『IN−GOパブ ハッサン』(後編)


                                     作;ベル



先輩と私はお姉サマに刺激され、どんどん食べて飲んで歌い続けた。
周りの人も途切れることなくカラオケに曲を入れ
店内のほとんどは下着を着けただけか
ヘジャブを被っただけの素っ裸の女性ばかりになっていた。
先輩はブラのみ、私もパンティーとストッキングのみの姿になっていた。
周りの人が歌う時も一緒になって淫らな歌詞を歌うので
私も先輩も理性がほとんどマヒし、同姓ばかりなので隠しもしなかった。
今はパンティーだけになった2人組がステージに上がり
スポットライトに照らされながらディルド型のマイクを握り締めていた。

『1:♪ある日みんながいる場所で 私の友達の前で
  ♪「ココで服を脱げ」なんて 言われて戸惑った私
  ♪あなたが言えばいつだって どこでも脱げるつもりでいたのに
  ♪どうしてこんなに涙が出るの
  ♪「もう別れるつもりなら いいよ」と言われ返事をした
  ♪「・・・やります」
  ♪(You are only in my fantasy)
  ♪今でも覚えている みんなの様子
  ♪肩の向こうに見えた 景色さえも So once again
  ♪(Leavin’ for the place without your love)
  ♪空気が凍りついた
  ♪笑顔が消えて 誰もが見ていた
  ♪言われるまま脱いだ私を
2:♪全部脱ぐと顔あげた 身体も隠さなかった
  ♪露出狂だとバラされて 何もかも失ったけど
  ♪私を見てるその時の ニヤついた笑顔 ただ嬉しくて
  ♪こんな日が来ると思わなかった
  ♪あぁ 瞬きもしないで ずっと見てくれる人がいる
  ♪「・・・幸せ」
  ♪(You are only in my fantasy)
  ♪みんなが見てる前で 足を開いて「見て」とせがんだ
  ♪写メも撮らせていた So once again
  ♪Ah 夢なら覚めないで
  ♪今さら遠慮 なんてしないで
  ♪近くで見たっていいのよ So once again
  ♪(Leavin’ for the place without your love)
  ♪ここまですれば二度と戻れないけど 感謝してるわ
  ♪あなたがしてくれた 最後の調教』
〔原曲:プリンセス・プリンセス M〕

液晶画面には大学の敷地内か公園と思われる屋外で
サークルの先輩や仲間の前で一人だけ素っ裸になる女性のヌード写真と
替え歌に書き直された歌詞が映し出された。

周りの人も曲に合わせて手拍子しながら熱唱し、最後は口々に
「オマンコーっ」「オチンポーっ」「露出旅最高ーっ」「私もやりたいーっ」
などと淫語を連呼しながら拍手した。
カラオケの採点結果は86点。
「80点以上なので1枚ずつ脱ぎまーすっ」
2人組はお互いのパンティーをステージ上で脱がし合い
脱いだパンティーをクルクル回しながら自分の席に戻って行った。

「私の話、本当だったでしょう?私の姿なんて序の口で
もっとすごいお客様が集まるんですって言いましたが
嘘じゃなかったでしょう?」
お店に来た時、最初に注文を取りに来た店員が話し掛けてきた。
「私たちも極小の下着とガーゼのような薄いマントしか着ていないけれど
お客様と違って私たちは一切脱いじゃいけないんです」
彼女は少し残念そうに言った。
「あなたはこのお店でしか働いていないんですか?」
「いいえ、これでも日中はある大手写真会社に勤めているんです。
不景気でボーナスも減ったから、会社に内緒でアルバイトしているんです」
「募集広告でも見たんですか?」
「まさか!このお店が募集広告を出せるようなお店じゃないって事は
もうあなただって分かりますよね(笑)?」
彼女は笑いながらカウンターに戻って行った。





「ほら、次は私たちの番よ。90点以上をとって私たちも素っ裸になろう!」
酔った先輩は私の手を引いてステージに上がった。
私も先輩も今日で5曲目の歌になるが
ステージに上がるだけで興奮が抑えられなくなっていた。
どんなに下手でも周りの人に見られながら必ず服を脱ぐ。
こういう状況は他の店では有り得ないし
見られながら裸になる事が楽しくて仕方がないと気付いてしまった。

『1:♪可愛いフリしてあの子 わりとやるもんだねと
  ♪言われ続けたあの頃 生きるのがつらかった
  ♪同級生にイジメられ みんなが見てる前で
  ♪残らず服を脱がされるってことの繰り返し
  ♪だけど裸にされて気付くことが出来たの
  ♪すごく恥ずかしいのにちっとも嫌じゃない
  ♪私脱ぐわ どこででも脱ぐわ たとえみんなが振り向いてくれなくても
  ♪脱ぐわ いつだって脱ぐわ 何も着てない裸の姿でいたい
2:♪悲しいくらいに私 いつもみんなの前では
  ♪裸にされる道化者 衣服なんていらない
  ♪社員旅行の出し物 社長が言い出したの
  ♪「野球拳に女体盛り それからワカメ酒」
  ♪こんな恥ずかしいこと誰もやる訳がない
  ♪だから「私がやる」と自分で申し出た
  ♪私脱ぐわ どこででも脱ぐわ たとえみんなが身体を触ろうとしても
  ♪脱ぐわ いつだって脱ぐわ 何も隠さぬ姿を見てくれるなら
  ♪私脱ぐわ どこででも脱ぐわ たとえみんなが振り向いてくれなくても
  ♪脱ぐわ いつだって脱ぐわ 何も着てない裸の姿でいたい』
〔原曲:あみん 待つわ〕

液晶画面には、イジメられて教室で服を脱がされる女生徒のヌード写真や
旅館の宴会場で裸の女性が刺身をおなかに載せて寝ているヌード写真や
同僚と思われる男性に囲まれながら
一人だけ全裸姿でお酌をしている女性のヌード写真が映し出された。
周りの人も曲に合わせて手拍子しながら熱唱し、最後は口々に
「オマンコーっ」「オチンポーっ」「女体盛り最高ーっ」「イジメられたいーっ」
などと淫語を連呼しながら拍手した。

淫らな替え歌を歌いながら、露出している女性の写真を見せられると
不思議と自分がその写真の女性になったような気分になってしまい
裸になる抵抗や罪悪感が薄れていた。
「露出なんて考えたこともなかったけれど
もしかしたら究極のストレス解消法かも知れない」
などと、露出行為を肯定的に考える程に理性を失っていた。

カラオケの採点結果は91点。二人とも全て脱ぐことが出来ると喜んだ。
「では脱がせちゃいまーすっ」
先輩は気を使ってくれたのか、自分のブラを脱がせるように私に合図し
私よりも先に全裸になった。
「いよいよ次はあなたも素っ裸よ。覚悟は良い?」
「今さらですか(笑)?」
先輩はスルスルとストッキングを脱がしてくれたが
続いてパンティーを足首まで降ろしたところで手を止めた。
「?」
私が不思議に思っていると、先輩は再びディルド型のマイクを手に取り
周りのお客に協力を求めた。

「この子は私の可愛い後輩です。今日はある資格の合格祝いで来ました。
ちょっと引っ込み思案でおとなしい子だと思っていたけれど
一緒に全裸になるまで付き合ってくれる可愛い後輩です。
でも素っ裸になるにはまだ抵抗があるようなので
どなたかこの子の身体を押さえつけていてくれませんか?」
最後のパンティーを足首まで降ろしていては何の説得力もなかったが
先輩の意図を察した人がステージにやって来た。

「このお店に初めて来たのに素っ裸になれるなんて、面白い子だわ」
その人は常連中の常連、この店のシンボル的な存在である
メーテルのお姉サマだった。
「お姉サマ!」「本当に?」「あーん、羨ましい」
周りのお客から悲鳴にも似た声が上がった。
「大丈夫よ、身体の力を抜いて」
お姉サマは私の背後に回ると、両脇から手首を差し入れ
私の乳房を優しく揉み始めた。
「あっ、はうぅん!」
私は身体をのけ反らして抵抗したが
足首のパンティーとお酒に酔ったせいで、ほとんど身動きが取れなかった。

「あらまあ、私だけじゃ押えきれないわ。どなたか手伝って下さらない?」
お姉サマは演技がかった声で周りに助けを求めると
すぐに数人がステージにやって

両手首を掴んだり両足にしがみ付いて、私の身体の自由を奪った。
そして一人が脇の下に、もう一人は脇腹に舌を這わせ始めた。
「あっ、ダメ。何?なんなの?先輩、どこ?助けてっ!」
私は身悶えながら先輩の姿を探したが
先輩はいつの間にかどこにも居なくなっていた。

「感じやすいのね。ほら、乳首がこんなに硬くなっているわよ(笑)」
そう言いながらお姉サマは指先で私の乳首を摘み、うなじに舌を這わせた。
「ああっ、すごい。いい、気持ちイイ。どうしよう?どうしたらいいの?」
お姉サマの愛撫は絶妙で全く拒むことが出来なかったし
何人もの人から同時に身体を舐められる快感で気が狂いそうだった。
「もうダメ。周りの人が見ているのに、このままだとイっちゃう・・・」
ここまで誰一人私のオマンコには手を触れていないのに
私はすでにアクメを迎えそうになっていた。

「これ以上は私ではなく、大好きな先輩にしてもらいなさい」
私がもう少しでイキそうになった時
お姉サマは私の乳房から手を離し
それに合わせて私を押さえつけていた別の人たちも手を離した。
「?」
私はステージの上でしゃがみ込み、ピクピクと身体を震わせた。
気が付くと、何かを手にした先輩が店の奥からステージに近づいて来た。





「裸を見られることは恥ずかしいけれど、嫌なことじゃない。
あなたも今夜、そんな露出狂の人たちの気持ちが理解出来たと思うわ。
でもこのお店の人たちの仲間に入るには
女性にとって最も恥ずかしいアクメに達する姿をさらけ出す必要があるの」
先輩はそう言って、私の目の前にローションが入った容器を差し出した。
ラベルには手書きで『媚薬 塗り過ぎ注意!』と書かれていた。

「あなただけに恥ずかしい思いはさせないわ。私も一緒よ」
先輩はしゃがんでいた私の身体を抱き起こし、そのままキスをした。
「せ、先輩。先輩・・・」
私も先輩の背中に手を回し、何度も何度もキスを繰り返した。
先輩はローションの蓋を外して手に取ると
私の乳房にたっぷりと塗った。
私もローションの容器を手に取り、先輩のお尻周りに塗って上げた。
裸の二人がステージ上でイヤらしく絡み合うレズビアンショーが始まると
その周囲に人が集まり始めた。
「みんなが見てる。私たちを見てる・・・」
私は見られているのを承知で、先輩のなすがまま足を広げた。

「先にイッたらダメよ。イク時は一緒よ」
先輩はそう言うとクルリを向きを変え、69の姿勢になると
私のオマンコを指先で撫で始めた。
「意外と陰唇が大きいのね。だけどキレイなピンク色をしているわ。
オッパイも乳輪も思っていたよりも大きいし
こんなにも責め甲斐のある身体つきをしていたのね(笑)」
「ああっ、すごい。先輩、気持ちイイ。もっと、もっイヤらしい事してぇ!」
やっとオマンコを触ってもらえた私は完全に理性を失ってしまった。
「アクメを迎える姿を見られてもいいから・・・。
ううん、違うわ。アクメを迎える姿をお店のみんなに見て欲しいのぉ!」
私も先輩のオマンコに顔をうずめ、クリトリスを求めて舌を這わせた。

「ちょっと、いきなりそんな・・・。あひっ、ダメよ。そんなに吸っちゃダメぇ!」
そう言いながらも先輩は私のオマンコから指を離したりはせず
中指と薬指を揃えて、さらに奥へと押し込んできた。
ふと気が付けば、周囲に集まった人たちも私たちの身体を撫で回していた。
オマンコ以外の愛撫も同時に受けた私たちはアクメ寸前になっていた。
「みんな、お下がりなさい。そろそろ二人をイカせて差し上げましょう」
その声にみんなが振り向くと
艶やかに光る双頭ディルドを手にしたお姉サマが立っていた。
先輩は身体を起こしてお姉サマからディルドを受け取ると
ディルドの両端にローションを垂らし、私の目を見つめて頷いた。
私もそれに応え、先輩の方に身体の向きを変えて足を広げた。

「いい?挿れるわよ」
先輩はディルドの先端を私のオマンコに押し当て
ゆっくりと亀頭部分だけを押しこんだ。
続けて私の足元に座り、反対側の先端を自分のオマンコに押し当て
同じように亀頭部分だけを押しこんだ。
「身体の力を抜いて、もう少し腰を浮かせて・・・」
お互いに少しずつ身体を近付け合うと
私たちをつなぐように刺さったディルドが
次第にオマンコに飲み込まれていった。
「あ、ああっ。入ってくる。入ってきます、先輩」
「もっと力を抜いて、奥まで受け入れるのよ」
そしてもう入らなくなった頃、周囲に集まった人たちから
「オマンコーっ」「オチンポーっ」「双頭ディルド最高ーっ」
「私も誰かと一緒にディルドで犯されたいーっ」
などと淫語を連呼する歓声が上がった。

「あと少しよ。最後まで頑張って!」
先輩は少し身体をひねったと思うと、ゆっくりとピストン運動を始めた。
男性とのSEXとは違う、今までにない快感が私の全身に走り
子宮の奥まで突き上げられる感覚に意識が飛びそうになった。
「早くポラロイドを持って来て。この二人の姿を撮ってあげて!」
お姉サマではない常連客が店員を呼ぶ声が聞こえ
何度もフラッシュが光ったことは分かっていたが、
理性を失った私たちはもう腰の動きをとめる事はなかった。
「先輩。私、もう・・・もう・・・」
「いいわ。私もイキそうよ。二人で一緒にイキましょう!」
周囲の人に見られながら、私たちはステージの上で最高のアクメを迎えた。





私たちが席に戻り、レズビアンショーの余韻に浸っている間も
代わるがわる別の客がステージに上がって替え歌を歌い、
ついに店中全ての客がヘジャブだけを被った全裸になった。
「今夜はすごいですね。初めての人がいる日なのに信じられない(笑)」
黒いニカブを被った店員が嬉しそうに話し掛けてきた。
「初めての人がいる日は、どうしてもお店のノリについて来れなくて
全員が素っ裸になるなんてまずないんですよ。
でも今夜は目標達成。おかげで私たちも『特別ルール』に従います」
彼女は私たちに手を振りながらステージに上がった。
そして全身を覆い隠していた黒いマントと極小の下着を次々と脱ぎ
ニカブだけを被った全裸になった。
「これでニカブもヘジャブに換えられたらお揃いなんですけれど
お互いに全裸になっちゃうとお客様との区別がつきませんから(笑)」
彼女は笑いながらカウンターに戻って行った。

「素敵だったわ、あなたたちの姿。
どうして裸になるのが好きになったのか。
今のあなたならもう分かるわよね(笑)」
メーテルのお姉サマは私たちの席に来て先輩と私の間に座った。
「私、裸を見られた人にしか分からない世界があると初めて知りました。
この素敵な世界に仲間入り出来たことを心から感謝します。
それにしても先輩はいつからこのお店を知っていたんですか?」
私はずっと気になっていた疑問を先輩にぶつけてみた。

「数年前よ。私、よく一人でも飲みに出掛けるでしょう?
偶然この店に来たんだけど、完全予約制だったから最初は断られたの。
でも帰ろうとした時、お店の中から『オマンコーっ』って叫ぶ声が聞こえて
興味本位で私も『オマンコーっ』って叫んだの」
「それでどうなったんです?」
「その時対応した店員さんが私の事を面白がってくれて
『もし本気で店に入りたかったらココで裸になりなさい』って言われたの」
「ココって階段を降りたドアの前で?」
「そうよ。からかわれているとも思ったけど
店員さん自身があの衣装でしょう?
どうせ階段の上からは見えないし、面白そうな店だなぁと思って」
「脱いだんですか?本当に?ドアの前で全部?」
今だからこそ、その話も信じられるが
どんな店かも知らないのにすごい人だとあらためて思った。

「で、荷物と服は預かるから中に入るように言われたの。
そのまま財布も携帯も持たずに素っ裸で店に入ると
その時間はまだ素っ裸になった人はいなかったの。笑えるでしょう(笑)?」
「笑えません!私なら・・・いや、もう良いです。どんな事でも信じます」
理性を取り戻しつつある私も、相変わらずヘジャブだけの素っ裸なのだ。
「そしたら『素っ裸で来店した人がいる』って大騒ぎになったけど
おかげですぐにみんなと仲良くなれたわ。
私、それまで露出プレイの経験は全くなかったんだけど
私に刺激されたのか、その日も目標達成。その時の写真あります?」
「ええ、もちろんありますよ。
『メーテルのお姉サマを超える新人が現れた』って話題になった
記念すべき日の写真ですからね(笑)」
店員は店の奥から大きくて立派なアルバムを持って来た。

「ほら、コレよ。なんとなく表情がぎこちないでしょう?」
先輩が指差す写真には、周りの人に両足を押えつけられた先輩と
お姉サマや今日も来ている何人かが一緒に写っていた。
もちろん全員のオマンコが鮮明に写されていた。
私がすごいと思ったのは
その他の記念写真にもお姉サマがほとんど写っていた事だ。
お姉サマはどんな日でも素っ裸になると決めているのだろう。
先輩の思い出話が一段落すると
お姉サマは立ち上がってパンパンッと両手を叩き、店中の客に話し掛けた。

「今夜は初めての人がいる日でしたが、目標を達成する事が出来ました。
私たちの絆を祝い、恒例の『記念撮影』を致しましょう」
お姉サマは店員に合図すると
本格的な撮影機材とカメラを持って店員が現れた。
「もしかしたら、店員さんは撮影技術のある女性なのかも知れない。
ヌード写真を撮った事があり、絶対に秘密を漏らさない女性。
写真の専門学校や写真関係の会社の人から店側が選ぶのであれば
募集広告など不要だし・・・」
本格的な撮影機材を見て、私の頭にふとそんな推測が浮かんだ。

「さっき『今度は3人とも裸になった写真を撮りましょう』と言ったけど
その日の内に実現出来て嬉しいわ。
でもさっきのポラロイド写真も記念に取っておいてね」
お姉サマはそう言ってカウンター席に移動し、M字開脚の姿勢をとった。
「私、お姉サマの隣!」「ズルい。私も!」
たちまちお姉サマの周りは常連の人たちに埋められてしまったが
後列の人はカウンターの上にしゃがむので
前列同様、人と人の間からオマンコを晒して並ぶことが出来た。
「私たちも並びましょう」
先輩に促されて私たちも後列の端に並び
オマンコを晒すためにカウンターの上でM字開脚の姿勢をとった。

「では撮ります。最初の2枚は私が撮ります。
3枚目は私も入ってセルフタイマーを使います。
前列の一番右は開けておいて下さいね。ダメですよ、座っちゃ(笑)」
彼女はカメラを三脚にセットしながら笑いを誘った。
3枚目では彼女もニカブを脱ぎ、みんなと同じように顔を出して撮った。
「写真は後日、データで送信します。
印画紙で焼いた鮮明な写真が欲しい人は別料金になります。
アドレスと一緒に郵送先も書いて下さいね」
「現像も出来るってことは、やっぱり写真関係が本業?」
私は自分の推理に自信を深めながら
知らず知らずにカウンターの上でクリトリスを弄っていた。

「どうしたの?もしかしてまだ物足りない?」
「えっ?違うんです、コレはその・・・」
あわてて否定する私をよそに
先輩は常連と思われるグループに声を掛けた。
「なんか、私の後輩が目覚めちゃったらしくて物足りなさそうなんです。
良かったらもう少し付き合ってもらいません?」
「すごいわね。大型新人と噂されたあなたが連れて来た後輩だから
負けず劣らずって事?」
「いいわよ。新しい仲間のためだもの。
もうこれ以上服は脱げないけれど、あなたたちのために一肌脱ぐわ(笑)」
「いや、違うんです。本当にもうこれ以上は・・・、あーっ!」
私はその夜、終電に間に合わないどころか始発の時間を過ぎるまで
新しい仲間と『絆』を深める事になってしまったのだった。
【おわり】



***** ***** ***** ***** *****

【オマケ】
なるべく誰もが知っていそうな歌を替え歌にしたつもりですが
現役の露出っ子にとっては
古くて知らない曲ばかりになってしまったかも知れません。

『おもいで酒』のような演歌は歌詞自体が短く
あっさり出来てしまったせいか1曲だけじゃ物足りなくなったので
シンボル的な登場人物に合わせて『銀河鉄道999』も作りました。
この後、もう少し新しい曲にも挑戦しましたが
新しい曲ほどメロディーと文字数が合わない事に気付き
せめて元歌を歌っている人が(当時は)若かった『M』を作りました。
この頃には露出替え歌を考えるのが面白くなってきて
主人公にも歌詞が長い『待つわ』を歌わせました。
原曲の歌詞をなるべく残そうとしたら
自分でも思ってみなかった展開になって、意外と面白かったです。

出来れば皆さんには、原曲の歌詞と見比べてみたり
自分で露出替え歌を考えたり
実際にカラオケで歌ってくれると嬉しいです(笑)。

ベル



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