『休暇の出来事(2)』
作;ベル
「もし彼女が犯罪に巻き込まれているのであれば 私が自力で解決出来なくても、通報は出来るんじゃないか?」 私は意を決して彼女の後を付けることにした。 道路は見通しが悪かったが、すぐに彼女の後ろ姿を見つける事が出来た。 「ひと気がないとは言え、全裸で道の真ん中を歩くなんて・・・」 しかし追跡はあっけなく終わりを迎えた。 彼女は貸し別荘の管理人棟に入っていったのだ。 「昨日の管理人は初老の男性だったが、彼が闇金融業者の関係者なのか? そんなバカな!」 私は念のため雑木林を分け入り、迂回しながら管理人棟に近付いた。 少し時間が掛かってしまったが 闇金融業者に見つからないためには止むを得ない。
ようやく辿り着いて庭側から中を覗くと、誰も居なかった。 「彼女の姿もない。ひょっとして全員2階にいるのか? いや、そもそも全部で何人いるんだ?」 そのまましばらく窓から様子を伺っていると彼女が現れた。 シャワーを浴びたらしく、バスタオルで髪を拭きながら 素っ裸のまま奥から出て来た。 それに応えるように、もう一人の女性が階段を降りてきた。
「この女が闇金融業者?一人だけなのか?」 髪を後ろでまとめたOL風のもう一人の女性は 薄いピンクのブラウスにタイトスカートという姿で、 そのままオフィスに居てもおかしくない感じだった。 素っ裸の彼女よりも年上のようだが お互いに何かを話している様子からは脅している印象はなく 同じ職場の上司と部下、または先輩後輩のようにも思えた。 (もちろん窓越しでは会話の内容は分からないのだが)
と、次の瞬間 その女性は彼女の股間に右手を滑り込ませ、愛撫を始めた。 彼女は「あっ」という表情を見せたが OL風の女性の手を払うことなく、静かに目を伏せたまま 為すがままに立ち尽くしていた。 その女性は愛撫の手を休めることなく しばらく彼女の耳元で何かを囁いていた。 彼女は目を伏せたまま何度か頷き、その女性と何度もキスを交わし始めた。
「れ、レズビアンだったのか?それともやはり脅されているのか?」 思わず身を乗り出した時に、一瞬彼女に見られた気がしたが その後も窓側に来る様子はなかった。 「愛撫を受けていたせいで気付かなかったのかも知れないが このままココに居るのは良くないな」 私は二人の様子を見届けたい気持ちを抑えて 身を屈めながら玄関側に移動した。
しばらくした後、二人が玄関から出て来た。 私は玄関のすぐ近くの仕切り壁に身を隠しただけだったが 警戒していないせいで気付かれた様子はなかった。 OL風の女性の方はさっきと同じ服装だったが 彼女の方はブルーの首輪を付けていた。もちろん全裸のままだった。 「今度の課題『牝犬プレイ』は上手く行くかしら? かなりアブノーマルになるから、さすがに引いちゃうんじゃない?」 「今日のターゲットは今までにないくらい『イイ人』だから 一生懸命頼み込めば撮影に応じてくれると思います。でも・・・」 「何?」 「この犬の尻尾の付いたアナルプラグを あの人に入れてもらわなければいけないって言うのは ハードルが高過ぎません? あらかじめ自分で付けて行っちゃダメですか?」 彼女はフサフサの尻尾をクルクル回しながら言った。
「単なる犬のコスプレ姿を撮らせたいんじゃないのよ。 アナルにも応じられる『変態女』なんだってターゲットに印象付けたいの。 大丈夫、由美子ちゃんなら出来るわ!」 「ちょっと、そっちの名前で呼ばないで下さい。 素に戻ったらこんな事出来なくなっちゃいますよ(笑)」 「あ、ゴメン。今の貴女はクレアだったわね。 成功を祈っているわ。頑張ってね(笑)」 「はい、マリさん。行ってきます!」 彼女は自分でリードとアナルプラグとデジカメを握りしめたまま 私が借りている別荘に向かって歩き出した。
「今までにないくらい『イイ人』だって?ふざけるな!」 次第に私の心に怒りが込み上げて来た。 私は露出プレイに興じるレズビアンにもてあそばれていただけだったのだ。 「犯罪に巻き込まれているのであれば・・・」 などと心配していた自分が『間抜け』に思え、さらに怒りが増した。 「いいだろう。お前たちがターゲットと呼ぶ男が『イイ人』かどうか。 思い知らせてやる!」
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マリと呼ばれたOL風の女性が しばらく彼女を見送ってから管理人棟に戻ろうとしたのは好都合だった。 クレアと呼ばれた方の露出狂の女は 管理人棟からある程度離れたため、この後の状況に気付かなかったからだ。 私は仕切り壁の陰から飛び出すと 玄関の扉を閉めようとするマリに襲いかかった。 「えっ?何?」 悲鳴を上げる暇すら与えず、私は管理人棟に押し入って そのままソファーにマリを押し倒した。
「いや、やめて!」 突然の出来事にマリは満足に対処出来なかった。 私も気持ちが高ぶっていたので 躊躇することなく彼女の右手をひねり強引に床へ押し付けた。 刑事ドラマや時代劇の捕り物のように、マリは身動き出来なくなった。 「だ、誰?宿泊客なの?」 「誰がしゃべって良いと言った!あぁ?」 私がマリの右手をさらにひねりながら怒鳴りつけた。 「一言でもしゃべったら犯す。目を開けても犯す。 逃げようとしたら、もう一人の女も犯す。分かったか!」 「分かりました。大人しくしますから、乱暴しないで・・・」 彼女は抵抗する力も失せ、すっかり大人しくなった。
私は近くにあった電気コードをコンセントから引き抜くと マリの両手を後ろ手に縛って自由を奪った。 「(目隠しもしておくべきか)」 私は近くの椅子の背もたれに掛けてあったバスタオルを引き寄せると 無言のまま頭全体を覆うように巻き付けた。 目隠しとしては不格好だったが これでようやく床に押し付け続ける必要はなくなった。
だが私の怒りが治まった訳ではない。 私は露出狂の女に騙されて、露出プレイに付き合わされたあげく 性器を舐められて射精までさせられているのだ。 「(この女もグルなんだ。報いを受けて当然だ!)」 私は無言のまま、うつ伏せになったマリのスカートに手を掛けた。 「ひっ!いやっ!!」 「恥ずかしいフリをするな!お前も露出狂なんだろう?」 「ち、違う。私は・・・」 両手を縛られたままでスカートを押さえる事も出来ないマリ。 足をバタバタさせて抵抗したが ボタンを引きちぎりながらスカートを脱がすと 続いてストッキングに手を掛け、パンティーごと引き摺り下ろした。 下半身が露わになったマリは、身を屈めて大人しくなった。
「よし。ではいくつか質問しよう。正直に答えないと分かっているな? さっきの露出狂の女の他に、あと何人いるんだ?」 「今は私たち二人だけです。叔父は明日の昼まで来ません」 「叔父?・・・ああ、管理人の事か。 じゃあやはり『闇金融業者』も『罰ゲーム』も、何もかも嘘という訳か。 管理人とお前はどういう関係なんだ?」 「私はここの管理人の娘なんです。稀にあなたのように わざわざオフシーズンに一人で別荘を借りに来る客がいるので そういう時は手伝って上げているんです」 バスタオルで表情は見えないが 震える声がおびえている様子を伝えていた。
「じゃあ露出狂の女とは?」 「クレアは会社の部下なんです。 彼女から『自分は露出狂だ』と告白されて それ以来、彼女の露出プレイに付き合わされるようになって・・・」 「何言ってやがる。お前はクレアの『女主人』だろう? 親戚の所有する別荘を提供し、露出狂女を調教して 無関係の宿泊客をもてあそんでいたクセに!」 私はマリの両膝を強引に広げ、オマンコをさらけ出させた。 「い、いや。見ないで!」 「抵抗するな!それとも痛い目に遭わされたいのか?」 私は左足だけを吊るし上げるように持つと、白い太ももを平手打ちした。 「ひいっ!」 肌が赤く染まるにつれ、マリは観念したように再び大人しくなった。
「ようやく自分の立場を理解出来たようだな」 そう言いながら、マリの左足をさらに引き上げ 右手の中指をマリのオマンコにゆっくりと入れていった。 「なんだ。こんなに濡れているじゃないか。 下半身を露わにされて欲情するなんて、やっぱりお前も露出狂か? それとも縛られたり叩かれたりしたのが良かったのか?」 「いや。言わないで!」 オマンコをいじると、クチュクチュとイヤらしい音とともに 愛液がとめどなく溢れて来た。 「お前が『女主人』と思ったが意外とマゾの素質もありそうだ。 恥ずかしがっていると言うより、よろこんでいるようだぞ」 「ああっ、そんな・・・そんな事・・・な・・・い・・・」 マリは何度も否定するが、オマンコは私の中指を締め付け続けた。
「身体は正直だ。もっといじめて欲しいんだろう?こんな風に」 中指を挿入したまま、同時に親指でクリトリスを弾いてやると 喘ぎ声をもらし出した。 「あっ・・・んくっ・・・あふっ・・・ふうぅんっ!」 「自分でも自覚したんじゃないか? やはりお前にはマゾの素質があるようだ」 マリの陰唇からあふれ出た愛液は陰毛を濡らし 牝の匂いを部屋中にまき散らした。
「だが私はお前を悦ばせるためにココへ来たんじゃない」 私は吊るし上げ続けていたマリの左足をようやく下ろし 両手を後ろで縛られたままのマリをソファーに移動させると 上半身を預けた姿勢でコチラに尻を突き出させた。 「私を騙し、もてあそんだ報いを受けるがいい!」 私は白く大きなマリの尻を、平手の跡がつくくらい何度も強く叩いた。 「ひっ・・・い、痛・・・くうっ・・・」 叩いているうちに、私の中にサディスティックな感情が芽生えていた。 同時に、頭に巻いたバスタオルが身悶える度に少しずつズリ落ち 恍惚の表情を浮かべたマリの顔が露わになった。 「こんなに感じた表情をされちゃ、復讐にならないな(笑)」 私は手を止めて苦笑いした。
「・・・お願い。やめないで」 マリは尻を突き出した姿勢のままで振り返った。 「もっと叩いて。もっと私を『お仕置き』して!」 マリはさらに尻と高く突き出し、尻叩きを再開するよう求めた。 「本気か?」 「貴方の言うとおり、私マゾなのかも知れません。 こんな気持ちになったのは初めてですけれど・・・」 自分で素質もありそうだなどと言ったものの まさか本当にそうなるとは私も予想していなかった。
「もっと『お仕置き』を続けて欲しいなら、ちゃんとお願いするんだ」 私は勿体ぶってこう言った。 「どうすればいいんですか?」 「そうだな。まず私をご主人様と呼び、敬語を使うこと。 『ご主人様。私に恥ずかしいお仕置きをして下さい』という具合だ。 それと今後は私には逆らわない約束すること。 出来ない事もあるだろうが、やらずに拒絶する事は認めない。 それで良いなら『お仕置き』を続けてやろう」 「何でも約束します。だからお願い。早く『お仕置き』して下さい」 「おい、僕(しもべ)が主人に指図するな。 それとも相当キツイお仕置きをして欲しいのか?」 私はマリへの尻叩きを再開した。
「ああっ、こんな・・・こんな事をされて・・・感じるなんて・・・」 マリは身悶えながらつぶやいた。 自分でも頭の中の整理がつかないのだろう。 しかし手を休めると「もっと叩いて下さい」と言って 最後までやめようとはしなかった。 「あひっ・・・ご主人様・・・い、イキます・・・イキますうぅーっ」 ついにマリは数十回の平手打ちを尻に受け 白い肌を真っ赤に染めながら、痛覚だけでアクメに達した。
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グッタリとした彼女の尻を撫でながらオマンコを触ると 愛液でグチョグチョに濡れていた。 私はマリの陰唇に再び中指を押し込みながら、耳元で囁いた。 「お前はマゾ奴隷だ。そしてお前の主人は私だ。そうだな?」 「・・・はい」 「では復唱するんだ。『私は変態のマゾ奴隷です』さあ、言ってみろ」 「・・・私は変態のマゾ奴隷です」 「よし、次。『私の身体を好きにして下さい』言ってみろ」 「・・・私の身体を好きにして下さい」 「よし、次。『私に恥ずかしいお仕置きをして下さい』言ってみろ」 「・・・私に恥ずかしいお仕置きをして下さい」 そう言うとマリは私の中指をギュッと締め付けた。 「ふふふ、『お仕置き』というキーワードが気に入ったようだな。 いいだろう。変態のマゾ奴隷にたっぷりお仕置きをしてやるぞ!」 そう言いながら私の方も興奮していた。 彼女にマゾの素質があったように、私にもサドの素質があったらしい。
「そう言えば、私を騙した女への復讐がまだだったな。 彼女にはどんな『お仕置き』をしてやろうか?」 「え?・・・クレアも、ですか?」 「当然だろう?彼女はいわば『実行犯』だ。 たとえ主犯はお前でも、彼女にも罰が必要だ。 もちろんお前も協力するんだ。お前はもう私のマゾ奴隷なんだからな」 「・・・」 「少し考える時間をやろう。私が戻るまでに決めるんだ、いいな?」 マリは無言のままだったが 私は彼女を置き去りにしたまま2階の部屋に向かった。
「どうせ両手を縛られたままでは逃げ出せやしない。 それよりきっとアレが・・・」 私は寝室と思われる部屋を物色し始めた。探し物はすぐに見つかった。 「ほら、やっぱりあった。 管理人棟に踏み込まれるなんて思わないから ただ仕舞っていただけだったな(笑)」 私は寝室の棚からピンクローターを見つけた。 他にも手錠、アイマスク、双頭ディルドー、ボールギャグ〔玉口枷〕 電動マッサージ器等など、次々にアダルトグッズが見つかった。
犬の尻尾の付いたアナルプラグを持っているくらいだから 何かあるとは思っていたが、期待以上の充実ぶりだった。 さらにアダルトグッズと一緒に 『SUPER・ECSTASY−EX(スーパーエクスタシーEX)』 と書かれた瓶も仕舞われていた。 「塗り薬?媚薬の類か?・・・おっとのんびりしちゃいられない。 露出狂の女が戻ってくるまでに、完全に服従させておきたいからな」 私は適当に見繕って近くの手さげ袋に放り込むと マリの待つ1階に戻った。
「面倒を恐れて、ついに締め出された・・・と思っていたけど ココを突き止めてマリさんをこんな目に遭わせていたなんて。許せない!」 悪い予感は的中した。 私が2階に上がっている間に露出狂の女が戻って来ていた。 もちろん全裸に首輪だけの姿だった。 私は不覚にも声を掛けられるまで彼女が戻った事に気付かなかった。 【つづく】
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