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『露出奴隷教師ユリエ』

                    作;青空和美

8.海外旅行

八月第一周(金)
あれから毎日、ユリエはルミにレズの相手をさせられていた。
ルミが女王様でユリエが奴隷の役だった。
バイブレーターや浣腸をされたり二人で絡み合ったりの毎日だった。
「ねえ、ルミさんは前からレズだったの?」
「そんなことないわよ。あなたに会うまでは、レズに対しては嫌悪感を感じていたわ。
でもあなたのカラダを見ていると虐めたくなってしまうの。
それが嵩じて、こんなことになったのよ。だからあなたにも責任があるわ」
今夜はユリエをハダカにして後ろ手錠にさせた後、ルミもハダカになった。
「私も屋外露出を経験してみようかな。思いきってこの格好でドライブしましょう」
ルミはユリエの腕を掴んで家の外に出た。
車が途切れたのを見計らって車まで走った。
ルミはユリエを後ろ手錠にしたまま助手席に座らせ運転を始めた。
「やっぱりドキドキするわね」ルミが言った。
深夜で車の数が少なく渋滞は無かったが、繁華街や信号待ち等ではドキドキした。
隣のトラックの運転手が声を掛けてきた。
「お嬢さん達、裸で運転してるのかい。俺と仲良くしないか。満足させてやるぜ」
「間に合ってます」
ルミはぶっ飛ばしてそのトラックを引き離した。
海岸線を走っているとルミは急に車を止めた。
「ハダカだと落ち着かないわね。オシッコしたくなったわ」
ルミはユリエを堤防の上に連れて行き、立ったままで海に向かって放尿を始めた。
「ユリエもしなさいよ」
「誰かに見られないか不安だから家まで我慢します」
「こんなに暗い夜だもの見えるはずないでしょう。早くしないとこのまま置いてくわよ」
ユリエがしゃがんでオシッコをしようとすると、ルミに立たされてしまった。
「私がしたように立ったままでやってごらんなさいよ。足を開いてね」
ユリエは仕方なく立ったままで放尿を始めた。
「なかなか終わらないわね。いっぱい溜まっていたのね」
ルミはユリエのオッパイとお尻を掴んでいじり回した。
ユリエは後ろ手錠のままなので拒否することも出来なかった。
「終わった?じゃあ戻りましょう。ちょっとスリルあったわね」
「早く帰りましょうよ。もしこの車が故障したらどうなるの」
「そんなこと心配することないわよ。それよりお腹空いたわね。
あそこのハンバーガーショップによりましょうよ」
ハンバーガーショップのドライブスルーでマイクに向かい注文していると、
「お客さん達、ハダカがこちらのモニター画面から丸見えですよ。刺激的ですね」
と声を掛けてきた。
「えっ、車の中まで見えるの?キャー」
やっとルミの家の駐車場に着いた。
「ハダカのドライブはどうだった?刺激的ね。あなたも興奮したみたいね」
「そんな、恥ずかしかっただけです」
「じゃあ、家に入りましょう」
周りに車が走っていないのを見計らって急いでルミの家に走った。
家に着くとルミが言った。
「あと三回で、あなたの奴隷生活も終わりね。それでね、田中先生が今まで辛い思いをさせたからお詫びも兼ねて、三人で海外旅行をしようって言っているの。
旅行期間は十日間で長いから、三回分にしてあげるって。だから旅行が終わったらあなたの奴隷生活も終わりよ。行かない?」
「でも、旅行先でもわたしに恥ずかしいことをさせるんでしょう」
「変な事をして、その国の法律に引っかかったら大変なことになるわ。
だから、そんなに恥ずかしい思いはさせられないと思うけど」
「本当?じゃあ是非お願いします」
「じゃあ、一週間後に出発よ。いいわね」
「どこに連れて行ってもらえるのですか?」
「ギリシャやトルコに行くって言っていたわ。あまり詳しくは聞いてないの」
「どちらも、古代の遺跡が沢山あるわね。是非行きたいと思っていたの」
「じゃあ決まりね。田中先生も喜ぶわ」
「是非お願いします」
一週間後の朝…。
「おはようございます。ルミです。」
「おはようございます。今から旅行に行くのね。楽しみだわ!」
「そう、待ちに待った海外旅行よ。飛行機の中はエアコンが効いてワンピース一枚だけでは寒いから、上に羽織るものも用意してあげたわ。ただし下着は用意してないわよ。
これは仕方がないわね」
「分かりました。いろいろとありがとうございます」
ユリエは旅行の期待で嬉しくて仕方がなかった。
空港に着くと田中先生が待っていた。
「おう、来たか来たか。あんたへの罰としてやった事とはいえ、今まで辛い思いをさせて申し訳なかったのう。まあこの旅行一緒に楽しもうじゃないか」
「よろしくお願いします。十分楽しませていただきます」
田中先生はにやっとした。ある企みを持っていたのだ。
始めにギリシャに行った。
東京からの直行便が無いためトルコのイスタンブール経由でアテネに着いた。
一日目はアテネ市内の遺跡めぐりをした。
アクロポリスの丘にあるパルテノン神殿・ポセイドン神殿・オリンピア競技場跡等々…。
ユリエは紀元前で機械もないのに、こんなにりっぱなものが出来るのかと感激した。
また夜はナイトショーを楽しみホテルに戻った。
ユリエとルミは六階のツインルームに、田中先生は七階のシングルに入った。
「ああ、疲れたわね。あなた先にお風呂に入ってらっしゃい。
後で田中先生の部屋へ行きましょう」
バスタオルを体に巻いて風呂から出てくると次にルミが入った。
ルミは風呂から上がりナイトウェアに着替えた。
「じゃあ、行きましょう」
「わたしの着るものはないのですか?」
「ホテルは家と一緒よ。あなたは裸でいいわ。バスタオルを巻いていれば大丈夫でしょ。早く行きましょう」
胸とお尻がやっと隠れるくらいの長さのバスタオル姿でドキドキしながら廊下に出た。
「一つ上の階だから階段で行きましょう」
ユリエが階段を上るのをルミが下から見上げた。
「お尻がよく見えるわよ。誰かに見られたら恥ずかしいわね」
「うーん。意地悪言わないで!」
田中先生の部屋に着いた。
「おお、来たか。ユリエは部屋ではバスタオルなんていらないだろ。脱ぎなさい」
真っ裸にさせられた。
ソファーに向かい合って座り今日一日の出来事を話し合った。
(ああ、自分だけハダカだなんて落ち着かないわ)
「そうだ、ウイスキーを飲みたいな。ユリエ、冷蔵庫から持って来てくれ」
ユリエはミネラルウォーターとウイスキーを用意した。
「氷がほしいな。冷蔵庫に入ってなかったか?」
「ええ、氷は入っていませんでした」
「確か廊下の突き当たりに製氷機があったはずだ。持って来てくれ」
「わたしが行くのですか。バスタオルを巻いただけで?」
「バスタオルなんかいらんだろう。すぐ近くだ。そのままで行って来なさい」
「え、ハダカで廊下に出るのですか?」
「直ぐそこだ。そのままで行って来い!」
ユリエは仕方なく、廊下に誰もいないことを確かめて早足で取りに行った。
(早く戻らなくちゃ。誰も出て来ませんように)
氷を取って急ぎ足で田中先生の部屋の前に戻った。
(あっ、開かない。外からは開けられないんだ)
コンコン「開けて下さい!」小さな声で言った。
(聞こえないのかしら)
コンコン、ドアをノックした。
(誰かに見られるわ!早く開けて!)
エレベーターが上がって来て止まった。
ユリエは強くノックした。
「早く開けて下さい!」
エレベーターから白人のアベックが出てきた。
こちらを指差し何か大声でしゃべっている。
ドアが開いて、やっとユリエは中に入れた。
「早く開けてくれないから人に見られてしまったわ」
「ごめんごめん。ルミがトイレに入っておったのに気が付かなかったのでな」
次の日はクレタ島に飛び、教会めぐりやクノッソス宮殿等の観光をした。
「じゃあ、明日はミコノス島のパラダイスビーチへ行こう」と田中先生が言った。
「パラダイスビーチってどんな所ですか?」
「まあ、行ってみたら分かる。わしも、ちょっとした勇気がいるかな?」
「どうして田中先生に勇気がいるのですか?」
「まあ、とにかく行ってみよう。昔から行ってみたいと思っておったんだ」
パラダイスビーチへ着いた。
「美しい海じゃろう」
「ええ、波も静かで、いろいろな島々が見えて素晴らしい景色ね」
ビーチに近付いて行くと、全裸の白人男性の二人連れとすれ違った。
二人共、恥ずかしがりもせず大きなおチンチンを見せびらかしたまま歩いていた。
「エー!もしかしたらここはヌーディストビーチ?」
「そうだ。だからあんたも恥ずかしがらずにヌードになれるだろう」
「海岸にいる人達みんながハダカなのですか?」
「さあ、分からんが勇気を出してここで脱いで行こう」
田中先生が率先して全裸になった。
「さあ、お前達も全部脱ぎなさい」
言われて、ルミとユリエも全裸になった。
田中先生は二人と自分の体をしばらく見比べていたが、
「わしも歳だから肉が弛んでいて醜い体になってしまったのう。やっぱり止めた。
こんな体だと、見た人が気持ち悪くなるかもしれんからなあ」
田中先生は水泳パンツを履いた。
「先生、ズルイ。じゃあ、私も履くわ」とルミも水着を着始めた。
「せっかくヌーディストビーチに来たんだ。ブラだけは外しておけよ」
「若い頃と違ってお乳も弛んじゃって恥ずかしいけど、仕方ないわね」
「そんなことないわ。形のいいオッパイしているじゃない」
「そうかしら。お世辞でも嬉しいわ」
「ねえ、わたしも下だけでも履かせてください」
「何を言ってるのよ。ハダカで外を歩くの慣れてるでしょう」
ユリエだけ真っ裸のままビーチの方へ歩いて行った。
男性の大部分は全裸だったが、女性はほとんどがトップレス姿だった。
全裸のユリエは男性の注目の的だった。
「やっぱり恥ずかしいわ。女の人で全裸で歩いてる人はほとんどいないじゃないの」
「恥ずかしい素振りを見せると余計に注目されるぞ。平気な顔でいた方がいいぞ」
しばらくは恥ずかしくてどうしようもなかったが、野次馬が集まって来ることもなかったので、そのうちに全裸でいることにあまり抵抗感が無くなってきた。
ただし、レストランでの昼食はお客の中でもユリエだけが全裸だったので恥ずかしかった。
ギリシャ観光も終わりトルコのイスタンブールに向かった。
イスタンブールでは定期観光ツアーでイスラム博物館や史跡を見て周った。
町並みはギリシャの隣の国にもかかわらず東洋的で人々の服装も違っていた。
翌日はカッパドキアに行き洞窟修道院等を見学して周った。
地下都市では長くトンネルのように地下四十メートルも洞窟が続いていた。
洞窟では観光客の一番後ろに付き田中先生、ユリエ、ルミの順で歩いた。 
「ねえ、ワンピースを腰まで上げなさい」
ユリエはワンピースを上げお尻丸出しで歩かされた。
ルミにお尻をいたずらされて、人に見られないか不安だった。
その後イスタンブールに戻って買い物ツアーに行った。
ルミはグランドバザールではたくさんの皮製品やアクセサリーを値切りに値切って買った。
「これ、お店に並べるととっても映えるわね。安くて嬉しいわ」
なかなか値引き交渉がうまくいかないと、ユリエのスカートを捲ってパイパンの下腹部を
触らせて値引きさせたりした。
「ねえ、止めてよ。恥ずかしいわ」
相手はざらざらした手でユリエの下腹部を触って喜んでいた。
「じゃあ、今度はS国へ行こう」
「すみません。勉強不足でS国については、ほとんど知らないのですが…」
「いや、最近まで内戦があったので、史跡はほとんど破壊されてしまって見るべきものはほとんど残ってないそうだよ。あそこは、わしの古い友人に会いに行くだけじゃよ」
田中先生は意味ありげな笑いを見せた。
翌日、空路でS国に着くとタクシーに乗り目的地に向かった。
町は相当荒れており内戦の傷跡が生々しく残っていた。
タクシーは何もない山の中を進んで行った。
すると、鉄条網に囲まれた大きな建物が見えてきた。
門の前には銃を構えた兵隊が検問をしていた。
タクシーを降り田中先生がその兵隊に書類を見せた。
その兵隊が電話で確認した後、入場を許された。
建物へ向かう途中ユリエは聞いた。
「ずいぶん厳重なのですね。何の建物なのですか?」
「ここは政府系病院の一つでいろいろな病状を研究している機関なのだよ」
建物に入ると、受け付けの人にそのまま待っているよう指示された。
しばらくして白衣を着た四十才位の白人が迎えに来た。
「やあ、久しぶりだな。元気そうで何よりだ。ああ、紹介しようルミとユリエだ。
こちらは昔の友人でジェラル博士だ。」
「アア、始メマシテ。ワタシ、ジェラルトイイマス。
学生時代、日本ヘ留学シテ、医療ヲ学ビマシタ。今、ソレガ大変ニ役立ッテイマス」
片言の日本語で挨拶した。
「田中先生とは、その頃に知り合ったのですか?」
「ソウデス。ワタシノ国、タイヘン貧乏デス。デスカラ、留学スルオ金足リマセン。
ソレヲ、田中先生ニ援助シテモラッタノデス。感謝、感謝デス。
デハ、ワタシノ部屋ニ、ゴ案内シマショウ」
エレベーターで三階に上がった。
廊下の途中にも鉄製の扉がいくつもあり、それを毎回鍵で開閉しながら進んだ。
また、窓枠にも鉄格子がはまっていた。
「本当に厳重なのですね。何だか監獄みたい」
「この国の最先端の研究をしているので厳重なのだろう」
途中に牢獄のような個室が並んでいた。
中を覗くと、若いきれいな女性が真っ裸で立っているのが見えた。
ユリエは胸騒ぎを覚え、次々と個室を覗いてみたが、いずれの個室にも同じように真っ裸の若くて美しい女性が立っていた。
「どうして、女性が裸で閉じ込められているのですか」
「アア、個室ヲ見タノデスカ。露出狂ノ女達デスヨ。国中カラ集メマシタ」
「でも、露出狂といったって、こんな所に閉じ込めるなんておかしいわ。
それに着る服も中に置いてないじゃない。人権侵害だわ」
「オジョウサン、アノ女性達ハ、服ヲ着タガラナイカラ仕方ガナイノデス」
「服を着たがらないなんて、そんなはずないわ」
「ジャア、ワタシノ着テイル白衣ヲ貸シマスカラ着セテミテ下サイ。嫌ガリマスカラ」
ジェラル博士は白衣を脱いでユリエに渡して、近くの個室の鍵を開けた。
ユリエは白衣を持って部屋に入っていった。
ユリエが近付くと、その女性はおびえて部屋の隅へ逃げた。
「何もしないわ。怖くないのよ。白衣を着せてあげるだけ」
ユリエは怖がらせないように笑顔を見せて近づこうとするが彼女はそれを拒否するように一生懸命に逃げようとした。
「どうして逃げるの、何もしないわ」
ユリエはむきになって追いかけ白衣をその女性に着せようとした。
白衣の一部がその女性に触れた途端に、女性は「ギャー」というすさまじい悲鳴を上げた。
「えっ、どうしてそんな悲鳴を上げるの?わたし、白衣を着せてあげようとしただけよ」
ユリエがもう一度彼女に近づこうとしたら、恐怖に震える顔で白衣が体に触れないように両手を伸ばしてバタバタさせた。
「悪かったわ。白衣によほど大きな恐怖の経験があるのね」
ユリエは部屋を出た。
「あの人、白衣に怖い経験があるのよ。だから白衣を近付けただけで怖がるのだわ」
「イエ、白衣ダケジャアリマセン。ドンナ服ヲ近付ケテモ同ジデス」
「どうして、そんなことが有り得るの?」
ジェラル博士は言葉を濁した。
「ソレヨリ、ランチタイムデスネ。ゴチソウヲ用意シテアリマスカラ行キマショウ」
食堂に行くと、職員がパンと二品くらいの粗末なものを食べていた。
しかし、自分達のテーブルには特別豪華な食事が用意されていた。
「皆様ノ、オ口ニ合エバイイノデスガ…」
「おいしい。本当においしいですわ」
「日本でもこんなに美味しい料理はあまり食べた事ないですわ」
「本当に、美味いよ」
「皆サンニ、喜ンデモラエテ私共モ嬉シイデス。」
食事が済んだ頃には、もう他の職員は一人も残っていなかった。
「サア、ソロソロ戻リマショウカ」
部屋に戻った。
「久しぶりだから二人だけで話したいな」
「素敵ナレディー達ヲ待タシテ申シ訳ナイデスガ、シバラク応接室デ待ッテイテクダサイ。写真集モ沢山置イテアリマスカラ、字ガ読メナクテモ面白イト思イマスヨ。
ソンナ物デモ見ナガラ時間ヲツブシテ下サイネ」
「分かりました」
二人は応接室へ行った。
「ねえ、やっぱり変よ。あんなにキレイな若い女性ばかりが同じ症状で閉じ込められているなんておかしいわ」
「どうして?ここは国の研究機関よ。
全国から集めたら十人くらいは集まるかもしれないわ」
「でも、あんな症状があるなんて聞いたことがないわ」
「ユリエさんは、日本の精神病院に行ったことあるの?」
「いえ、ありませんが…」
「それ見なさい。日本の精神病院だって露出狂の女性が沢山入っているかもしれないわ」
「それもそうだけど…」
一方、田中先生とジェラル博士もこの事について話し合っていた。
「絶対に安全な手術だと聞かされていたから連れて来たんだぞ。
あんなに大勢の失敗作を見せられると信用できなくなったよ」
「大丈夫デス。アノ女性達ハ、人体実験ヲ始メタ初期ノ頃ニ失敗シタノデス。
今ハ改良サレテ失敗ハアリマセン。本当ハ失敗作ヲ残シテオイテハ後デ問題ニナルカラ
始末スルヨウニ上カラ言ワレテイルノデス。
デモ、私ノ責任デ、何トカ直シテヤル方法ガナイカト研究シテイルノデス」
「最近は失敗したことはないのかね。何人くらい手術の経験があるのだね?」
「二年前カラ、普通ノ人ニモ手術ヲ始メマシタ。
今マデ約百例ノ、手術ヲ行イマシタガ、コノ一年半ノ間ハ一例モ失敗ハ有リマセン」
「分かった。信じる事にしよう。手術はどのくらいの時間かかるのかね?」
「十五分モアレバ終ワリマス。CTスキャンデ見ナガラ首ノ後ロカラ小サナチップヲ脳幹マデ注射シテ入レルダケデスカラ。麻酔ガ取レテモ少シ首ノ後ニ痛ミヲ感ジルダケデス」
「分かった。ところで個人的に興味があるのだが、どうしてあんたの国は、こんな研究に膨大な費用を出しているんだね。」
「ソレハ、国ノ安定ノタメデス。コノ国デハ宗教上人ニ裸ヲ見セルコトヲ極端ニ嫌ガリマス。ソレデ、政府ニ反対スル中核的人物ニ、コノ手術ヲシマス。
ソノ後ハ秘密警察ガ見張ッテイマスカラ、タイミングヨク裸ニサセルコトニヨッテ、人前ニ出ラレナクナリ信用ヲ失ウトイウ訳デス。
デスカラ、コノ方法ハ平和ヲ保ツノニ、非常ニ効果的トイウ訳デス」
「じゃあなぜ若くて美しい女性ばかりを人体実験に選んだのかね?」
「ソレハ、内戦ノタメニ働キ手デアル若イ男性ノ数ガ少クナッテシマッタコトト、キレイナ女性デアレバ引キ取リ手ガ沢山イルト考エタカラデス。デモ、アノ女性達ノヨウナ症状デハドウシヨウモアリマセン。物ニ触レタダケデ非常ナ痛ミヲ覚エルノデスカラ」
「じゃあ、痛くてベッドで寝ることも出来ないのか?」
「ソウデス。一ツダケ、方法ガ有リマス。人間ノ皮膚デス。
何故ダカ分カリマセンガ、人間ノ皮膚ニダケハ触レテモ痛ミヲ感ジナイノデス。
デスカラ、人間ノ皮ヲ剥イデ作ッタ敷物ノ上デ寝サセルヨウニシテイマス」
「手に入れるのが大変そうだね。それにしてもジェラルは国に帰ったら患者を助けるために一身を奉げるなんて言っていたが、全然違ったことをしているね」
「イエ、コレハ国民ノ幸セノ為ノ研究デス。内戦ガ起キナイヨウニシテイルノデスカラ」
昔の話題に移り、話はなかなか終わらなかった。
「オウ、モウ四時カ。ソロソロ手術ニ掛リマスカ」
ジェラル博士は注射器を取り出し応接室に向かった。
「オ待タセシマシタ。退屈デシタカ?」
「そんなことありませんわ。それより、お話が弾んでいたみたいで良かったですね」
ジェラル博士がユリエの後ろに周って突然首筋に注射を打った。
ユリエはすぐに意識を失ってしまった。
「サア、準備完了。コレデ二時間ハ意識ガ戻リマセン。デスカラ、気ガ付イタ時ニハ全テ終ワッテイマス」
「そう、ちょっと可哀想だわね」
手術室前へ運ばれた。
ワンピースを脱がし全裸にした。
「オウ、ワンピース一枚シカ着テナカッタノデスカ。ビックリデスネ。デモ美シイ体ダ」
ジェラル博士は助手も付けずに手術室に入って行った。本当に簡単な手術らしい。
しばらくして…。
「ハイ、オ待タセシマシタ。手術ハ完璧デシタ。服ヲ着セテアゲテ下サイ」
ユリエは首の後ろにバンソウコウが貼られている以外は、どこにも傷はなかった。
二時間後、ユリエは意識が戻った。
「うーん。わたしどうしたのかしら。首の後ろが痛いわ。あら何か貼ってある」
二人がニヤニヤしながら見ていた。
ユリエは時計を見た。
「えっ、もう六時過ぎ!どうしてこんなに眠っていたのかしら?」
「もう食事の時間だそうだ。食事が終わってから話をしよう」
夕食もご馳走だった。
「今夜はここで泊まるのですか?」
「うん、今夜はここで泊まって明朝帰国する。あっという間の十日間だったな」
食事が終わり部屋に案内された。田中先生がシングル、ユリエとルミにはツインルームが用意されていた。一流ホテル並の部屋だった。
二人は後で田中先生の部屋へ来るように言われた。
二人が田中先生の部屋に入ると田中先生が話し出した。
「じゃあ、説明しよう。ユリエさんともお別れかと思うと寂しくなってな。
別れないで済むようにちょっとした手術をしたんじゃよ。この笛を吹くとおまえはハダカになってしまうんだ」
「えっ、どうして笛を吹くとわたしがハダカにならなきゃいけないの?」
「笛を吹くと知覚神経が刺激されて、服に接触している部分が我慢出来ないほど痛くなってしまうというわけじゃよ。足の裏と手の平だけは大丈夫だそうだ。試してみよう」
田中先生はその笛を吹いた。
「ああっ」
急にワンピースに覆われている部分に激痛が走った。
ユリエは我慢出来ずにワンピースを脱いでハダカになった。
(首の後に貼ってあるバンソウコウの部分も痛い!)
バンソウコウも剥がした。
すると痛みは治まった。
「おお、完璧だ。二時間は服を着れないそうだよ」
「首の後ろ、見せてね」
ルミはユリエの首の後ろを見た。
「傷跡もほとんど目立たないわ」
「田中先生、わたしを騙したの?ルミさんも知っていたの?許せないわ!」
「ハダカのくせして何を言ってるんだ!許すとは対等の立場の人間が言う言葉だよ。
あんたは、これからは本当にわしの奴隷になるんだ。おまえはわしに許しを請う立場になるのだよ。ご主人様、許してくださいとな」
「そんな、あなたはペテン師よ!許せない」
「自分の立場が分かっておらん様だな」
田中先生は脱ぎ捨ててあったユリエのワンピースを掴むと、鞭のようにユリエに向かって振り下ろした。
「痛い!」猛烈な痛みが走った。
ユリエは逃げた。狭い部屋なので逃げ場はない。部屋の隅に追い込まれた。
田中先生はユリエに向かってワンピースを何度も振り下ろした。
「痛い、痛い!」
ユリエは避けようとして部屋の壁に背中が触れた。
「イターイ!」あわてて前へ跳んだ。すると、ベッドに膝が当たった。
また、激痛が走った。
「もう、許して!何でも言う事を聞きます。奴隷にも何でもなります!」
ユリエは痛みに耐えきれずに許しを請うた。
「分かった。許してやる。もう二度と生意気な口を利くんじゃないぞ」
「分かりました。ごめんなさい!」
ユリエは激痛のため、反抗する意欲を全く失ってしまった。
「本当に従順になったのかしら。じゃあ、後ろを向いてお尻をこちらに突き出してごらんなさい」
ユリエは痛みへの恐怖から、言うとおりにした。
「両手でお尻を開いて穴がよく見えるようにしてごらんなさい」
ユリエは両手でお尻を開いて見せた。
「よく見えるぞ!恥ずかしくないのか?」
「恥ずかしいですけれど、ご主人様には逆らえません」
「よく言った。じゃあ、わしも裸になるから上に座れ」
田中先生は服を脱いだ。
「ルミも裸になれ!」
「なんだか変な気分ね」
ルミも裸になった。
ユリエは恐る恐る田中先生の上に座った。
(あっ、触れても痛くない!)
「おお、ピチピチした体をしているのう。オッパイもコリコリしているなあ。
いい触わり心地だ。ルミ感じさせてやれ」
ルミはオッパイを指で掴み舌を蜜壷の中に入れてベロベロ舐め始めた。
ユリエはだんだんと絶頂へと導かれて行った。
ユリエの下半身は痙攣を始めた。
「ああ、アーン・アンアンアンアンアン。いっちゃうー」
「わしも、もう少し若ければのう。まあ、二時間が過ぎるまでわしの上で寝ておれ」
二時間後、服を着れるようになった。しかし、反抗する気力は完全に失われていた。
翌朝、タクシーで史跡観光を行なったが砲弾で壊されていて、まともな形の遺跡はほとんど残ってなかった。また通り過ぎる町はいずれも貧困そのものだった。
ユリエはそれを眺めて胸が痛んだ。
大勢の大人達が道端に座り込みボーっとこちらを眺めていた。
また子供達はタクシーの周りに寄って来て何か貰おうと手を差し出したりしていた。
午後、帰りの飛行機に乗った。
席は、窓側三列でルミが一番窓側、次にユリエ、廊下側に田中先生が座った。
飛行機が離陸してシートベルトを外していいとの放送があった。
「さあユリエさん、毛布を掛けてやるからワンピースを脱ぎなさい」
「えっ、どういうことですか?」
「飛行機で十二時間も退屈だろ、だからちょっと悪戯するんだよ」
「こんな所でイヤです」
「つべこべ言うな。先ず毛布を掛けろ」
ユリエは毛布を体に掛けた。
ユリエは毛布の下でワンピースを脱いだ。
田中先生とルミはユリエのカラダを撫でたりしてユリエの反応を楽しんでいた。
「ああん、そんなに触らないで!変な気持ちになるわ」
何時間かして尿意を覚えた。
「ねえ、トイレに行きたいんですけどワンピースを戻して下さらない?」
「毛布を巻いて行けばいいじゃない」
ルミに言われ、渋々毛布をカラダに巻きつけた。
毛布の丈が短いので体に巻きつけるとミニスカートのようだった。
肩と長い素足を出して歩いていると他の乗客にジロジロ見られた。
成田空港に着陸して、やっとワンピースを着せてもらえた。
空港に着くと「じゃあ、またな!」と田中先生は自宅に帰った。
「じゃあ、私達も帰りましょう」
タクシーで家まで送ってもらった。
ユリエは、この十日間が夢のように感じながら眠りに着いた。
翌朝、ルミがやって来た。
「おはようございます」
「おはようございます。今、開けます」
「じゃあ、このワンピースを着なさい。私の家へ行きましょう」
ルミは黙って先に歩いた。
ユリエは、ルミに着いて行きながら、また今まで通りの生活に戻ったんだ。
これからもこんな生活が続くんだと漠然と考えていた。
ブティックへ着き朝食が済むとルミが話し出した。
「よく聞いて!私達が旅行している間に、田中先生の娘さんと孫娘が交通事故に会って亡くなってしまったの。四十七才と十九才だったそうよ。誰にも旅行先のことを伝えてなかったから連絡が取れなかったそうなの」
「えっ、わたし達の旅行中にですか?」
「帰った時は告別式も何もかも終わった後だったそうなの。
先生はものすごく落ち込んでしまって、ユリエさんにこんな仕打ちをしたので罰が当たったんだと言っていたわ」
「そんなの関係ないでしょうけど…」
「だからあなたを自由にしてあげるって。私としてはあなたを開放してしまうのは残念なのだけど…。昼過ぎには家財道具も衣類も全部返してあげられるわ」
ユリエは何と言っていいのか分からなかった。
ルミとマンションで待っていると昼過ぎに引越屋がやって来て家財道具等を運び込んだ。
預金通帳等も手付かずのまま返してもらった。
「これから、どんな服装にするの?前みたいにスラックスだけを毎日履くの?」
「いえ、スカートの方が気持ちいいわ。多分スカート中心の生活になると思うわ。
でもブラとパンティは着けるけれどね」
「じゃあ、私からのプレゼントよ」と言ってダンボールの一つを開けた。
中にはこれまでにユリエが身に着けたことのあるワンピースと上品なブラウスやスカートが入っていた。それに化粧品類が入っていた。
「これで前の生活に戻れるわね」
「そうね…。でも、完全には戻れないわ。タカ子とレイ子があのデジタルカメラで撮ったディスクを持っているもの」
「分かったわ、明日取り戻してあげるわ」
翌日、ルミの家へ行くと例のディスクとプリントアウトされた写真が並べてあった。
「これで全部?よく確認して」
「ああ、恥ずかしい。顔もはっきり写っているわ。それにお尻の穴まで…」
「じゃあ、あなたに返すから自分で処分しなさい」
「ありがとう。何から何まで…」
「気にする事ないわ。でも、これであなたを拘束するものは何も無くなってしまったわね。
これからも友達としてお付き合いしましょうね。対等な関係でいいから」
ユリエは返事をしなかった。
「どうして黙っているの?」
「わたし、ルミさんには、この二ヶ月間毎日送り迎えしていただき、食事の世話とかいろんな事をして頂いたことは本当に感謝しているわ。大変だったろうなと思います。
だけど、わたしもこの二ヶ月の間、いろんなことがあって心の整理が付かないの。
ルミさんとは、お友達としてのお付き合い出来る気持ちになるまで会いたくないの。
いつかわたしが突然ブティックに顔を出すかもしれないわ。それまでは会わないで下さい」
「分かったわ。寂しいわね。じゃあ、帰るわ。さようなら」
「気を悪くしないで下さいね。さようなら」
ルミは、ユリエの別れの意思表示に対して憤慨して帰って行った。
(何よ!今まで本当にいろいろと面倒をみてあげたのに。良いお友達としてお付き合いをしたいと思っただけなのに。あっ、そうだわ。あの笛がまだ残っていたわ)
(つづく)


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