に戻った後の記念撮影でも
素っ裸になったのは菅野さんだけで
あとの三人は下着を脱ぐ事は出来なかったのよね?」
「はい。みんなは私の行動に興奮してくれていたけれど
自分も脱ぐことには最後まで抵抗があって、結局ダメでした。
それを察した戸山さんが提案して、こんな写真も撮りましたよ」
菅野さんが教室の照明を落としてパソコンを操作すると
当時の画像がプロジェクターで白幕に投影された。
そこには素っ裸の菅野さんと、服を着直した三人の受講生が並んでいた。
菅野さんは両手の人差し指の先だけで乳首を隠していたから
乳輪がはみ出していたが、とても悩ましい表情をしていた。

「戸山さんが『君だけが恥ずかしい姿になった方が面白い絵が撮れる』
って言い出したんです。憶えています?」
「ああ、そうだったね。次第に三人も興奮していた表情に変わって
イヤらしい雰囲気が出て来たのを憶えているよ」
他には、ネクタイの端を咥えて身体の中心だけ隠している画像や
『淫』『乱』と書かれた付箋を胸に貼ってもらっている画像などがあった。
意図的に秘部だけは隠し続けたようだった。

「でも最後まで恥ずかしさはなくなりませんでした。
私一人が裸、という状況のせいでしょうね」
最後に写し出されたのは
菅野さんがスーツを着た二人の男性に両脇から抱え上げられ
左右のオッパイは男性の手で
オマンコは真下にしゃがんだ女性の手で隠している画像だった。
指の隙間から陰毛がはみ出していたので、剃毛まではしなかったらしい。
「今日のベーシックコースの受講生の人たちみたいに
お互いに刺激し合って予想以上の行動が出来れば
『自己啓発セミナー』としては理想的です。
でも自分だけが恥ずかしい姿を晒し続けるというのも
菅野さんにとっては甲乙つけ難いほど興奮したみたいですね」
篠田先生は白幕に写し出された画像を見つめながら言った。

「最後に私と菅野さんも一緒に並んだ記念撮影を撮りましょう」
菅野さんが再び教室の照明を点けると
篠田先生は椅子を4つ並べて女性だけを座らせた。
次に男性を1〜2番目と3〜4番目の間に立たせると
女性は自然と男性の男根に左右から手を伸ばし
自らも足を広げ、もう片方の手でオマンコを開いてみせた。
「本当ならベーシックコースの集合写真では
アソコは写さないんだけれど、
今さらそんな画像じゃ誰ひとり納得しないだろうしね」
戸山さんはそう言いながら、いろんな角度からシャッターを切った。

撮影を終えると、戸山さんが受講生一人ひとりにカードを手渡した。
「今日の写真はココにアクセスしてパスワードを入力すると
3ヶ月間は見れるようになっているけれど、
保存したり印刷することは出来ないんだ。
受講生のパソコンはスクールの管理外だから
データの流出を防げないからね。
その代わり、モザイクやボカシは一切ナシだよ(笑)」

続けて菅野さんがメールアドレスが印刷されたカードを手渡した。
「今後、受講生同士の情報交換は自由です。
講習を終えた後、会うのもお付き合いするのも自由です。
これは受講申込みの際に使われた皆さんのアドレスです。
連絡を取り合う手段としてお使い下さい。
でも住所や電話番号はしばらく教え合わない方が良いでしょう」
「なぜですか?」
「今日の講義で皆さんは大きく生まれ変わりました。
おそらく明日からの仕事や人付き合いにもすぐに影響が現れます。
今日の体験に比べれば、今までの悩みが
どれもちっぽけだったと気付くからです。
どんな事にも自信を持って取り組めるようになれば
成果も早い段階で現れてくるでしょう。
中には新しい仕事に興味を持ち、転職する人がいるかも知れません。
だから、もし再び会うのであれば
同窓会のように近況を報告し合える期間を置くことをお勧めします。
例えば1ヵ月後の日曜日とか」
「なるほど」
深田さんは感心したように大きくうなづいた。

「もし住所や電話番号を教え合うならその時でも遅くはありません。
逆に言えば、1ヵ月経っただけで会えなくなる人には
住所などの個人情報を教える必要はないと思いませんか?
もし会えなくなるとしたら、それなりの理由があるでしょうけれど」
「そうかも知れないですね」
「もっともこのクラスに限って言えば、その心配はなさそうです。
だって撮影が終わっても、誰も身体を隠そうとしないんですから」
「そうね。むしろ1ヶ月後まで待てなくて
露出の現行犯で逮捕されてしまう人がいないかの方が心配だわ(笑)」
篠田先生の言葉にみんな苦笑した。

「では、これで本日の講義を終わります。
コンビニで脱いだ服も届いているので、教室で服を着てからお帰り下さい。
皆さん、お疲れ様でした」
篠田先生にそう言われて、私はハッとした。
裸で居られなくなるのが残念に思っている自分に気付いたからだ。
浅生さんも同じようで、下着を受け取ってもすぐに着ようとはしなかった。

「服を着ながらで良いので、最後に注意事項を伝えます。
大事なことなので良く聞いて下さい」
スーツを着直した篠田先生は真剣な顔をして言った。
「今日の受講生は、お互いに触発された結果
ベーシックコース以上の成果を上げてしまいました。
自己啓発という意味では、誰もが新しい自分に生まれ変われたので
仕事や人間関係では飛躍的な効果を生み出すことでしょう。
一方で、露出行為に目覚めてしまった結果
現行犯逮捕になる行動を起こしてしまう可能性も出てきました。
これは意識して抑制しないとなりません。
具体的には次の事を禁止します」
すると教室のスクリーンに文字が表示された。

(1)下のコンビニには1ヶ月間立寄らない。
(2)スクール周辺には1ヶ月間近寄らない。
(3)自分一人で野外での露出行為をしない。
(4)ブログ・ツイッター等でセミナーについて話さない。

「特に2番目については厳重注意です。
と言うのも、皆さんは地元の高校生と思われる4人組に対し
露出プレイをしてしまいました。
皆さんの中にももう一度会いたい気持ちがあると思いますが
どんなにお互いの合意があったとしても
未成年に対する犯罪と受け止められかねないプレイでした。
彼らの将来にこれ以上関わらないのが大人の対応だと思います」
「また4番目はスクールの存続に関わる問題です。
以前、相談相手として、セミナー受講経験者を探した方がいました。
しかし受講経験者とやり取りするだけでは済まず
興味本位の第三者からセミナーに関する情報を聞き出されたので
被害を未然に防ぐため
当スクールを一度閉鎖し、移転した経緯があります」
「4つの注意を守っていただけるよう、よろしくお願いします」
篠田先生と菅野さんは、深々と頭を下げた。

「でも、そうするとどうすれば良いんですか?」
「そうだよ。僕らにとって『普通の生活』では
もう物足りなくなってしまったんだ」
「しっかり見せることは出来ませんが
会員制のフィットネスクラブやスポーツジムで
薄手のウェアや小さい水着を着る人もいます。
身体も鍛えられるし、篠田先生も通っていますよ」
「男性の場合は『風俗に行く』という選択肢があります。
犯罪ではないですし、露出プレイが選べる風俗もあるそうですよ。
詳しくは自分で調べてもらわないと(笑)」
「ただ混浴温泉に女性一人で行くことはお勧めしません。
コチラが警戒しないと分かればけっこう見てもらえるんですが、
触らせたりすると最後までやりたがる人もいますし
暴力を振るわれても助けてもらえない場合だってありますから」
実績があるスクールだけあって
なるほどと思う情報を持っているのだと感心した。
全員が服を着直すと1ヵ月後の再会を誓い、私たちはスクールを後にした。



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セミナー受講後、私の生活は言われた通り大きく変わった。
自分に自信がついたので何事にも積極的になり、物怖じしなくなった。
仕事の成果も徐々に現れ、褒められることや頼られることも増えたし
忙しい時や嫌なことならきっぱりと断れるようになった。
「あれだけ悩んだり人にどう思われるか気にしていたのは何だったのか」
と思うほど周囲が気にならなくなった。
セミナーの体験に比べたらどんな嫌味や嫌がらせもちっぽけに思えたし
相手が年配や上司でも、そういう人たちは全て格下に感じられた。

ただ悪い影響もない訳ではなかった。
例えば、以前は父の前で着替えることすらなかったのに
今では風呂上りにバスタオル1枚で父のいる居間に行くこともある。
父に見られたいと思うからではなく、警戒心が薄くなったのだろう。
もし一人暮らしならば、家では全裸で生活するようになり
宅急便の配達や回覧板の受取りも
全裸でするようになっていたかも知れない。

また寝る前に全裸になってオナニーするのが日課になった。
もちろんイメージするのはあの日の体験だ。
近頃は妄想もエスカレートしていくばかりだ。
コンビニのお客に自分から声をかけて積極的に裸を見てもらったり、
高校生4人組の母校に訪問し
クラスメイトの前で身体を触ってもらったり、
受講生と篠田先生・菅野さんを交えた6人で乱交する姿を
戸山さんに撮影してもらう場面を思い描いている。

受講生同士のメール交換も何度かやった。
阿部さんからは以前から考えていた、今までとまったく違う業種に
転職を計画中だと返事が来た。
深田さんも自分の会社を興すための準備を始めたと言っていた。
また二人ともフィットネスクラブに通い始め
「1ヵ月後の再会には、その成果を見て欲しい」
と頼まれている。
浅生さんとは女性同士なので、公私共に相談し合う仲になった。
彼女は社内でイジメにあっていたのですぐに退社し
事務系の新しい仕事を探して就職活動中だ。
さらに美術学校のヌードモデルや女性誌のヌードモデルに応募したらしい。
「雑誌はペアで申し込むと採用される確率が上がるらしいって聞いて
泉さんと連名にしちゃったの。事後報告だけれど良いよね?(笑)」
採用通知はまだ届いていないが、その時は一緒に参加するつもりだ。

今、私の一番の関心は
あのセミナーの『レギュラーコース』に申し込むことだ。
1ヵ月後にならないと応募要項が届かないと知っているが
待ち遠しくてたまらない。
そしてレギュラーコースを修了したら
菅野さんのようにアシスタントに応募することも考えている。
【おわり】



【おまけのネタばらし】
登場人物が多い作品にしたかったので、今回は名前を付けました。
セミナー受講生は歴代の自民党総理の、
スクール関係者は歴代の民主党総理の、
コンビニ関係者は民主党の次期総理候補の、
学生4人組は野党党首の名前をもじるか漢字を変えてあります。
泉、阿部、深田、浅生→小泉、安倍、福田、麻生
戸山、菅野、篠田→鳩山、菅、野田
塩澤、緒方、江原→小沢、岡田、前原
谷木、矢口、椎名、田辺→谷垣、山口、志位、渡辺
読者のみなさん、気付いていましたか?




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