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奈緒先生の場合(パート7最終章)

           原案:奈緒子、ベンジー  作:TEKE・TEKE


 私が気がつくとスィートのベッドで、バスローブだけを着て寝ていた。
なんとか起き上がりあたりを見回すと英明さんがソファーでテレビを見ていた。
私の気配に気がついた英明さんが振り向いた。
「大丈夫?」
 体はだるく、全身あちこち痛い。オマンコもアナルも乳首もズキズキするが、耐えられないほどではない。打ち身や擦り傷もいくつかあるがひどいものはなさそうだった。
ベッドを降りて、英明さんの隣に座る。
「ええ、なんとか。私どうだった?」
「見てみるかい?」
 英明さんが指し示したテレビを見ると、写っていたのは1日前の特別ショーの様子だった。DVDを一旦止めて最初から早送りで再生する。
 ピロリーリレーに始まり、ロープでつられて、何人もの手で全身を嬲りまわされる。
よつんばいにされて、口をオマンコを同時に犯かされる。おそらく十数人の精液を飲まされたのだろう。お腹が重く、今もときおり生臭いゲップがあがってくる。
「えっ!こんな事までされたの?」
 ラブチェアーに拘束された奈緒が脚を上にあげて、ほぼ限界まで開かされている。
左右に男達が陣取り、脚をしっかり固定しながら、足の裏や指を嘗め回している。
 奈緒の股間には黒髪の女性が陣取り、オマンコに拳を出し入れしていた。フィストファックというプレイである。いくら女性の腕とはいえペニスとは比べ物にならないほど太い。彼女の足元には太さの違うディルドーが何本も置いてあり、これで徐々に拡張してから拳を挿入したのであろう。
「このときの奈緒は凄かったよ。このあと派手に潮を吹いたんだ」
「道理でオマンコに太いものがずっと入っているような感じがする訳だわ」
「このあと、アナルにも拳を入れられたんだよ」
「えーっ!痔になっちゃうじゃない!」
「ちゃんと手順を踏んで十分拡張してからやったから大丈夫だよ」
「人のことだと思って・・・」
「クライマックスはこれだよ」
 そういうと英明は早送りを解除して通常再生にする。

 画面では、奈緒が首輪とリードをつけられ、よつんばいでテーブルを回っている。
リードを持っているのは英明だった。
しかし奈緒の姿は異常だった。手足は折りたたまれ革のベルトで拘束されていた。
肘と膝にあたるところに分厚いパッドが入っており、そこで床に接するのだ。
頭には擬似耳がつけられ、犬そのものの格好になっていた。
「このときの奈緒は完全に犬になりきっていたよ。このペットプレイが気にいったみたいだね」
テーブルを一通りまわってステージに戻った奈緒の前にバケツが置かれた。
 奈緒は腰の位置をバケツに合わせて片足をあげると、オシッコをしはじめた。
金属のバケツにオシッコが当たる音が会場に響き渡る。出し終わると奈緒はお尻を振って雫をきった。ほとんど外にこぼさなかったので一斉に拍手が沸き起こる。
そこに舞台袖から大きな犬を連れた女性ディーラー、アマンダが入ってきた。彼女は革のボンデージ衣装を身に着けていたが、オッパイもオマンコも丸出しだった。
英明はアマンダに奈緒のリードを預けると自分の席に戻っていった。
 奈緒と犬はお互いの顔を舐めあっている。アマンダが犬を誘導して、後ろをむかせると、奈緒は何も命じられていないのに犬の肛門を舐める。よくできました、と言うようにアマンダが奈緒の頭をなでると、奈緒は誇らしげに微笑んだ。
 次にアマンダが奈緒を誘導して後ろを向かせると、犬がすかさず奈緒の股間を舐め始める。犬は人間にはとてもまねの出来ない速さで、ぺろぺろぴちゃぴちゃと奈緒のオマンコを重点的に舐めあげる。人間の女性と交尾することを訓練された犬のテクニックに奈緒はすぐに感じ始め、舌を突き出しハアハアと息を荒げた。その間にアマンダが犬のペニスをしごき上げ勃起状態に持ってゆく。
 準備の出来た奈緒は後ろを振り向くと、犬を誘うようにお尻を左右に振った。
それを合図ととったのか、犬が奈緒にマウントする。アマンダが犬のペニスを誘導し犬と奈緒は合体した。犬がマシンガンのような速さで腰を振るう。奈緒は犬の鳴きまねをしながら、一生懸命犬のペースについてゆく。アマンダはペニスが完全に抜けてしまわないようにフォローしていた。

 よく覚えていないのだが、これは本当に私がしたことなのだろうか?あまりに妖しい光景に英明も私も画面に釘付けになる。
やがて画面の中の奈緒の様子が変わってきた。必至で何かを耐える表情をしている。
「犬のペニスが中で膨らんでいるんだよ。犬はメスを確実に妊娠させるために、ペニスの根元が膣の中で膨らんで抜けなくなるんだ。そのあと30分以上つながったままの状態で射精するらしい。この快感におぼれて犬としかセックスしなくなる女性も多いらしいよ」
「・・・」
「奈緒?」
 私は立ち上がるとバスローブを脱ぎ落とし、英明さんの前によつんばいになる。
お尻を左右に振ってから後ろを振り返り「ワン!」と鳴いた。言葉は要らなかった。
 英明さんはズボンを脱ぎ落とし、私に覆いかぶさってきた。

 帰国する日、ホテルの支配人から一枚の黒いカードを渡された。ホテルのロゴが印刷されているだけで、番号も何も書かれていない。
「ナオ、本当ニ帰国シテシマウノカ?ズット滞在シテ、ショーニ出テクレナイカ?
 シヨーニ参加シタゲスト達ガ皆ナオトモウ一度プレイシタイト言ッテイル。コレハ特別フロアヘノフリーパスダ。カジノハダメダガ、宿泊ト食事ハスベテ無料ニナル。考エナオシテクレナイカ?」
「ありがとう支配人。でも一度帰国してじっくり考えたいんです」
「ワカッタ。ココニ戻リタクナッタラ、チケットヲ送ルカラ何時デモ連絡ヲ下サイ」

 帰りの飛行機のなかで英明さんからプロポーズされた。
「奈緒、結婚しよう。君のショーを見ていて思ったんだ。君には飼い主が必要だ。そしてそれは僕の役目だ。世間的には妻になっても、僕は奈緒をペットとして飼うよ」
 そう言って英明さんは手荷物の中から黒革の首輪を取り出し、私に手渡した。
それはショーのペットプレイで私が使った首輪だった。ネームプレートに"NAO"と刻印してある。
「奈緒はその首輪だけを身に着けて、一生素っ裸で過ごすんだ。ちゃんと毎日散歩にも連れて行ってあげるし、お風呂に入れたり、下の世話もしてあげるよ」
「・・・」
「返事はすぐでなくてもいい。でも学校には早めに言わなくちゃいけないから、バレンタインデーまでに返事が欲しい」
「わかりました。よく考えてみます」
今、この飛行機の中で私がこの首輪を着けて全裸になったら、回りの人たちはどう思うだろうか?変態と罵られるのだろうか?乗務員に取り押さえられるのだろうか?
ペットは客室には乗せられないので貨物室に隔離されるのだろうか?
首輪を弄びながら私はずっとそんなことを考えていた。
 飛行機を降りるとき、さすがに首輪をする勇気はなかったので、手荷物にしまった。
英明さんは部屋まで送ってくれて、別れ際に私にキスをして言った。
「返事、待っているから・・・」

 英明さんと結婚すれば、たぶん私の性癖も満たされ安定した生活が得られるだろう。
秘密倶楽部をいつまでも続けることはできない。これが公になれば私自身はともかく、浩介君をはじめとする生徒達の将来に大きな傷がつくことになる。今なら全て無かった事に出来る。これが私にできる最善のことなのだ、と思った。

 浩介君の携帯に何度か電話をしたが出てくれない。メールも入れてみたのだが返信はなかった。彼なりに察しているのかもしれない。秘密倶楽部のことをきちんとしてから英明さんに返事をしたかったので、浩介君と2人きりで話したかったのだが、結局冬休みの間、彼とは連絡が取れなかった。
 3学期の始業式のときも浩介君を捕まえようとしたが、避けられているようだったので志村君に話を聞いた。
「浩介君どうしたの?」
「なんか機嫌が悪いんだ。多分奈緒先生のことだと思う」
「そう・・・」
「その、奈緒先生、伊藤先生と結婚するの?」
「え、どうしてそれを?」
「浩介が、奈緒先生と伊藤先生が婚前旅行に行ったって言っていたから。二人で旅行の買い物するところを見たらしいんだ。あいつ、休部にしようって言ったときもなんか乗り気じゃなかったし・・・。自分から伊藤先生を巻き込むとか言っていて、実際に奈緒先生が伊藤先生と付き合い出したらおもしろくないらしい・・・」
「そう・・・」
「あ、あの、出すぎた事かもしれないけれど、伊藤先生には秘密倶楽部のこと・・・」
「全部話したわ。その上でプロポーズしてくれたの」
「そうか。僕は先生と初体験できただけで十分満足だよ。写真とかデータは全部消去するし、心配しなくていいからね。それで教師はつづけるの?」
「伊藤先生と一緒に卒業式でこの学校はやめるわ。そして伊藤先生のご両親の経営する学園で教師を続けるつもり・・・。でも正式な話じゃないから結婚のことも含めてみんなにはナイショにしておいてね」
「わかったよ。そのかわり露出は自制してね・・・」
「そうね、ありがとう」
「お幸せに。浩介には僕から話しておくよ。あいつが馬鹿な事をしないように釘をさしておくから」
「お願いね・・・」
 いずれ浩介君とは話さなければいけないけれど、これで伊藤先生との事は伝わるはずだ。今はすこし時間を置いたほうがいいかもしれない。
 伊藤先生には、結婚を前提にお付き合いしたいと、その日のうちに連絡した。

 バレンタインデーは浩介君と話す絶好の機会だった。クラスの皆に配るチョコを配るとき、浩介君にこっそりメモを渡した。特別にチョコを渡したいので部屋にきて欲しいと書いた。部屋に呼んだのは、最後に抱かれてもいい、と思ったからだ。
 浩介君は指定した時間に部屋にきた。彼もとうとう覚悟を決めたらしい。
 私は浩介君のために用意した手作りチョコ(といっても市販のキットだが)を渡してから話を始めた。
「志村君から聞いていると思うけれど、私は伊藤先生と結婚することにしました。秘密倶楽部のことは全て話してあります。その上で英明さんはプロポーズしてくれました。
浩介君、変なことに巻き込んでしまってごめんなさい。あのラジオ体操を見られなかったら、こんな事にはなっていなかったわね。でもこのままは続けられません。もし倶楽部のことが公になったら、私は学校を辞めるだけですむ。もちろん二度と教職には就けないだろうけど、お水なり風俗なりで働くことは出来るわ。でも君達は退学になったり好奇の目に晒されたりして大きな傷を負うことになる。それだけは避けたいの。今なら倶楽部を解散して何もなかったことにできるわ」
「・・・」
「お願いします。浩介君、これはあなた達のためなのよ」
「じゃあ、最後に1つだけお願いを聞いてくれますか?」
「・・・なにかしら?」
「ずっとやって欲しいと思っていたことがあるんです。それをやってくれたら秘密倶楽部を解散します。秘密を他に漏らすことも絶対にしません」
「何をやらせるつもりなの?」
「全校生徒の前でのカミングアウトです。奈緒先生が露出狂であることを卒業式で告白するんですよ」
「な、なにを言っているの?秘密倶楽部のことをばらすつもりなの?」
「いいえ、奈緒先生は自分のことだけ告白すればいいんです。僕達は関係ない。自分一人でもいろいろやっているでしょう?」
「でも・・・」
「どうせ学校を辞めるんでしょう?それなら問題ないじゃないですか。まあ、伊藤先生の両親にばれたら婚約破棄させられるかもしれないですけれど、それはしょうがないですね。身から出たサビってやつですか・・・」
「だ、だめよ、出来っこない」
「出来ますよ、奈緒先生なら。今までもとんでもない野外露出をやってきたじゃないですか。別に皆の前で裸になれって言っている訳ではないんです。でも先生がそうしたいのなら、やってください。誰の目にも奈緒先生が露出狂だってわかるでしょう」
「・・・」
「本当はやってみたい、と思っているんじゃないですか?」

選択肢

A.カミングアウトを拒否する

B.カミングアウトすることを約束する




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